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マーケティング・プロダクト・経営まわりの素敵な記事たち。
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経営チームに求められるもの

経営チームに求められるもの

時々複数の社内のメンバーから「私も経営チームに参画していきたいのですが、どのようにステップアップをしていけば良いですか?」と聞かれる。

僕自身、これからまだまだ経営者として成長していかなければいけないので、「そんなの俺が聞きたいよ」と言いたい気持ちがないわけではない(笑)

ただ、「自分が経営チームに迎えたいメンバーに期待すること」という観点だと言語化できそうな気がしたので書いてみたい。

結論

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#3-2 顧客理解・ユーザ理解にサヨナラを(UX戦略の教科書)

#3-2 顧客理解・ユーザ理解にサヨナラを(UX戦略の教科書)

昨今では、顧客理解 / ユーザ理解に取り組む必要性が様々な所で主張されており、一般常識になりつつある。そして「顧客のことを深く理解すれば、良質な仮説を立案できる」という言説が広く信じられており、マーケティング戦略を検討したり顧客体験をデザインするうえでの前提条件となっている。しかし、このような言説は本当に正しいのだろうか。

結論からいえば「顧客を深く理解すれば、良質な仮説を立案できる、という言説

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意思決定のROIという考え方

意思決定のROIという考え方

こんにちは、樫田です。

ご存じの方もそうでない方もいると思いますが、この数年メルカリという会社でデータ分析という業務を通して意思決定に関わる仕事をしてきました。(知らない方は ⇨ 僕について)

ビジネスはいわば意思決定の塊で出来ています。事業と組織、そのすべてのことが何らかの意思決定を通して動いていると言っても過言ではないでしょう。

僕自身、仕事で分析を行う中でも「意思決定」という領域に対す

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もし自分がもう一度起業するとしたら大事にすること〜7年間の備忘録〜

もし自分がもう一度起業するとしたら大事にすること〜7年間の備忘録〜

この度、7年前に共同創業した株式会社ラブグラフは「家族アルバム みてね」を運営する株式会社ミクシィにグループインし子会社になりました。

これを機に、絶対noteを書くぞ!と思っていて何を書こうかしばらく考えていたのですが、もし自分がもう一度起業するなら大事にしたいことを備忘録的に書くことにしました。ですので、すべての方には当てはまらない点があるかもしれないのですが役に立ちそうなところだけ読んでく

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社長の経営判断で会社が潰れかけた話と、そこから起きた「2つの奇跡」の話。

社長の経営判断で会社が潰れかけた話と、そこから起きた「2つの奇跡」の話。

こんにちは。個人と企業のワークシフトで「新しい仕事のカタチ」を実現したいLiB松本です。

本日LiBから「コーポレートアイデンティを刷新し『ワークシフト』支援企業へ」というリリースを発表しました。

実はここ2年ほど腰を据えて会社の構造改革に取り組んでいたので、意図的に僕も会社もオフィシャルな発信をほぼ止めてきました(長かった。。)

なので「LiBってどこいったの?」という状態かと思いますが、

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【45分で分かる】P&Gでも教わらないブランディングの教科書

【45分で分かる】P&Gでも教わらないブランディングの教科書

このnoteでは、"ブランディング"に関する体系を教科書のように纏めたいと思います。2020年7月に書いた「【1時間で読める】P&G流マーケティングの教科書」とセットにして、ついに教科書シリーズの完成となります。

これを読めば、マーケティングとブランディングの全体像が体系立てて頭に入ると思います。ウェブマーケティングやSNSマーケティングといった「HOW」に終始する細かい各論よりも、まず初めに全

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P&Gマフィアのノウハウ、「コア&モア戦略」で8割までは理解できる説(P&Gマーケティング)

P&Gマフィアのノウハウ、「コア&モア戦略」で8割までは理解できる説(P&Gマーケティング)

先日こんなツイートを拝見しました。

気になったのが「⑧PMFの確信が高まってからマーケティングする」という項目。

僕の理解では、「PMF(プロダクト・マーケット・フィット)」こそマーケティングそのものでは?と思ったものの、やはりまだまだ一般的には「マーケティング」といえば、集客、広告、キャンペーン、、、そういった印象が強いのかな、と思いました。

(※おそらく田所さんがこの項目で言いたかったの

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これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

これからは「一番最初に思い出してもらえる第一想起ブランド」しか生き残れない

(2024年1月4日 追記)
この記事が含まれる内容が本になりました! 2024年1月17日出版です。

(追記ここまで)

世界に冠たるマーケティングカンパニー、P&Gがとても重視している指標があります。

それが、Evoked Set(想起集合)です。

Evoked Setとは、何かをしよう(買おう)としたときに、頭に浮かぶ好意的な選択肢の集合体のこと。

あらゆるモノやコトで(どれを買って

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ロードマップに機能を書くべからず

ロードマップに機能を書くべからず

機能を書くならバックログにまず機能だけが書かれたロードマップから見ていきましょう。時系列に沿って、どんな機能を追加するのか並んでいます。

残念ながら、多くの場合、機能開発が遅延したり、差し込み案件が発生したりして、以下のようになってしまいます。

こうなると、もうこのロードマップは信頼できません。過去の実装がここまで遅延していると、次に取り掛かる機能がいつリリースされるのか分からず、どれの優先度

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NOINが1年間で売上を10倍にした方法

NOINが1年間で売上を10倍にした方法

1年間で10倍の売上(GMV)に成長「コロナの影響はECにとっては追い風である」ということは一般的に言われていますがNOINにもコロナは大きく影響しました。ECで売上が300%とか400%という話はよく聞きますが、NOINでも流通額(GMV)が昨年2月比で今年の2月は9.6倍でした。これも売れすぎて物理的に在庫が倉庫からなくなってしまった影響もあるので、ちゃんと在庫用意できていればちゃんと10倍を

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ほとんどの人が勘違いしているグロースハックにおける最適なフレームワーク

ほとんどの人が勘違いしているグロースハックにおける最適なフレームワーク

グロースハックにおいて、最も有名なモデルはおそらく 「AARRR(アー)」モデルでしょう。

サービス全体をユーザーの行動に合わせた5段階のステージに分け、各段階の離脱率をファネル(ろうと)の形で整理したものです。

「AARRR」 は 、 ①ユーザーを獲得 (Acquisition、アクイジション)し、②そのユーザーにサービスの価値を感じさせ(Activation、アク

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スタートアップのデザイン責任者がやるべきことまとめ

スタートアップのデザイン責任者がやるべきことまとめ

最近、相談を受ける事が多いデザインマネージャーの役割を経験をもとに書き出してみました。長いですが、迷った時の辞書代わりに使ってもらえるとありがたいです。

ここでは会社の規模が30名以上、デザイナー5名程度を超えた組織をイメージしてます。ユーザー体験に責任を持つサービスデザイン責任者と組織責任者の話は混同しないほうが良いので、今回は組織責任者にフォーカスしてます。

全体のストーリーはこのスライド

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『LINEマンガ』から学ぶ38のグロース施策

『LINEマンガ』から学ぶ38のグロース施策

こんにちは!メルカリでPMをしているKonosuke Nakajimaです。
自社や他社のPMと話していると、優秀だなと思う人の特徴の1つは引き出しの多さだと感じます。

自社のプロダクトに全力投球するのはもちろんのこと、他社のプロダクトを徹底的に分析して、その企業のPMになりきって考えることで、自社のプロダクトだけだと増やしきれない引き出しの数を増やしていける。

そう思って、毎日大量のアプリの

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メルカリが検索に「売り切れ品」を置く理由、初期のLINEが友だち追加を「電話番号マッチング」に絞った理由など、アプリのマーケティング施策まとめ30

メルカリが検索に「売り切れ品」を置く理由、初期のLINEが友だち追加を「電話番号マッチング」に絞った理由など、アプリのマーケティング施策まとめ30

2017年〜2020年(+α)に取材した記事から、今でも参考になりそうな施策などまとめてみました。※ 数値等はあくまで取材当時のものです。

1、フリマアプリの検索結果に、あえて「売り切れ商品」を表示している理由(メルカリ)フリマアプリの「メルカリ」では、検索をかけると販売済みになっている、「売り切れ品」も表示されるようになっている。

あるとき邪魔ではないかと、検索結果から「売り切れ品」を消して

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