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好きなノート選りすぐり

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読んで好きすぎてしぬるわ。と思ったnoteをまとめるためのマガジンです。たまに夢中で読んでるとまとめ忘れる事案が発生するのが悲しいですね。大好きです。愛してます。
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記事一覧

「あの時、原爆投下は止められた」原爆開発科学者と被爆者の初対話 全内容

「あの時、原爆投下は止められた」原爆開発科学者と被爆者の初対話 全内容

今年8月6日、NEWS23「綾瀬はるか 戦争を聞く」の特集で、2005年の特別番組『ヒロシマ~あの時、原爆投下は止められた』の「原爆開発科学者と被爆者の対話」が放送されました。撮影は2005年6月。これを機会に、対話の全内容とともに、取材秘話も加えて掲載します。

アグニュー博士への来日提案

「広島に行ってみませんか。いや、あなたは、広島を見るべきだと私は思う」

気分を害することも覚悟して、イ

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【フエギア1833】瓶に閉じ込められた絵画の世界

【フエギア1833】瓶に閉じ込められた絵画の世界

先日、いい匂いすぎる香水を入手した。どれくらいいい匂いかというと、これで鼻うがいが出来る。(断言)

手に入れたのは、フエギア1833の” La Cautiva” と、“Muskara Phero J” の二種類だ。

FUEGUIA 1833は、2010年にジュリアン・ベデルにより創設されたアルゼンチンの香水ブランド。彼の作品には、彼自身の自然、芸術、音楽、歴史への賛辞が込められている。それゆえ

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ランナウェイ・ランウェイ

ランナウェイ・ランウェイ

流行(ランウェイ)から逃亡(ランナウェイ)した洋服たちの脱走劇を想像します。
どこから来てどこへ行くのか知れない洋服たち、それに袖を通していたかもしれない人たち。
やわらかい布に包まれた人生たち。

(2016年から2017年にかけて、Webマガジン「ART&MORE」にて連載させてもらっていた記事です)

vol.01/帽子とパラソル柄のシャツ

失踪した元カレのシャツを着ている。
シルク・

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ある女装者が読んだ『感じない男』

ある女装者が読んだ『感じない男』

「少女になりたい」願望私が『感じない男』を読んでみようと思ったのは、現代思想『<男性学>の現在』のある論考の引用がきっかけだった。黒木萬代「少女になること」には、『感じない男』の次の一節が引用されている。

「すなわち、私の心の中にあったのは、少女の姿をした<もう一人の私>と性交することによって、私自身をもう一度、誰の手も介さずに産み直したいという欲望だったのである」*p.158

女装する私にと

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あめ色の玉ねぎのカガク

あめ色の玉ねぎのカガク

今日はカレーやオニオングラタンスープに使うあめ色玉ねぎについてです。

玉ねぎの仲間はエネルギーをデンプンではなく、ショ糖や果糖の鎖として蓄積します。ちなみにショ糖の割合が高い玉ねぎほど保存性が高いので、広く栽培されています。ゆっくりと時間をかけて加熱するとその鎖が外れ、甘くなるのです。あめ色玉ねぎはそのさいたるもの。

玉ねぎをゆっくりと弱火で何時間もかけて加熱したあめ色玉ねぎ。フランス料理では

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日本人がNASAで働くには

日本人がNASAで働くには

このnoteは日本の大学を卒業した筆者が、コネクションゼロの状態から、アメリカの大学への留学を挟まずに、NASAへの就職を果たした過程を記録したものです。これからNASAを目指す人、また夢を叶えようと努力している人の考え方のヒントになれば幸いです。

一度きりの人生をかけてこれをやる2012年の夏、NASAの1機の探査機が火星に着陸した。キュリオシティという名のその白いローバーは、胴体からまっすぐ

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少女とクマとの哲学的対話「哲学をお勉強することの意味」

少女とクマとの哲学的対話「哲学をお勉強することの意味」

〈登場人物〉
アイチ……高校2年生の女の子。
クマ……アイチが子どもの頃からそばにいる人語を解するヌイグルミ。
春日東風……noteを利用している物書き。

春日東風「ふう……ようやく、ウィトゲンシュタインが終わった……次は、西田幾多郎か……」
クマ「随分がんばっているね」
春日東風「ええ、史上の哲学者について調べて書いているわけですが、これが本当に難しいんです」
クマ「考えられていること自体が難

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ラーメンと海

ラーメンと海

寒くなって眠りが深くなったからだろうか。朝起きると昨日の出来事が遠い昔の出来事のように感じられることが増えた。かと思えば直後に食パンを焼いて食べたときに火傷して、高校生の時に食べていたアツアツのはちみつトーストを思い出すことがある。思い出すどころかそれでプレーントーストが甘くなったりする。

世界の連続性とは何だろう。と、考えてしまう。

今日も明日もこの瞬間も、いつ世界が狂ってもおかしくないくら

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第3章 ビットコインバブル

第3章 ビットコインバブル

1 18世紀イギリスの「南海バブル」そっくりの状況になった◆「タダで資産を増やせる」という誤解に基づく価格上昇?

 第2章の4で述べたように、2017年11月に、ビットコインが再び分裂する可能性が高まった。8月の分裂のときとは違って、このときの分裂には「リプレイアタック」という深刻な問題があった。
 それにもかかわらず、ビットコインの価格は上昇を続け、過去最高値を更新した。
 これは、「分裂する

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Too much love will kill you(あるいは感度が高まり過ぎたときに起きるいくつかの事柄について)

Too much love will kill you(あるいは感度が高まり過ぎたときに起きるいくつかの事柄について)

「感度」というのはなかなか面白い尺度だと思っています。写真の世界に来て最初に面白いなあと思ったのは、絞りでもシャッターでもなく、ISO感度のシステムでした。

カメラを持たれてない方のために簡単に説明すると、ISO感度とは「光に対するカメラ側の感度」を表現する尺度です。現在のカメラはISO100から200がだいたい標準になってます。で、その標準の感度であるISO100がどういうものかというと、その

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最強の汎用スキルとしての「ことば」「文章」

最強の汎用スキルとしての「ことば」「文章」

本日38度を超えるらしい酷暑の京都を脱出して、34度になんとかとどまる猛暑直前の横浜へ移動中の新幹線内でこれを書いています。ここから4時間ほどの撮影のために寝ておこうと思ったんですが、一瞬で寝付ける日と、どうにもこうにも体が眠りを拒否する日があって、今日は後者のようです。アイマスクを付けて耳には心地よいクラシックを流しても、一向に羊はやってこない。どうも新幹線に乗る前に飲んだ一杯のアイスコーヒーが

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"序破Q"

"序破Q"

2018年の5月、ちょうど渋谷のヒカリエで展示をしているのと同時期に、河邉こずえさんを20名の写真家が撮って展示をするという合同展示に誘って頂きました。多分風景系の写真家は僕だけで、最初誘われた時は「僕みたいな半端者が参加していいのか」と躊躇したのですが、結果としてすごくいい経験になりました。その展示をもう一度まとめて見せてほしいという、すごくありがたいコメントを頂いていたのをすっかり忘れていたの

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崎山蒼志くんの音楽に関して思ってたこと(そろそろCD発売ですよ!)

崎山蒼志くんの音楽に関して思ってたこと(そろそろCD発売ですよ!)

一つ原稿を終えて、少しインターバルを空けた後、もう一つ原稿を書いてから寝ようと思ったんですが、どうしても他に書きたいことがあるとそれを書かないではいられないんですよね。崎山蒼志くんのことです。

崎山くんの名前を知ってる人も多いと思いますが、高校生で天才的な歌を作ってる方です。「高校生で」、とかいう枕詞をつけてしまうのはあくまでも世間の慣例に従ってのことで、そういう若さゆえの特権性みたいなものを剥

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