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さようならと言いたくない

「おっす」「グッモーニン」などの挨拶はあっても、
たいていの人は「おはよう」「おはようございます」を使う。

「ちわっす」「ハロー」などの挨拶はあっても
たいていの人は「こんにちは」を使う。

でも、「さようなら」はめったに使わない。
「じゃあね」「バイバーイ」「またね」などはよく使っても、
「さようなら」とは言わない。「さよなら」も言わない。
「あばよ!」と柳沢慎吾は言うかもしれないけど。

本当に最後の最後、もう少し言い換えると、
最期の最期にしか言わない気がする。
このままではずっと、その人を想ってしまうから、
自分から別れを告げる意味で言いそうな気がする。
普通の別れの挨拶(友達とその日別れるときなど)は
さようなら感をものすごく薄めて「じゃあね」を使う。
「じゃあ」何なのか、ものすごくあいまいなままで。

転校や転勤、転職などで、しばらく会わない(もしかしたら二度と会わない)かもしれない人にも「さようなら」はあまり使わない。
また、どこかで会えるかもしれない「可能性」を残しながら。

そう考えると、
相手のことを想うより、自分中心の挨拶が、別れの挨拶なのかもしれない。
少しでも繋がっていたい、もしくは、ここでお別れしたい、
という自分の想いが強い気がする。

挨拶とは、相手のことを想って言うものですよと教えられている気がしたけど、別れの挨拶だけは違うのか。

じゃあね。



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