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染と織

私は、大学で織りを専攻しており、紬織りの着尺を4反織って卒業制作として卒業しました。大学の時に、体験程度ではありますが、型染や絞り染めに関してもさせてもらった事があります。そして、今は、友禅染めとロウケツ染を主として、染めという分野を専門として制作活動を行っております。

呉服業界で10年以上活動させて頂く中で感じる違和感として、染めと織りは一括りにされがちですが、似て非なるものですよね...という事です。

染色と染織...染と織という2つの漢字が入ってる方が両方出来そう...なんて思われそうですが、全くの別分野です。織り専門の方が模様染め・文様染めについて詳しいことは稀です。出会った事がありません。

スピードスケートとフィギュアスケートと同じくらい違います。テニスとバドミントンと卓球くらい違います。しかし、中々理解されていないように感じるのです。染の分野の中でも、型染・絞り染・ロウケツ染・友禅染...等は全く違うものです。

フォリアでは「作りたいものの為にどのような技法が必要なのか?」という考えの元、制作しますので、色々な事をしますし、理解しております。最近ではお店の方でも技術的な事を知らない方は多いです。糸目友禅を主とする作品をロウケツ染と説明されたり...中々難しいご時世になって参りました。

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