マガジンのカバー画像

思うこと色々

37
運営しているクリエイター

記事一覧

パクリ元に敬意を

パクリ元に敬意を

わたくしの師匠は染色品や絵画等...諸々の作品制作と同様に、文章を書く事、文章に残す事も重要視して活動をしております。私としては、師匠の教えを読み返せる状態に残して下さっているので、大変ありがたいです。

そんな師匠の文章ですが、無自覚によく参考にされている方がいらっしゃいます。これは1人ではないのですが、定期的に「いやいや、それはいくらなんでも影響を受けすぎでは...?(というか、内容ほぼ同じ。

もっとみる
違いが分かるか否か

違いが分かるか否か

今まで弟子入りしてきた全員の方に、制作に関して説明する時「俺も最初はそんなもんだったよ。」という師匠の言葉を信じてはいけません。

話を聞き、師匠に色々と質問をしてみますと、大体の確率で「最初から出来ているじゃありませんか...」という事が多いです。

「俺も最初はそんなもんだったよ。」という言葉の意味は、師匠の中で納得のいく出来ではなかったという意味であって、「(完璧な出来でないという意味では)

もっとみる
本棚を増やそうか悩み中

本棚を増やそうか悩み中

最近、私物の断捨離をしておりまして...服や靴、本の整理を致しました。その結果、処分しようか迷っていた中途半端な家具も2つ程捨てる事が出来て、本当にスッキリしました。

そんな今の悩みは、本棚を増やすか否か...という問題です。読書家ではないのですが、本屋に行くのはとても好きです。大きい本屋さんでは、美術アート関連のコーナーが充実しているので、行くといつも何かしら購入してしまいます。。。そして、最

もっとみる
SNSをしていて思うこと

SNSをしていて思うこと

私が利用しているSNSは、Facebookはフォリア工房公式ページと個人アカウントの2つ、Instagramはフォリア公式・作品集・個人の3つのアカウントを運用しております。Twitterもフォリア工房公式アカウントを1つ。約10年くらいは、ほぼ毎日、何かしら更新するようにしております。

さて、やはりSNSにもそれぞれ特徴がございますし、向き不向きもございます。個人としては向いてるけれど、フォリ

もっとみる
ブランドイメージが下がると言われた話

ブランドイメージが下がると言われた話

フォリアのSNSの運営を10年程前からさせて頂いております。色々な調整をしながら、時代の流れもありますし、工夫して続けております。そんな中で、嬉しい事あれば、悲しい事もございます。今日は、トラウマになっているお話を1つ。。。

それは、「とあるお店からご注文頂いた作品の制作工程を、SNSにて、お店の名前を併記して『ご注文頂き制作しております』と、投稿したところ『ブランドイメージが下がるので投稿を削

もっとみる
奇跡の弟子と呼ばれて・・・。

奇跡の弟子と呼ばれて・・・。

私は、巷で「奇跡の弟子」と呼ばれているそうです。師匠がお取引先から戻ってきますと「今日も『あんな出来たお弟子さんはいない。奇跡だ。』と言われていたよ〜」と何度か報告を受けたことがあります。

「不思議なことを言う方がいるものだなぁ」と思うくらいなのですが、そのくらい、この業界は、きちんと修行して技術的なことも出来(工芸の最低ラインだと思うのですが...)、自分が行っている制作についてを語れる...

もっとみる
自己認識と事実とのズレで苦しそう

自己認識と事実とのズレで苦しそう

SNSを見ておりますと「私は○○だからツライ...」というような内容を見かけます。その自称が「どうやら、その通りのようだなぁ」と思うことは稀です。実際には、その○○は「そうでありたい」という理想であることが多いように思います。

そのような投稿を見かける度に、「何故ツライのか...それは自己認識と事実の違い・ズレでツライのではないのでしょうか...」と思ってしまいます。

理想を掲げて努力すること

もっとみる
オススメのお店を紹介出来ない難しさ

オススメのお店を紹介出来ない難しさ

先日、師匠がnoteにて「良いお店・良い着物とは?」という話を投稿致しました。非常に為になる内容で、参考になります。オススメです。

ところで、師匠の記事では「基本的にお客様にとっての。。。」という内容になっております。作家にとっての良いお店...となりますと、少しまた内容が変わってきます。

これは私が着物を着るようになってから、少し困っているところでございます。業界で11年程…しかも、フォリア

もっとみる
師匠と出会って早12年

師匠と出会って早12年

2009年8月前半の事だったと思います。当時大学3年生の私は、フォリアの工房開放日を利用して、初めて師匠・仁平幸春氏に出会いました。それから、約半年後に弟子入りして、修行を開始...現在に至るという感じですので、師匠と会って早12年になります。

弟子入りする前の半年間で何をしていたかというと、まさか自分か弟子入りして修行して染色作家になるなんて、思ってもいなかった私は「仁平幸春に弟子入りして修行

もっとみる
違和感は当たる(事もある)

違和感は当たる(事もある)

師匠・仁平幸春氏と初めて会ってから、弟子入りするまでの半年の間や弟子入りしてからの初期の頃に、何人もの社会人の大人の方々に出会いました。それは、大体、師匠の知り合いであったりお取引先の方であったりしました。そして、その方々とは私が弟子として働くようになってからも、色々な場面でお会いする機会がありました。会うだけでなく、色々なお話も伺いました。

初期の頃は私もまだまだ社会人として未熟ですし、話の内

もっとみる
染と織

染と織

私は、大学で織りを専攻しており、紬織りの着尺を4反織って卒業制作として卒業しました。大学の時に、体験程度ではありますが、型染や絞り染めに関してもさせてもらった事があります。そして、今は、友禅染めとロウケツ染を主として、染めという分野を専門として制作活動を行っております。

呉服業界で10年以上活動させて頂く中で感じる違和感として、染めと織りは一括りにされがちですが、似て非なるものですよね...とい

もっとみる
大学で染を専攻しなくて良かった点

大学で染を専攻しなくて良かった点

毎年2月になったら美大の卒展の様子が自分のSNSタイムラインに流れてくる環境で10年以上過ごしています。それが普通だと思っていたら師匠に「それは違う。俺のタイムラインには滅多に流れてこない」と言われ、そうだったのか...と思ったのでした。

2月は毎年、幸い忙しくさせて頂く事が多いので、自分で美大の卒展会場に足を運ぶ事はほぼないです。しかし、大学時代の先生とSNSで繋がっていると、自然と色々情報が

もっとみる
私の師匠は年齢不詳

私の師匠は年齢不詳

私の師匠は56歳で、独立して28年目...業界歴でいうと30年とかになります。(独立する前に営業で作家さんのところにいて、弟子じゃない認定をされている)

師匠は年齢不詳です。上に思われたり下に思われたり色々です。

例えば相手の方がキャリアと知識のある店長さんだとします。そうすると師匠とお話すると大体驚かれます。「仁平さん詳しいね。なんで...?」となります。そして、なぜか自分たちと同世代だと思

もっとみる
恋をしないと綺麗になれない?

恋をしないと綺麗になれない?

社会人になって数年...ある程度、仕事を任されるようになり、「社会人なのだ」「私はプロの作家なのだ」という自覚が生まれると、顔つきや言葉遣い、佇まいなども変化します。洗練されていくというのでしょうか、誰しも少なからず経験した事のある出来事ではないでしょうか?

職業柄、褒めて頂く事も多少あり、褒めて頂くと気持ちが良いものです。「もっと頑張ろう」と思います。しかし、例えば「綺麗になったね」と褒められ

もっとみる