石井賢介

株式会社MDという会社をやっています。マーケティングで商売する会社です。

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【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書

2020年5月末でP&Gのブランドマネージャーを退職しました。僕はこのNOTEで、P&Gで非言語的に受け継がれているマーケティングの思考法を、分かりやすい教科書のようにまとめようと思います。本気で読めば1時間かからず読めると思います。が、ちゃんと理解すれば知識レベルとしては本何冊分にもなることをお約束します。さらには、そのマーケティング思考の先に、僕がどんなマーケティングの進化を考えていて、そのために次のチャレンジとしてどんなアクションを取ろうと思っているかも最終章にまとめよ

    • POMEを制するものはマーケティングを制する

      はじめに株式会社MD代表の石井です。いつも弊社お役立ち資料をご覧いただき有難うございます。 突然ですが、一番最初にスーツを購入した時のことを思い出してみてください。殆どの方にとって、それは就職活動の一環としてAOKIや青山に行ったときになるのではないでしょうか。もしくは、はじめてゴルフをしたのはどのタイミングでしょう?会社に入ってから先輩に誘われた時やはじめての接待の時かもしれません。塾に初めて入会したのは?中学校に進学して、受験を意識し始めた中3になるタイミングでしょうか

      • ビジネスパーソンが抹茶を飲むべき7の理由

        今回のnoteでは、「仕事中に抹茶飲みませんか?」という提言を、7個の理由に分けて書いていければと思っています。この想いが強すぎて、完全に道楽ですが抹茶ブランドを立ちあげてしまったので、思い切って、僕の情熱を伝えるべく、筆をとっている次第です。 大前提として、僕は元々コーヒーが大好きでした。どれくらい好きだったかというと、毎日スタバのベンティを2杯飲んでいたり、2Lのペットボトルを毎日そのまま飲み干していたり、とにかく仕事中は隙あらばコーヒーを飲んでいました。 味は正直ど

        • ブランド・エクイティとは -作り方と伸ばし方-

          前回のホワイトペーパーに引き続き、新しいホワイトペーパー「ブランド・エクイティ -作り方と伸ばし方- 」を作成しました! 「ブランド・エクイティ」という言葉に聞き馴染みがある方も、聞き馴染みがない方もいらっしゃると思いますが、ブランドビジネスに携わっている方は、よく聞く言葉なのではないでしょうか? 今回はブランド・ビジネスの中枢を司る「ブランド・エクイティ」について、これまでの経験をもとに極限まで噛み砕いて説明します。資料の後半では、ブランド・エクイティの具体的な作り方と

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        • 教科書シリーズ
          2本

        記事

          顧客セグメンテーションと勝てるポジショニングの見つけ方 ー仮説と調査の組み立て方ー

          noteからだいぶご無沙汰しておりました。 本noteは、弊社が1年ぶりに作成した(作ってなさすぎ)本気のホワイトペーパーより、一部を抜粋したnoteになります。Who-What-Howというマーケティングの流れの中でも最も重要なWHOに関して、論理だけでなく、実践的な調査や策定の手順を示すことを目的としています。 実は、弊社に頂く問い合わせでもぶっちぎりで多いのはWHOに関する話です。大事なのはわかっていても、そもそも何から手を付けていいのか分からないという、非常にやっ

          顧客セグメンテーションと勝てるポジショニングの見つけ方 ー仮説と調査の組み立て方ー

          「成長教」という悪魔。成功に必要なのは運か努力かに結論つけようではないか。

          早いもので2022年も9月、残るは4か月のみとなりました。 山月記の主人公が言っていましたが、時間が足りないと感じているのは、まぁ暇だと感じているよりは良いのかな、なんて思っている今日この頃です。 そんな感傷に浸っている私が担当する本日は、「成長教という悪魔」というテーマです。僕が昔からずーっと思っていて、でも刺激的な内容だから発信できないなーと思ってもやもやしていた内容を、やっと書いてみようと思い立ちました。共感してもらえると嬉しいし、共感できない人も全然いると思うので

          「成長教」という悪魔。成功に必要なのは運か努力かに結論つけようではないか。

          買う人≠使う人 という商材のマーケティング(ランドセル、SaaS、お土産)

          本内容は、8/4に僕らの会社が運営するフェイスブックグループに投稿された内容の一部です。毎日リアルタイムに生きた題材でマーケティングを学べる、しかも見るだけでOKで無料なので、ぜひ登録して動向を追いかけてみて下さい!それではどうぞ! https://www.facebook.com/groups/434222518627002/ 以下本編(8月4日の投稿から一部抜粋) ー----------------- 本日の文責は石井です!連日、日本全国のお菓子を食べ過ぎて完全に太

          買う人≠使う人 という商材のマーケティング(ランドセル、SaaS、お土産)

          新しい東京土産を作らないか?そしてリアルタイムの実戦でマーケティングを学ばないか?

          ご無沙汰してます、Marketing Demomの石井です。幸か不幸か、noteを書く暇もないような日々を送っておりました。本日は、僕らのチャレンジの過程をシェアすると同時に、ぜひ助けてほしいなと思い筆をとっている次第です。 このnoteで言いたいことを、さっそく結論から言わせてください。どうしても言いたいことは、究極的に以下の3点に集約されます。 誰もが「東京っぽい!」と感じられて、心から貰った時に嬉しい東京土産って、現状存在しなくないですか? 世界第3位の都市であり

          新しい東京土産を作らないか?そしてリアルタイムの実戦でマーケティングを学ばないか?

          動画版!!【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書

          ただの告知です。過去のnoteの動画版を出しました。 自分で書いたnoteを実際に1時間程度かけて振り返りつつ、本書では触れられないようなポイントにも触れております。約2年の時が経ち、ちょっと考えが変わってきている部分も含めて解説しているので、ぜひ見てみてください! 元ネタ https://note.com/141ishii/n/na578fec5ef84

          動画版!!【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書

          「戦略的コラボレーション」のすすめ(前編)

          「コラボについて」の意見を聞かれることがあったので、前編、後編の2回に分けて記事にまとめてみました。 前編:「戦略的コラボレーション」のすすめ 後編:世にある戦略的コラボレーションの分析 ぜひ、コラボを活用したプロモーションを検討している方は参考にしてください。それでは始めましょう!(今回は前編になります。) コラボレーションとはなにか 「コラボする」という言葉を頻繁に聞くようになりました。Youtuber同士がお互いのチャンネルに出演しあうことをコラボと呼びますが、コ

          「戦略的コラボレーション」のすすめ(前編)

          「良い〇〇」を「ずらす」のがトップマーケターだという話

          本noteでは、市場のシェアが逆転するような地殻変動を起こすマーケターが、その地殻変動の際に必ずと言っていいほどやっていることを考察したいと思います。 マーケティングやブランディングの細かい定義やアクションは過去の二つの「教科書シリーズ」のnoteに譲るとして、「結局、大きく戦局が変わっている時ってどんなことが市場で起きているの?」という部分を書いてみたいと思います。 主な題材としては分かりやすいのでB2Cの商材をを取り上げますが、B2Bにも当てはまる話になります。いや、

          「良い〇〇」を「ずらす」のがトップマーケターだという話

          【45分で分かる】P&Gでも教わらないブランディングの教科書

          このnoteでは、"ブランディング"に関する体系を教科書のように纏めたいと思います。2020年7月に書いた「【1時間で読める】P&G流マーケティングの教科書」とセットにして、ついに教科書シリーズの完成となります。 これを読めば、マーケティングとブランディングの全体像が体系立てて頭に入ると思います。ウェブマーケティングやSNSマーケティングといった「HOW」に終始する細かい各論よりも、まず初めに全体像を頭にインストールすることには大きな価値があります。あとは実務を通して、その

          【45分で分かる】P&Gでも教わらないブランディングの教科書

          「値上げ」は正義

          このノートでは「値段」の話を書きます。さらに踏み込むと、「値上げしよう」、という話を書きたいと思っています。「価格決め」は、ビジネスにおいて最も重要なトピックですが、大学時代に勉強した「需要曲線と供給曲線」以来ほとんどのビジネスパーソンが体系的に勉強することがない人が大半で、明らかに知識が足りていない領域だと考えています。 所属していたP&Gですら、「価格」に関して、部署を越えたチームが共通の見解をもってプロジェクトを進めることは困難でした。営業はなるだけ安い価格にして押し

          「値上げ」は正義

          【ヒットの裏側】鬼滅の刃の大ヒットの何がすごいかを、マーケティング目線で分析してみた

          若干今更ではありますが、鬼滅の刃が大ヒットしています。映画の興行収入は歴代1位の千と千尋を射程圏内に入れており、近いうちに抜くと思われます。 鬼滅の刃の経済効果は少なくとも2,000億円。アナリストによっては2,700億円との試算を出している場合もあります。とにかく、2020年のエンタメ業界(特にアニメ)は、いまのところ鬼滅の刃一色の様相を呈していることに、異論はないでしょう。 自分自身がマーケティングを専門としていること。さらには、生粋のアニメ好きであることから、今回は

          【ヒットの裏側】鬼滅の刃の大ヒットの何がすごいかを、マーケティング目線で分析してみた

          あなたは「人々が求めているもの」が作れるか?

          "Make something people want" 「人々が求めているものを作れ」 これは、Y Combinatorを作ったPaul Grahamの言葉だそうです。いつ聞いたのか定かではありませんが、スタートアップ界隈とはみじんも縁がなかった僕も、何かの拍子で読んだり聞いたりして、頭に残っていた言葉でした。 すごい技術、でもなく、圧倒的な美しさ、でもありません。「人々が求めているものを作る」というシンプルなことが、企業最大の課題です。"作る"という中にはプロダクトだ

          あなたは「人々が求めているもの」が作れるか?

          【マーケティング実践編】無名の僕が12500スキを越えるnoteを書いた裏側の全て

          前回書いたnote、"【1時間で分かる】P&G流マーケティングの教科書"は、凄まじい反響を見せました。書いている現在時点で12500スキ、39万ビュー弱、ツイッターを中心に未だに拡散を続けています。 あのnoteをマーケティングの理論編だとするならば、今回はマーケティングの実践編です。僕が、実際にどのように、あの記事自体をマーケティングしたか、その裏側をすべてお見せします。これを読めば、皆さんが実際に自分のビジネスと照らしたときに、どこから手を付ければいいのか、どのように思

          【マーケティング実践編】無名の僕が12500スキを越えるnoteを書いた裏側の全て