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アイスコーヒーとホットコーヒーの境界線

日本には四季があるみたいだが、
天気予報を見ていると、
「今日10月2日は5月上旬並みの天気となりそうです」
「9月ですが、7月中旬の気温です」というアナウンスを聞くことがあり、
いまが春なのか、夏なのか、秋なのか、冬なのか、
よく分からなくなりつつある。

何を持って、「ああ、夏が始まったなあ」と思えるか、
「秋になってきたなあ」と感じるか、
手がかりが少なくなっている気がする。
都会に生き物も減ったし、いつまでも暖かい気温だったりするし。

自分にとっての、季節を感じるほぼ唯一の手がかりは
「ホットコーヒーが美味しいと感じるか、アイスコーヒーが美味しいと感じるか」である。

湯気とともにコーヒーの香りが立ち込める、
体の中から温まるじんわりとした美味しさを感じたら、
「ホットコーヒーの美味しい季節」が始まったと実感できる。

氷がカランと溶けて、コーヒーと水が適度に混じり合い、
キリッとしたコーヒーの酸味と苦味を美味しいと感じるようになったら、
「アイスコーヒーの美味しい季節」が始まったと実感できる。

ある季節の地点に立つと、
ホットコーヒーが美味しく感じなくなる時がある。
湯気とともに立ち込めるコーヒーの香りが少し暑苦しく感じる時が。
「ホットコーヒーの美味しい季節」の終焉だ。

かといって、すぐ「アイスコーヒーの美味しい季節」が
やってくるかというと、そうでもないから難しい。

「無」の季節が少し挟まれながら、
日差しや暑さとともに「アイスコーヒーの美味しい季節」が到来する。

春夏秋冬の境目は分かりづらくなっているけど、
ホットコーヒーとアイスコーヒーの美味しい季節の境目は
いつも飲んでいるから分かるようになっている。

今日は7月30日。断然アイスコーヒーのスッキリさが美味しい季節。
つぎはいつ、ホットコーヒーが美味しくなってくるだろう。
皆さんはどんな季節の知り方がありますか。


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