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絵のない絵本【青いココロ】(全話)
ココロは、まっさおな雪の朝に生まれました。
空みたいに深くて、太陽みたいに透き通った目をした女の子。でも、祝福にやってきた人たちは、「こんな赤ん坊は見たことがない」と顔をしかめました。
ココロは、少し歩けるようになると野原に飛び出しました。
本当に飛んでいたのです。
ココロの背中には翼が生えていました。
光の加減で灰色のようにも桃色のようにも見えました。
町の子ども達は、気味悪がって、ココロ
その時はその時、突然やってくる
知人のお父君が先週脳梗塞の発作を起こしたと聞いた。
座卓で食事中に起きたそうで、立位から倒れ込まなかったので怪我などのダメージがなかった。
頭を強打したり足腰や腕などの骨を折れば、発作そのものは大したことがなくても致命傷になったり、寝たきりを招くともある。
お会いしたことはないが、血圧は高いけれど他に病気はなく、昨年などは単身東北旅行に出掛けたほど、とにかくしっかりした元気な九十歳、らしい。
AdobeのUXP、CEPよりかなり分かりやすくて良い。
これなら古いscriptを新しい環境へ移行できそう。
https://developer.adobe.com/photoshop/uxp/
【料理エッセイ】アンドレさんからの手紙 - 豆乳スープの絶品レシピ
アンドレさんから手紙が届いた。フルネームはペペ・アンドレ。新代田の伝説的なレストラン、中級ユーラシア料理店 元祖 日の丸軒のマスターで、わたしが学生時代からお世話になっている唯一無二の恩人だ。
アンドレさんには多くのことを教わった。まるで潜水艦の中みたいな薄暗い店内で、「ターメイヤ」や「海賊おじや」など、他にはない美味しい料理を食べさせてもらった。そして、一晩中、ショスタコーヴィチの交響曲を
昔、ピーターラビットに会いにいったお話③
1991年の夏、イギリス湖水地方のニア・ソーリー村を訪れた時の旅行記です。
前回のお話はこちら。
帰り道は、牧場の真ん中を横切っているフットパスを歩いて行きました。
一応、公共の道とはいえ、いろんな人が歩いたために、自然にできたといった感じで、途中で途切れてなくなったかと思うと、また続くという具合です。
フットパスの入り口は実に目立たないので、私のような、のん気な旅行者でないと、気づかず通
昔、ピーターラビットに会いにいったお話②
1991年の夏、イギリス湖水地方のニア・ソーリー村を訪れた時の旅行記です。
はじまりのお話は、こちら。
いよいよ、ニア・ソーリーにやって来ました。
村は、もうすぐです。
後ろにいた小さな女の子は、何度も「ファンタスティック!」と叫んでいました。
本当に、その通りの場所です。
「牛に注意」なんて、こんなのどかな標識がたっています。
フェリー乗り場から、テクテク歩いて40分。ついに、ニア・ソ
【忘れられない手紙】ショートストーリー@uminootoさん
ルカは、海を見ていました。
仕事帰りに、いつも道路から眺めているだけの海に寄ったのです。
昨日吹いた春の風で、海は荒々しく波しぶきを立てています。
仕事で責任者という名のスケープゴートになったルカ。社会人になって三年目、ようやく仕事を覚えたばかりのルカには重荷でした。
波をみていると、思い出が寄せたり、引いたりを繰り返していました。
どっどう どっどう
幼いルカは、母親とショッピングモ
積み重なっていくのは雪だけじゃない
こんな冬には温かいものが恋しくなるのは世の常なんだろう。人肌恋しくなるという象徴的な言葉があるけど、それ以外にも温かいものは心を癒してくれる。
寒い朝に離れがたくなるあの布団のぬくもり。寝る前にふと飲みたくなったココア。いつだったか誰かとつないだ手の思い出。そんなものが私の脳裏によぎっては消えていく。
最近私の住んでいる場所でも雪が降った。その時に久しぶりにエアコンの暖房をつけたんだけど、全然