8月のある日。東京に戻って荷ほどきをしていると、猫の毛がどの荷物にもくっついている。昨年末に実家にやって来た飼い猫の毛だと気づく。 先月の帰省で、どうしたものか自分の旅行カバンがお気に入りの場所になり、開いた状態のカバンの中に鎮座し、荷物の匂いを嗅いだりかじったり、爪でガリガリ爪研ぎしたり、くつ下を丸めて作ったボールをコロンコロンと転がして遊んだり、脱いだ裏返しの片方のくつ下を嗅いだり、でこぼこした旅行バックの中で気持ちよさそうに寝ていた。 寝室にし
ニュースで見たばかりだが、人だけでなくスマホ熱中症が激増しているらしい。酷暑の影響なのか、年季が入っているせいか、我がスマホが動かなくなって幾日‥。ようやく問題解決して投稿が叶う。爆発するのかという熱さになり電源が入らないのには困った。途方に暮れたが、店先の風鈴の音で頭を冷やす。
茹でたり焼いたさつまいもを冷やして食べるのが気にいっている。駅前開発で八百屋がお向かいさんで二軒も増えた。インド人家族と中国人家族が営むお店。どちらのお店でも買っていたが、ひと袋50円お得な芋が目当てでインド人のお店で買う。さつまいもを食べると甘藷先生こと青木昆陽をふと思い出す。
住まいのベランダや屋根に夜な夜なタヌキかアライグマの親子がやって来る。同じ敷地の別棟の集合住宅に野良猫にエサをあげている人がいて、夜中に猫のエサを食べに来る。帰宅時に3度遭遇した。どうやら6匹で移動しているそうだ。毎夜、赤ちゃんタヌキは運動会のような騒ぎ‥。寝不足が続いている😣
粉もんの食べものが好きなので、どうしても食べたかったら食べる感じでゆるめに小麦粉を控えている。代わりにおやつに食べているのが豆菓子🫘豆菓子を食べ出したら、種類や味も豊富なことに気づいて、見つけるのが楽しみになった。
日曜の午後、本を読んでいたらドアをノックする音。誰だろう?と思ったら差出人が姪からの荷物が届く。コロナ禍もあって先延ばしにしていた新婚旅行に行ってきたとの手紙。紅茶と英国らしいクッキー缶の絵は、近衛兵と旗や太鼓、スコテッシュテリアや鳩も登場して四面の絵は物語が感じられて可愛い🖤
健診が来週にある。数値が良くなってほしくて運動や食事を気をつけて暮らした。婦人科の手術を昔にした影響か、更年期と呼ばれる時期の訪れも早かった。さまざまなことが重なり食欲がないときも、嵐のような体調のときも、硬いお米からコトコト炊いたおかゆにほぐしてもらう。鶏がゆにふたたびハマる。
庄野潤三さんの新刊本を一年に一冊、時に二冊読めるということが二十代、三十代の自分にとって励ましやご褒美だった。神奈川近代文学館は、絵本作家の西巻茅子さんの展覧会に出かけたのが最後。原画を目の前に胸のどきどきが止まらなかった。庄野さんのご家族の方から頂いた手紙は宝物。忘れずに行く。
蒸し暑い日、この夏に一度は花のきれいな氷を作ってみたいと思う。食用花を飾るような料理をしないので、けっきょくは家にあるレモンや冷凍のブルーベリーなどを氷にする。レモン氷やミント氷の入った水や、ぶどう色の野菜ジュースにブルーベリー氷が入るだけで爽やかさが増すようで十分満足している。
いろんな味のりんご飴が流行っているらしいことはうっすらと知っていた。昔は夜店や屋台が出る日が楽しみだった。いちご飴と違ってりんご飴は食べきれなさそうで買う勇気がなかった。漫才師の金属バットの動画を観ていたら、りんご飴をもともと好きだった人が食べる姿がよくて、やけに食べたくなった。
幼なじみのあきこちゃんの家に遊びに行くと、畑で採れたきゅうりに味噌をつけておやつに出してくれた。かっぱの登場する絵本に好物として描かれる野菜。この頃、八百屋さんで手が伸びるのは旬で手ごろなきゅうり。小腹が空くとポリポリ食べたり、炒めたきゅうりの料理にハマっている。舞茸とは好相性。
過ぎし日、小さなこどもたちと出かけたお散歩コースに新幹線が運がよければ交差する瞬間が眺められる橋があった。図鑑で見るドクターイエローはヒーローみたいな存在で、連結おもちゃはいつも取合いになる。ニュースで引退を知って、新幹線がやって来たときのこどもたちの歓声や興奮した顔が浮かんだ。
青海波の柄は、安寧な暮らしがつづくようにの意味がある吉祥模様。納豆ごはんが食べたい‥と見たら思った大型スーパーで見切り品だったごはん茶碗。懐かしく無骨な感じがして気に入る。玄米ごはんに塩だけ入れてかき混ぜた納豆ごはんを朝によく食べる。使ったら少し大ぶりだったが、それもまたよし。
6月下旬に公開予定の映画、観たくて覚え書き。厳格で嫌われ者の教師、母に邪魔者扱いされている生徒、ベトナム戦争で一人息子を亡くしたばかりの料理長、それぞれが問題を抱え孤独で帰る場所がない。 そんな三人が高校の寮でクリスマス休暇を一緒に過ごすことに‥。予告編を観たら観たくなった映画。
熱中症対策に白いピケ帽を選ぶ。無意識だったが小津監督のピケ帽に似ている。小津安二郎の映画は、銀座にあった並木座で観た。若い頃、鎌倉へお墓参りに出かけた。質樸な石に“無”と彫ってある。先にいらした白髪でジーンズのよく似合う男性は小津組の方だった。缶ビールを墓前で静かに飲まれていた。
漫画家の赤塚不二夫氏が飼っていた猫が、自分をもはや人間と感じているのではないかと思うポーズで寝たりくつろいでいる写真を見たことが昔にある。実家の猫が、たま〜にやって来る人間に気を許しすぎて、ものすごい格好で目の前でくつろいでいる。安心してくれるのはうれしいが、いつも吹いてしまう。