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こころ

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こころに関するnoteはここに収められています。
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「落ち込み期」に試したい実践的対処法

「落ち込み期」に試したい実践的対処法

皆さんは、落ち込みかけたときの対処法を何か決めていますか?
私の場合、2・3週間に1回、1週間は元気の出ない時期があります。

こういう時、
「どうしてなんだ」と原因を探ったり、悩み始めたりします。
同じ嫌なことを何度も繰り返し考え、
しんどい時間を過ごすことになります。

自己啓発本を読んで考え方を変えようとしても、
どうもこの落ち込み自体の回避は難しいようです。
むしろ、完全に落ち込んでしまわ

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記憶芽吹く 中年の「今」に見つけたもの

記憶芽吹く 中年の「今」に見つけたもの

一枚の羽はあったが、背中の翼は折れており、
あの高い壁を超えることは難しいように思えた。
手のひら大のボトルに一口の水はあったが、
それ与えるべき種が手元に見つからなかった。

高校から数年引きこもった状態に近かった私は、
「なにくそ」と思い、遅咲きの大学生活を送った。
研究生活も20代後半の就職活動も大変だったが、
なんとか社会人になれた矢先のことだった。
大きな環境変化に耐えるコンディションを

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失う不安と本音の葛藤、「人質思考」を手放そう

失う不安と本音の葛藤、「人質思考」を手放そう

はじめにみなさんにはこんな経験はありませんか?

あんまり気が進まない飲み会やパーティが予定される。
人間関係が疎遠になるのを心配したり、
「こんな機会はめったにない」チャンスかもしれないと、
参加を断ろうと思ってはいたのに、
後ろ髪を引かれる思いで結局参加してしまう…。

私にもあります。
最近開かれた中学・高校の同窓会がそうでした。

「旧交がまた温まり、つながりが広がるかもしれない」と
思い

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双極性障害を生きる感性を思い出す

双極性障害を生きる感性を思い出す

「理屈」に頼った病気のコントロール最近、自分は「理屈っぽく」なったなぁと感じる。
理系の大学に通ったというのもあるけれど、
どうも双極性障害との付き合いが長くなったからのようだ。

躁鬱の波をコントロールするために、
できるだけ堅実な手段を選ぶようになった。
「理屈」はその一つで、
「こういう科学的根拠があるからこうしたほうがいい」と
ロジックを混ぜて躁鬱への対処法を作っていった。

まず、双極性

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双極性障害を受け入れ働くための3本柱

双極性障害を受け入れ働くための3本柱

ためになった書籍最近、双極性障害に関する本で、非常に実践的な本が出版されました。
専用メディアやSNS、Youtube、Voicyなどのネット上に限らず、
多方面で活動されている当事者の松浦秀俊さんが執筆されたものです。

この本は病気にありがちな専門書のような堅苦しい本ではなく、
障害と付き合うための数多くのエッセンスを、
柔らかい雰囲気で書かれています。

私は双極性障害を持ちつつ、現職で働き

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双極性障害を受け入れる:振り切れた感情が人生の起伏の鍵

双極性障害を受け入れる:振り切れた感情が人生の起伏の鍵

双極性障害という、感情のアップダウンが激しい病気を抱えた時、
他の同じ病気の方と同じように、
感情のアップの側だけが現れないかと考えていました。
気分がよければ調子もよくなり、行動的になり、スーパーマンになり、
人生すべてがうまくいくと考えていたからです。

凸凹の凹の面のとき、つまり感情がふさぎ込んだとき、
特にそれを切望していたのでした。

「自分は双極性障害である」と受け入れる大きなきっかけ

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雑記:生成AIで認知行動療法

雑記:生成AIで認知行動療法

Avoです。

生成AIへの実践的な命令生成AIで認知行動療法を行っている方がいないかと、
noteを探していましたら、見つけました。

所感掲載されていた、プロンプト(生成AIの命令)を試してみました。
非常に実用的だと感じました。

生成AIの得意とする、

役(カウンセラー・心理専門家)になり切る

異なる視点からのブレインストーミング(アイデア出し)

どんな内容でも、どれだけ会話しても、

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雑記:精神疾患のクリエイティビティ

雑記:精神疾患のクリエイティビティ

テレビ番組で気分転換今日で軽鬱サイクルに入ってから2週間が経ちました。
なかなか気分の沈み具合はしつこいものです。

普段はニュース以外のテレビ番組は観ないのですが、
SNSで紹介されていたNHKプラスの特集番組を観たところ、
だいぶ気分が切り替わりました。

日常のルーティンとは違う映像を観るのは、
頭の使い方を変えるいいきっかけになるようです。
理詰めではない、別の部分を刺激されるように思いま

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雑記:気分のサイクルの中で体調と自己価値を切り離す

雑記:気分のサイクルの中で体調と自己価値を切り離す

こんにちは、Avoです。普段私はnoteで日記を書くというよりも、
まとまったアイデアを書くことが多いです。

現在の状況体調に関する近況報告というのはあまりしませんが、
今回は少しだけ書きたいと思います。

どうやら軽躁と軽鬱のサイクルに入っているようです。
つまり、気分が上がり調子が良いと感じる躁状態と、
ふさぎ込み気分が沈む鬱状態の明確な繰り返しです。

仕事はなんとか休まずに済む程度なので

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雑記:ジャーナリングで頭を空っぽにする

雑記:ジャーナリングで頭を空っぽにする

あいさつこんにちは、Avoです。

ジャーナリングとはジャーナリングというメンタル対処法をご存じでしょうか?

思考がぐるぐるし始めたり、
何か頭の中でモヤモヤを抱えていると感じた時に、
その考えを出しきってしまうまで、書きつらねる作業です。
論理的に無理に考えをまとめる必要はなく、
思うがままに書き下します。

書くこと自体がストレス対処にもなりますし、
書いたものを眺めてみると、
他人事のよう

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完璧主義を手放す:外れた軌跡こそが道

完璧主義を手放す:外れた軌跡こそが道

完璧主義というと、
「100%の成果を出さなければならない」とか、
「他者から見て欠点がないようにしなければならない」というような、
現実的には無理難題を自他に課してしまう考え方です。

この完璧主義の背景には、
「唯一絶対の正しい答えや最適解がある」、
「失敗は許されない」という信念があります。

ところが、自分が認識できる世界や条件には限りがあります。
他者が本当は何を考えているかなんて把握で

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人生を楽にした実践的な「道具」

人生を楽にした実践的な「道具」

「道具」を集めたら生きるのが楽になった本当に最近のことだ。
生きるのが本当に楽になった、と感じたのは。

私の人生にとって、過去10年は一つの試練だった。
体を壊し、限られた収入の中で暮らしながら、
将来に対して頭をあえて思考を停止するようにしなければ、
苦しい日々が続いた。
キャリアや結婚、子供など、あきらめる前提で考えざるを得なかった。

しかし、中年に差し掛かって、
状況が徐々に好転し始めた

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自分に関心が向かうアイデンティティの悩みを解決する

自分に関心が向かうアイデンティティの悩みを解決する

後日談を書こうとして四苦八苦私は双極性障害という病気の体験から、
「病気をアイデンティティ」とすることについて考えた。
そのことで、以前に次のようなnoteを書いた。

「病気がアイデンティティ」の次の段階を目指す|Avo (note.com)

精神疾患によくある「病気をアイデンティティ」にすること。
それをしないで、別の方向性を模索したほうがいいんじゃないか。
という記事だった。

その記事か

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精神疾患による「人生の行き詰まり」を感じた時に注意したこと

精神疾患による「人生の行き詰まり」を感じた時に注意したこと

精神疾患による人生の行き詰まりとは、
・病気による生活の制限
・症状による病死・自死の可能性の認識
・仕事のキャリア、友人関係などの社会的資本の喪失
などを経験し、
これからの人生に対して展開を感じず、悲観的になることです。

私は精神疾患を患ったことで、
この3つのことを体験し、
それを整理するためにnoteを書く習慣を始めました。

他の病気の方までカバーはできていませんが、
同じ病気の方のn

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