カルビは若いうちに食え

この文章をご覧になっている若い皆さんは、
そんなこと想像だにしないだろうが、
年を取ると（そこまで年を取らないタイミングから）、
カルビが食べられなくなってくる。

え、カルビなんて、あんな脂も乗って、
肉食べてる～って感じで、
白ごはん何杯でもいけちゃうし、
カルビ以外焼肉って何か食べるものありますか？って
聞かれそうなくらい、焼肉＝カルビだろう。

でも、食べられなくなってくる。
あの美味しい脂が何かウッとくる年頃があるのだ。
例えば、大人が「上カルビ」を頼むのを躊躇しているとしたら、
それは値段が高いからではない。
脂が上等なため、食べられるか不安になっている。
「特上カルビ」なんてどんだけ脂が乗っているのかと戦々恐々だ。

カルビが食べられないなんて、おじさん、おばさん、可哀そうと
思うかもしれないが、それでいい。
若い皆さんにカルビの食べる枠を差し上げるので
どうぞ食べて欲しい。カルビはあなたのものだ。

そんなこと言いつつ、カルビカルビと書いてあると、
何かカルビを食べたくなっているのも正直なところだが、
食べられなくなってきているのも正直なところだ。

おじさん、おばさんはタン塩にレモンかけて食べておくので、
カルビ、食べたいなら、今、食べなさい。