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クリームパンはカスタードを食べる器である

カスタードクリームは、穏やかな時間そのものだ。
卵と牛乳と砂糖だけでできた優しい世界。

カスタードクリームという名前より、
「ウフマヨ」みたいな名前をつけてあげたいくらい、
「ウフ」っと微笑んでいる感じがする。
当の「ウフマヨ」も卵とマヨネーズの組み合わせで
「ウフ」っとしているから、名前は譲れないと思うけど。

クリームパンは、当たり前だけど
カスタードクリームがたっぷり入っていた方が良い。

たまに「クリームちょっとパン」みたいな、
パンの存在感が大きいクリームパンがあるけど、
正直言って、パン生地は、
たっぷりのカスタードクリームを包む器だと
割り切ってもらったほうがいい。

クリームは手でつかめないから、
代わりにパンでコーティングして食べている。
そう思ってほしい。

クリームパンにひとくちかぶりつくと、
ちょっと固めのカスタードが「こんにちは」してくる。
もう溢れそうである。笑えるくらいたっぷり入っていてほしい。
「これ、もう、クリームパンじゃなくて、パンクリームじゃないの!」
と言わせてほしい。

卵たっぷりのぶるぶる震えるクリームを
たっぷり頬張る休日があってもいいじゃないか。


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