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成功以上に大切な、リカバリーという人生のお守り

成功以上に大切な、リカバリーという人生のお守り

長らくnoteで記事を書いていませんでした。
お久しぶりです。

何をしていたかというと、
もっぱら投資・トレードに熱中しておりました。
関連本の読書で勉強したり、
身銭を切って取引を行って、その結果を観察したり…。
成果はともかく、
「お金を稼ぐ」ことに対する一つの強力な手段を突き詰めることは、
充足感を実生活に与えてくれています。

noteをしばらくお休みしていたのには、理由があります。

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「何者かになって成功する」ことについて

「何者かになって成功する」ことについて

人生の進路で困っていた時をきっかけとして、
私は「何者かになる」ということに強い興味を抱いた。

「何者かになる」とは?
それは、他者から「こういう人だ」と呼びやすい社会的立場を手に入れて、
ほどほどに成功した状態になることだ。

当時の自分の場合、
英語のできるエンジニア、研究者、病気の克服者、システムトレーダー…に
なって情報発信できないだろうかと考えていた。

「何者かになる」ということは、

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リカバリーに向けて

リカバリーに向けて

第2回目の途中経過報告をしたくなった。

『「病気がアイデンティティ」の次の段階を目指』したらどうなったか?
メンタルヘルスの病気とアイデンティティは切り離せないものなのか?
「自分は病気」と思う不幸感から抜け出すことはできないのか?

完全に失敗した試みがある。
それは、病気を克服したかのように実生活を送ることだった。

病気のない健康的な人のように、多少無理をしてでも、
アク

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お金に対する自分なりの答え

お金に対する自分なりの答え

お金の心配をしだしたのはいつのころだろう。
いや、お金だけが悩みではなかった。
環境が変わり、仕事が変わり、自分を変えなくてはならなくなり、
いろんな悩みが噴き出した頃だった。

金融庁が「老後に2000万円」足りなくなるという議論を公開しなくとも、
漠然と「今の生活を続けられるだろうか」と思い、
それに対する答えは漠然としたNoだった。

自分の身に降りかかる変化や不幸の源泉がお金にあるように感

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幸せの見つけ方

幸せの見つけ方

なりたいものになれていなかったり、
ほしいものに手が届かなかったり、
注目されず寂しさを抱えたりしたとき、
人は「不幸だ」と感じる。

「幸せ」は崖を挟んだ向こう側。
あるいは、追っても逃げていくかげろうのよう。

「こうなったら幸せ」と思ったときから、
「今は幸せではない」という前提が生まれる。

では今が幸せと思えばいいのだろうか?
足元にあって当然の小石は、
他の人にとっての「崖の向こうの幸

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僕らの初期設定

僕らの初期設定

少し前に、『「病気がアイデンティティ」の次の段階を目指す』というnoteで決意表明をしたことがあった。

私には持病がある。
けれど、当事者として発信することをやめて、
敢えて別の方向を模索することができるのではないか。
その試みのスタートだった。

しばらく経ち、大きく価値観を揺さぶられる本に出会った。
『これは水です』という本。
アメリカの大学での、ある作家のスピーチを書き起こしたものだ。

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「心の帳簿」

「心の帳簿」

長い間引きずっていたことがある。
高校自体からの友人、いわゆる旧友の一人と関係がこじれ、
離れて行ってしまったことだ。

原因は正直良くわからない。
しかし、誤解が生じうる要因はいくつか思い当たる。
こちらの状況を正しく伝えられない状況で、
相手の期待を裏切ることが生じてしまったがために、
誤解が生じてしまったのだろうと思う。

この不運は「自分のせい」と思っていたことで、
自己肯定感にかなりの影

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手渡されたバトンを見直す

手渡されたバトンを見直す

最近、株式投資に興味が湧き、関連本を読むことが多くなった。
投資市場に参加する誰もが、「損をしたくない。儲かりたい」と思う。
そこでは、お金という即物的なパワーの応酬があり、
価値の売買と変動により世界経済の一面を反映するというのは、
改めて興味深い。

私も一つ噛んでみようと思い、本屋の雑誌コーナーを巡る。
最近の投資雑誌のメインテーマはこうであった。
「放ったらかしで、儲かるインデックス投資」

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[2019年2月]メンタルヘルスニュースまとめ

TwitterBot「メンタルヘルスのるつぼ@MentalHealthPot」では、
メンタルヘルス・精神疾患・精神障がいの
キーワードを含むニュースを自動で紹介しています。

その中でも特に反響の大きかった記事、印象的な記事を、
コメント付きでピックアップしています。

本noteでは、
2019年2月で呟いた1300のニュースのうち35をピックアップしました。

反響の大きかったニュース7浪で

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「メンタルヘルスのるつぼ」になるまで

「メンタルヘルスのるつぼ」になるまで

「メンタルヘルスのるつぼ」とは、Twitterのボットの一つだ。
毎日数十というメンタルヘルスに関するニュースを取り上げる。
フォロワーは2019年2月現在で500人。多くはない。
ただし、ツイートを1回見るたびに増えるインプレッションという数値は、
15万/月となっており、
ボットのニーズは確かにあることを裏付けている。

このボットの元々の名前は「メンタルヘルスニュース」だった。
シンプルに以

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「自分の目・他人の目」

「自分の目・他人の目」

何か行動を起こすとき、「自分の目・他人の目」は無視できない。

自分はどう思うのか。
他人はどう思うのか。
もしくは、「誰にどう思われようとも」と思うことさえ、
他人の存在を意識しているし、
「自分がよいと思う方向」を暗に意識している。

「自分の目・他人の目」というのは、
それほど区別するものではなくて、
異なる側面を映しているだけだったりする。

例えば、「相手を楽しませたい」と思う。
相手の

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「病気がアイデンティティ」の次の段階を目指す

「病気がアイデンティティ」の次の段階を目指す

メンタルヘルス系の病名は、アイデンティティになりやすい。

その理由はいろいろありセンシティブな面もあると思うが、
特にSNSでは、「こういう経歴の人です」とプロフィールに書きやすい要素として、病名はあると思う。

これが生活習慣病なら、そうではなかったかもしれない。
たしかに、メンタルヘルス系の病気は人生に少なくない影響を与える。
「闘病している、していた」というストーリーも含めやすい。

その

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自責という「責任のとり方」をやめる

自責という「責任のとり方」をやめる

つい最近のこと。
自分を責めることを、意識的にやめてみようと思い始めた。

きっかけは、些細な気付きだった。
責めるという文字通り、
「自分を責める」ことは一つの「責任のとり方」なのではないか?
それなら、より消耗しない方法で責任を取ることもできるだろう、と
別の選択肢があることを意識できたからだ。

ここでいう「責任のとり方」とは、
社会的なポジションから生じるものや、
具体的な償いを指すもので

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よくある「半分の水」の例えに潜む幸・不幸

よくある「半分の水」の例えに潜む幸・不幸

加藤諦三氏の本を最近続けて読んでいる。
氏はラジオ番組「テレフォン人生相談」の看板パーソナリティであり、
心理学者でもある。息の長い著作も多い。

なにを今更…かもしれない。けれど、印象的だったものがある。
「コップの半分の水」のたとえ話。

グラスに注がれた水が
「半分だけある」とするポジティブな視点、
「半分しかない」とするネガティブな視点。
1つの事実によって捉え方によって意味合いは異なると

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