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【備忘録】朝散歩より朝武道の方が生産性が向上した

※この記事は、科学的な記事ではなく個人的体験談の共有の記事です。


1. 日本では毎日川辺を朝散歩していた

朝の運動、とりわけ朝日を浴びながらの朝イチ散歩が健康維持と生産性向上に良い効果をもたらすことは知られている。そのため私は、日本では夏は朝5時頃、冬は6時頃に30分程度、近所の河辺の土手をウォーキング(コンディションによってはジョギング)することを日課としていた。

定量的に検証したわけではないが、この習慣により、一日中前向きで生産性が高い状態を維持することができると体験的に実感していた。

2. ロンドンでは早朝散歩を断念

2024年8月に拠点をロンドンに移し、最初の1ヶ月は朝5時からの散歩習慣を継続していた。しかし、日本と比較して高緯度であるロンドンは、サマータイムの影響もあり、9月になると朝6時でもかなり暗い。さらに、住まいの前のストリートには、朝4〜6時頃に奇声(Fワード)を発する謎の集団が週2、3回ほどランダムに出没する。

住まいのオーナーにも、「あの集団は安全な人たちなのか?」と確認したが、オーナーや現地の友人からは「危険を感じる時は外に出ないほうがいい」という真っ当な指摘を受け、暗い中で朝散歩をする習慣を継続することは断念した。

3. ジムのブラジリアン柔術クラスの朝稽古に参加

私が契約しているジムは、ピラティスやヨガ、ボクシングなどの様々なコースを提供しており、会員は1日3コースまで無料で受講できる。私は8月にジムと契約し、ブラジリアン柔術のレッスンを始めた。ブラジリアン柔術とは、テクニック重視の、小さく弱い人が大きく強い人に勝つ方法を体系化しているブラジル生まれの格闘技である。

初めは夕方のコースを週4~5コマ受講していたが、ブラジリアン柔術にハマってしまったこと、テクニック重視であり技が複雑であるため練習の間が開くと忘れてしまいやすいことから、追加で週4コマの早朝コース(6時半~)を受講するようになった。

4. 朝イチ肉弾戦の効果

最初は見よう見まねの型稽古だったが、スパーリングの許可がおり、最後の30分くらいは挑戦者形式(勝者がフロアにディフェンスとして残り、挑戦者が勝てば入れ替わる)のスパーリングに参加することになり、1回の稽古あたりの運動量が飛躍的に上がった。

この朝習慣の変更から3週間が経過したが、朝に肉弾戦をすることで、一日中生産性が高い状態でいられることに気づいた。私はその日一日に「やり遂げたこと」と、「やるべきだったができなかったこと」を毎日記録するようにしている。朝の格闘技(ブラジリアン柔術)を初めてから、明らかにその日一日に「やり遂げたこと」の量が以前(朝散歩をしていたとき)に比べて更に増えたのだ。

理由として考えられるのは、
①意欲的行動、挑戦を恐れない思考などに関係するホルモン(テストステロン等)を朝イチで高いレベルに持っていくことで、その日1日にできる活動の総量が増えた。
②戦略性や段取りに関する神経回路が朝イチでアクチベートされ、その後1日の行動の戦略性、段取り力が高いレベルで維持される。ブラジリアン柔術はテクニック重視の武道であるため、「まずこれをやって、そのあとはこれ…」といった戦略的なステップが重要。
③朝散歩でも利点であった血流促進や脳の目覚めは、当然格闘技でも利点として残る。

5. 注意点

朝格闘技の方が、朝散歩よりも仕事上の「生産性」に寄与するというのが私の体験的な結論であるが、「健康」についてはまた別の話である。格闘技は激しい運動であるため、朝イチで急激に筋肉やホルモンのレベルをマックスにすることは、健康にとっては最良の選択ではない可能性がある。
筆者は20代で、健康診断の結果にも特段問題はない健康体のため、「今の所はうまくいっている」状態である。


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