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チラシデザインをリスペクトする

「198円!」「激安!」みたいな、スーパーのチラシ。
馬鹿にされがちなあのチラシのデザイン、
すべてのデザイナーさんが作れるわけではないらしい。

むしろ、作れる人は少ないみたい。

一般的にデザイナーさんは、
通常「キレイ」「素敵」「かっこいい」ことがしたくて
仕事を始めている人が多いから、
「あっち側」に行きたくないところがあるそうだ。

「あっち側」や「こっち側」があるのか分からないけど、
シンプルに整然としたものが良しとされる中で、
雑然と、赤や黄色のとにかく目立つ色で、
紙面を構成することが、気持ちの中でできないようだ。

とってもよく分かる。
できれば、「かっこいいデザインやってます」と言いたいし、
「チラシのデザインやってます」とは言いたくない気はする。

でも、「あの」スーパーのチラシのデザインを
さくさくと作っていける人って超絶「かっこいい」気がする。

一般的なデザイナーさんが踏み込めない領域に入っていって、
希少価値のあるスキルを世の中に提供しているわけだから、
すごくかっこいいはずだ。
しかも確実に売上に貢献して、消費者を動かしている。

でも、多くの人はチラシデザイナーのことを
深く考えているわけでないし、固定観念は絶対ある。

きっと、ものすごく男前なアイドル的なチラシデザイナーが
インフルエンサーとしてSNSを席巻したら、
世の中が変わるかもしれない。

いいですか。「売れるデザイン」が「いいデザイン」なんです。
この「198円」の文字はこうやって作るんです。
日本の経済を回しているのは、私たちチラシデザイナーです。

みたいなことを、誰もがシェアしたくなる凛々しい表情で
朴訥と語られたら、何かが変わるかもしれない。

あれほど地味だった卓球があんなにきらびやかな世界になったんだから、
チラシデザインも絶対いける。



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