記事一覧
【読書】ガンディー 獄中からの手紙 by ガンディー(森本達雄訳)
あらすじ1. 宗教指導者かつ政治指導者として成功した稀な人物ガンディーは、近代において宗教指導者かつ政治指導者として成功した稀な人物である。
現代の多くの先進国では、宗教と政治は分離しており、それが正しく、先進的であると考えられている。少なくとも私は、政治指導者でありかつ宗教指導者であるような現代の人物の例を思い浮かべた時に、「胡散臭い」という印象を抱く。しかし、ガンディーは宗教と政治を切り離す
【読書】まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 by 阿部幸大
あらすじ0. 私のアカデミックバックグラウンド本の著者(阿部幸大氏)のアカデミックバックグラウンドは人文学であり、この本は多様な分野の人から出版前にフィードバックを受け必要に応じて内容を発展させつつも、前提としては人文学の論文を想定している。また、アカデミックライティングの主要な教育は、博士論文を執筆した米国で受けたと推察される。
一方で、この記事の筆者(私)は、2015~2020年まで日本に
【読書】忘れられた日本人 by 宮本 常一
あらすじ1. 文化人類学と民俗学の違いこの本を、文化人類学の本だと思って読み進めていたが、読了後にインターネット検索で背景知識や分からなかったことを調べてみると、著者は「民俗学者」で、この本は民俗学の本であることがわかった。しかし、文化人類学と民俗学の違いがわからない。調べると以下のような記載を見つけた。
本来、世界に境目はほとんど存在せず、あくまでグラデーションの問題なのだが、分類とは常に人
【読書】アウシュヴィッツを生きのびた「もう一人のアンネ・フランク」自伝 by エディス・エヴァ・イーガー&エズメ・シュウォール・ウェイガンド
あらすじ1. 人間には、人生を選び取る力がある著者であるエディスの人生は、生死を分ける選択の連続だった。丸裸にされ、生死を分ける列に並び続ける日々。収容所の生活は理不尽に満ちていた。
このような過酷で壮絶な状況においても、エディスは善意とともに生きること、未来へ進むことを選択し続けた。例えばナチスの前で踊った褒美として与えられたパンを、次にいつ満足に食事が与えられるかわからない状況においても仲
【読書】起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡 by 児玉博
あらすじ感想1 ハードワークの遺伝子本のタイトルから宇野康秀氏がメインの内容だと思われたが、実際は宇野康秀氏の人生を軸に様々な実業家について語られる。その中でも、全体の3分の2程は康秀氏の父・宇野元忠氏の経営や人となりについてである。
昼夜土日を問わず働き続け、家にも帰ってこない元忠に、その妻・依月が「社長のあんたが休みの日もなんで、働かにゃあかんの。社員に任せたらええやん。」と言うと、元忠は以
【備忘録】The Art of Being. The Art of Living. 生き方の技術 生活の芸術
1. 趣味は何かと聞かれたら
私は、比較的多趣味な人間だ。
子供の頃は10個以上の習い事をさせていただき、社会人になった今、仕事以外の時間、つまり「余暇」を、茶道、パルクール、読書、ヴィパッサナー瞑想、データサイエンス研究、筋トレ、水泳、海外・国内旅行、バイオリン演奏・作曲、作品鑑賞、美術館巡り、投資などに費やしている。
しかし、これらの活動が「趣味」なのかと言われたら、私は肯定すること