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お気に入りのエッセイをまとめてみました。
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#エッセイ部門

25.勤労学生な生活③ 4年間のあれこれ

 勤労学生として過ごした4年間。
 クラスメイト、親友たちとの思い出の数々を一部羅列してみる。

・入学当初、積極的に話かけまくっていた俺。人が集い「◯◯会」という俺の名前が入ったグループラインまでつくられたが、間もなく滅亡した。

・入学当初、俺は「チャラ男」といじられるようになった。1年が経つころには完全に風化した。

・ひょんなことから夏の海に繰り出すことになった。その場をしのぐために、俺は

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大人ごっこ

大人ごっこ

女性のお客さん対応をするとき、私は眉毛や所作をじっくり観察している(笑)
これは私の自分磨きの一環であって、ガンを飛ばしているわけではない。
ちゃんと笑顔で接客しているし、他人のいいところは真似して取り入れる!
女子力アップのためなのです。

学生の頃、ものまねが得意だった。
芸能人とかではなく、身近な先生なんかのものまねをしてふざけていた記憶。

仕事の場を、品のある大人女子になるべく訓練の場と

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叔父への祈りに浮かぶもの

叔父への祈りに浮かぶもの

 小さい頃に一緒に暮らしていた叔父が倒れた。現在、近くの病院に入院している。
 下半身は不自由になり、もう歩くことはできない。認知機能の低下も著しく、まともな会話ができない状態になってしまった。
 近いうちに知り合いの勤めている病院に転院することが決まっている。
 回復が望めないとしても、どうか、穏やかに過ごせるよう祈るばかりである。

 いつか叔父は、山梨県にある瑞牆山に私を連れて行きたいと言っ

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もう祝うことのできない誕生日

もう祝うことのできない誕生日

 今日は何かの日だ。しかし、何の日だか思い出せない。こんなことがよくある。だがそれは、大抵の場合、誰かの誕生日であることが多い。
 私は昔、友人の誕生日を知ると、必ずカレンダーに記入していた。生まれてきたことを、そして生き続けていることを祝福するためである。だが、カレンダーに記入しなくなると、段々と忘れてゆき、このように何か引っかかる日になっていった。

 十月十七日は、誰の誕生日だっただろう。し

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蛇も蛙もポムポムも

蛇も蛙もポムポムも

最近、新聞の書籍コーナーで
「Z世代が本音で語る蛙化現象」的な見出しを見つけた。
たしか流行語にも選ばれた「蛙化現象」。

恥ずかしながら言葉の意味をおじさんの僕はよくわかっておらず、けろけろけろっぴを連想していた。
ちなみに僕はサンリオのキャラクターが好きだ。
ポムポムプリンやアグレッシブ烈子を見ていると癒される。

僕に好意を寄せている女性が、僕も好意を抱いていることが判明した途端に

きしょ

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一瞬と一生

一瞬と一生

写真は昨日の朝の羊蹄山。

ガスがかかって台形のような形になっているけど見方によっては空に浮かんでいるようにも、あるいはポコッと型抜きのように切り取られているようにも見えて思わずスマホで撮影した。

昨日の記事では一瞬に己の全存在をかける剣士たちの美しさへの共鳴を綴った。僕の拙い文章でどの程度伝わったか分からないものの、補足のような形で述べたいことがある。

それはどんなことであれ、他人から見れば

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生きがいについて~ある北海道の職場から~

生きがいについて~ある北海道の職場から~

折に触れて神谷美恵子の「生きがいについて」を手に取る。
冒頭から心をつかむ文章にいつも胸が熱くなる一冊だ。

本家には遠く及ばないけれど僕自身が最近、「生きがいについて」をある人から教えられた出来事について今日は紹介しよう。

現在、僕が勤務している会社は産業廃棄物処理業だ。
いわゆる「ゴミ屋」さんで主に後志管内の産業廃棄物を収集、処理している。

ゴミ屋と聞くと世間からは「汚い・キツイ・カッコ悪

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祖父と夢見た東京

祖父と夢見た東京

 先日、母方の祖父が亡くなった。
 突然のことで、今でも実感が湧かずにいる。また家を訪ねれば、私が来たことを喜び、面白い話を聞かせてくれる。そんな気がしてならない。

 私は父方の祖父の死にあたって、取り返しのつかない大きな後悔をした過去がある。その教訓があったので、母方の祖父母には頻繁に会いに行くように心がけていた。
 先日の敬老の日には、いつものようにお菓子を持って家を訪ねると、祖母が出てきた

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繋ぎとめるもの、思いとどまらせるもの

繋ぎとめるもの、思いとどまらせるもの

 インドカレーが好きである。
 特に好きなメニューはバターチキンカレーだ。チーズナンとサフランライス、そして野菜にオレンジ色のドレッシングも添えてあるのが最高である。
 ああ思い浮かべるだけで唾液が分泌されてくる。ここ数年食べていないから、無性に食べたくなる。

 東京に住んでいた頃、隣の駅近くに行きつけのインドカレー屋があった。
 そこへ友人や恋人をよく連れて行き、夜遅くに一人で食べに行くことも

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そんな人間だから、君は成功できなかったんだよ

そんな人間だから、君は成功できなかったんだよ

 ナースステーションの前を通ったとき、後ろから声をかけられた。

「あの、私、今度結婚することになったんです」

「それはそれは。おめでとうございます」
 
 若い女性看護師のIさんだった。呼び止めてまで報告するような関係でもない。だから何か話したいことがあるのだと、すぐに察した。

「彼は……Aなんですよ。みつるさん、知ってますよね?」

「あ、ああ……知ってますよ」

 気まずい。もう話を打ち

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たんぽぽの綿毛が飛ぶように

たんぽぽの綿毛が飛ぶように

 深夜、居間に一人でテレビを観ていると、祖母が入ってきた。

「親方は? ねぇ、親方は?」

 祖母の口から親方なんて聞いたことがなかった。思い当たる人もいない。何のことを言っているのかわからない。
 こんなとき、どうすればいいのだろうか。
 返答に窮する間に、祖母の注意は切り替わる。少しバランスの悪い歩き方で、暗い廊下を歩き、玄関の方へ向かっていった。
 
「親方はここにいないよ」

 慌てて祖

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明日を描こうともがきながら 今夢の中へ 形ないものの輝きをそっとそっと抱きしめて 進むの

明日を描こうともがきながら 今夢の中へ 形ないものの輝きをそっとそっと抱きしめて 進むの

はじめに注意書きを。

土曜日の午前中。
夕方のインスタライブまでの間、会社から取得要請があった資格試験の勉強をすべく母校の図書館へ行った。

以前に卒業生枠で図書館利用証を取得したので入館が非常に楽だし館内に所蔵されている数学書の貸し出しもできるからお財布にも優しい。

長岡にいた頃、数学書を沢山購入したのは近くに専門書が充実した図書館がなかったからだ。俱知安から札幌まで行くのに90分くらいかか

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僕らは縄文人の子孫

僕らは縄文人の子孫

長岡の実家から徒歩で10分ほどのところに火焔式土器が出土した縄文時代の遺跡がある。小学生の頃から歴史や課外学習の授業で何度も遺跡に足を運び再現された竪穴式住居の中に入って遊んだ。

たしか新潟県立歴史博物館の先生が話されたと思うが、

君たちは縄文人の子孫なんだよ

という言葉が今でも忘れらない。

先日(2024/6/25)参加した自啓共創塾では「地球環境の保全・人類の共生を支える『日本のこころ

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還流

還流

昨日の記事で書きたかったのは独身貴族の弁明ではない。
ただいつも真面目すぎるだと息が詰まるので(僕自身)たまにはリフレッシュも必要だと思い、かる~い内容にしてみた。

たまにはいいよね?

シーニックバイウェイ北海道の活動に参加したのは勤務先の社長に声をかけられたから。寿都町町長、北海道振興局、技術開発センターなどなど偉い人の他に可愛い子も毎年多く参加しいるから来た方が良いよ~と誘われ、

土曜予

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