樫田光 | Hikaru Kashida

メルカリのHead of Data Analyticsを経て、デジタル庁で政策のデータ…

樫田光 | Hikaru Kashida

メルカリのHead of Data Analyticsを経て、デジタル庁で政策のデータ見える化プロジェクトをやっています。Twitter => https://twitter.com/hik0107

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  • 「データ分析・KPI・グロース」などなどのマガジン

    メルカリのデータアナリストチームのヘッドHikaru Kashida https://twitter.com/hik0107 が、分析を中心に思ったこと徒然について書いていきます。長文・図表多め。

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良いKPIとはなにか、あるいはガールズバー施策について

こんにちはHikaru Kashidaです。 今回の記事では良いKPIとはなにか、について書きたいと思います。 気づいたらとっても長い記事になっていたので、ご注意ください。 この記事で述べることのまとめ ・"良いKPI"は『正しさ』と『使いやすさ』という要素に分けられる ・この両立は難しく、良いKPIを作るのは簡単ではない ・正しくないKPIはガールズバー施策を生む ・良くないKPIの例はごまんとある 読んだ方の感想 公開後、素敵な感想をたくさんいただけたので、いく

    • 偶然を味方につけて、不確実性の高いプロジェクトを成功させる『5つの原理』 ー エフェクチュエーション

      この記事はなにか最近知った「エフェクチュエーション(Effectuation)」という経営理論が、自分の中でとてもしっくりいくものだったので、自分なりの解説も兼ねて、記事として残しておきたいなと思いました。 エフェクチュエーションは、狭義的に見れば経営上の理論ですが、実際にはより広い範囲に適応可能な、「不確実性の高い環境に置かれた人の行動全般に関する理論」と言えるのではないかと思います。例えば、以前、新しい職場に転職するなどで見知らぬ環境に置かれることになった場合にどのよ

      • 『贈与経済2.0』の発売に寄せて

        このたび、『贈与経済2.0』という書籍について、帯での短書評を担当させていただきました。上に書いたのは、その帯文の初案です。 本の帯文を担当させていただくのは初だったので、大変に緊張しました。 結局、上記案は文字数(30字以内)の制約のために、ボツになりました。短い文章で的確な書評を書くというのは難しいものです。 最終的にはトリミングされてこのようになりました それはそれとして、こちらの本は大変にスリリングなものでした。 実は著者の荒谷大輔先生と、私は直接の面識はなく

        • 数字で簡単にわかるニッポンの少子化問題

          本記事は、日本の少子化の現状を「数値に基づいて」より少しでも多くの人に知ってもらうことを目的に、少子化を専門とする人口学者を含む3名のメンバーの共著で書かれています。 はじめに2023年の12月、 政府は「こども未来戦略」で少子化対策の強化を打ち出しました。岸田首相は2030年(代)までを「少子化対策のラストチャンス」として、対策が議論されています。 ニュースやメディアで、日本は深刻な少子化社会だという情報に触れることがだいぶ増えてきたかと思います。少子化が起こっている、

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        記事

          2023年振り返り(デジタル庁)

          年末なので、2023年にデジタル庁の仕事でやったことを振り返ろうと思います。 省庁の仕事というのは日々のミクロな時間軸で捉えていると、物事が前に進んでいるのか全く以て不安になってしまうものです。そのため、年単位くらいで振り返るのは自分なりのモチベーション管理のためにも、重要だと考えているところです。 こうして振り返ると、年間で見ると色々と前に進んだ気もしてきました。 とはいえまだまだよちよち歩きで、今年うちに生まれた娘の成長の速さには遠く及ぶべくもないのですが。 来年も

          2023年振り返り(デジタル庁)

          HSS-HSPにまつわる話

          注1: 今回の記事は短時間・校正ゼロで書いた & 自分の話なので文体が適当かつ粗いです。普段の僕の文章を期待した方はゴメンナサイ。 注2: いわゆる自分語り的なものも含まれます。嫌いな人は閉じてください。 性格診断が嫌いいきなりなんですが、小さい頃からあれがめっちゃ嫌でした。いわゆる、「あなたはどちらに当てはまりますか?」という質問を延々と応えさせられるやつ。あれめっちゃ理不尽じゃないですか? 「慎重な方だ ⇔ 大胆な方だ」 「人と話すのが好きだ ⇔ 一人でいるのが好き

          HSS-HSPにまつわる話

          組織の中で起業家のように働く、新しい専門職としてのあり方を考える - データ分析職種の場合

          ここ数年、曲りなりにデータ分析の専門職種としてやってきたが、常々この仕事には困難さがつきまとうなと感じる。その事について、その理由、そしてその困難さとどう戦っていくかについての考察を記してみたい。 気まぐれな雑記のうえ、だいぶ長くなってしまったが時間がある方はお付き合い願いたい。感想の一つでも貰えれば幸いです。 困難さ仕事をしていて苦労することはよくあるわけだが、とりわけデータ系の仕事をしているとおおよそ以下のような面倒さを背負い込んでいることに気づく。 普通にしている

          組織の中で起業家のように働く、新しい専門職としてのあり方を考える - データ分析職種の場合

          メルカリのデータ分析チームでやったことの振り返り

          こんにちは。 データアナリスト 兼 チームのマネージャ としてメルカリという会社に4年ほど勤めていたのですが、色々やった気はするが、思い返してみると結局の所何をしたんだっけ?という気持ちに突然なりました。僕は忘れっぽいので、今後もこういう瞬間は何度も訪れそうな気がしています。 ということで、この4月から新しいことを始めるこのモーメントに自分が何をしたのかをちゃんと書き残しておくことにしました。 自分自身の記憶のアーカイブの役割とともに、誰かの参考になれば望外の喜びです。

          メルカリのデータ分析チームでやったことの振り返り

          グロースの逆説 : メルカリで分析とサービスグロースをやる前に知りたかったこと

          この記事ではメルカリという会社で4年ほどプロダクトやマーケティングの分析、グロースなどをやっていた僕( hik0107 / hikaru )がそこで得た学びをまとめておこうと思います。 特に「こうやったらうまく行った」というよくある成功談ではなく、 「これをわかってなかったために時間を浪費した」 「結局の所、これが一番大事という当たり前の結論に達した」 などという"知っていれば手間をショートカットできたこと"をメインテーマに書いていこうと思います。 そういう知見は一見

          グロースの逆説 : メルカリで分析とサービスグロースをやる前に知りたかったこと

          突然大学院に行こうと思い立ち、準備期間2週間足らずでTOEFLを受けた地獄の日々の話

          記事タイトルの通りのことが今年ありました。 なかなかに面白い体験だったので書き記しておきます。 社会人で大学院に行くことを検討している方や、何らかの理由でTOEFLを受けようとしている方には参考になるかもしれません。 結論大学院に行こうと思い立ち、受験(社会人枠)に必要だったので準備期間2週間足らずでTOEFLを受けました。本当に地獄のような日々でした。 ですが、TOEFLは受けたものの、結局大学院を受けること自体を考え直し、せっかく受けたTOEFLの点数はお蔵入りとな

          突然大学院に行こうと思い立ち、準備期間2週間足らずでTOEFLを受けた地獄の日々の話

          新しい環境でバリューが出せずに悩んでいる場合の解決法

          中途での転職など、新しい環境に入った時に自分がバリューが発揮できていない、と焦ったり悩んだりした経験はないでしょうか。 この種の問題については、人によって感じ方や対処法は様々だと思いますが、少なくとも僕自身はそういった状況に大きなストレスを抱えやすい性格です。また、度合いの強弱はあれど多くの人が似たような経験を持っている、またはこれからの人生で経験するのではないかと思います。 大事なことは自分に合った対処法のゴールデンルールを持っておくこと、そして同時に自分が落ち入りがち

          新しい環境でバリューが出せずに悩んでいる場合の解決法

          習慣化のためにはじめてみたこと

          これはなにかこんにちは、hikaruです。 2020年の後半から「習慣化」を強く意識するようになり、日々良い習慣を身に着けられるように頑張っています。 この記事では、「僕が習慣のためにやっている仕組み」をご紹介して、その仕組みに一緒に取り組んでみてくれる人を募集します。 もし興味があれば、是非この記事を読んでいただき最後のフォームからアンケートに答えてみてください。よろしくおねがいします。 こちらのアンケートフォームが仕組みの試験利用の募集フォームも兼ねています。この仕

          習慣化のためにはじめてみたこと

          あなたが行動習慣を作りたいと思った時に読むと役に立つ記事

          2021/1/2にこの記事を書いています。 新年になって新しい何かに取り組みたいと考えている人に少しでも役に立てばと思い書きました! こんにちは、hikaruです。 最近、「習慣化」についてとても興味があります。 僕は元来かなーーーーり怠け者なタイプで、やる気があるときと無いときの差がかなり激しい方です。スイッチのOn/Offによってかなり行動量に差が出る人種なんですよね。 スイッチが入るときはバリバリと仕事をこなすのですが、スイッチを押すのに手間がかかる。いや、自分

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          クリエイターという言葉の意味と未来

          こんにちは、hikaruです。 2020/9/2、今日からnote CREATOR FESTIVALが始まりますね。 サイトページのstatementがとっても素敵です。 つくるとつながる! じぶんの気持ちを「かたち」にすることを、創作というのならば、 料理だって、買い物だって、鼻歌さえも創作になる。 そして、つくったものを発信すると、 仲間がみつかり、また、あたらしい創作がはじまります。 (note CREATOR FESTIVAL イベントHPより抜粋掲載)

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          UIデザインとデータ分析の近接点

          こんにちは、hikaruです。 (誰?と思った方はこちらの自己紹介を見てくだると嬉しいです) 最近、デザインにとっても興味があります。 そんなこんなで先月くらいから、Cocoda!というUIデザインの学習サイトでゆるっと勉強を始めたところ、 運営さんたちが絡んでくれて、 その後すぐにこうなって、 実際に会って話したところ、とっても盛り上がり、 気づいたら こうなった (記事より抜粋) 投資家よりコメント 樫田 光 これからは今まで以上に、誰もが「創作」に興味を

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          株式会社Growth Camp を始動します

          こんにちは、樫田です。 この度、株式会社 Growth Camp(グロースキャンプ) を創業して活動を始めたので、そのことについて皆さんに少し知ってもらえたら嬉しいな、と思いこの記事を書いています。 よければ、しばしお付き合いください。 誰がやっているのか : 創業メンバーGrowth Campは現在、創業者のふたりだけの小さなチームです。 一人目が僕(樫田)で、前職メルカリではData Analystチームの責任者をしていました。 専門とする領域はデータ分析 /

          株式会社Growth Camp を始動します