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エッセイ・コラム・ショートショート等々

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ヘッダー画像は尊敬するナンシー関さんの著書です。
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2023年2月の記事一覧

【コラム】火曜日にもサザエさんがあったんだぜ

サザエさん

それは日本が日本であるための五文字(それは言い過ぎ)

サザエさんは終わらない。
終わらせない。
もし、終わる時が来るなら地球も終わる時だろう。

「笑っていいとも」も「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」も終わった。終わらないと思っていたものもいつか終わることを目の前に叩きつけられた。そして「タモリ倶楽部」も終わる。タモさんのレギュラーがまたひとつなくなる。タモさんがお元気かは当たり

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「地相眼」ゲゲゲの鬼太郎より

「地相眼」ゲゲゲの鬼太郎より

ゲゲゲの鬼太郎2期はヒーロー鬼太郎の勧善懲悪だけでなく人間ドラマを描いた話が幾つもある。

その中で今回ご紹介したいのは「地相眼」というお話。

(あらすじ)
安井という財を成した男が鬼太郎に相談を持ちかけてきた。
時は遡り太平洋戦争中のこと。ふとしたことから魑魅魍魎の世界に迷い込んだ若き頃の安井兵士。
そこで手相ならぬ地相を知ることができる不思議な石を手に入れてしまう。
地相眼とは大地のことなら

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【エッセイ】はじめて校正校閲されたのは

何度も何度も何度も何度も指でなぞりながら読んで確認したのにどうして誤植があるんだろう。
誤字脱字、表現が適しているか、全て一人で担うのはなんと心細いことだろう。
もし校正、校閲のお仕事をされてるプロの方が3人読んでくれたらどんなに心強いだろうか。分厚い3つの壁になってくれる。進撃の巨人も侵入不可能な安心感だ。
そして高性能のフィルターになって、どんな微細なミスもこぼさない。見逃さない。
私は彼等を

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映画「能登の花ヨメ」に励まされ

映画「能登の花ヨメ」に励まされ

地元石川県を舞台にした映画やドラマをこれまで何本も観てきた。
大体地元民からすると(あるあるだろうけど)
ここからここへいきなり場面変わるのは距離がおかしいなどの違和感を味わったことがある人は少なくはないはずだ。

(石川県で)例えるなら
兼六園から走って犯人を追いかけて捕まえた場所が千里浜とか。ちょっと無理があることは他県の人にはわからない。私も県外のロケーションでそんなことされてもわからないの

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安心と信頼の松村玲郎アナウンサー

安心と信頼の松村玲郎アナウンサー

テレビとアナウンサー

各テレビ局が切磋琢磨するライバルであることは変わりないだろうが垣根を越えて新しい取り組みがなされている事実と心意気は清々しい。

これからのテレビとは…

ひとつの形を提示してくれたような気がして、なんだか心躍る。
というのは、民放が互いの局へお邪魔して同時生放送をしていたのを観たからだ。
「WAKUをこえろ!」という企画の一環だそうだ。

新鮮であり不思議でもある良い違和

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【エッセイ】プッシュの塩梅

方法の選択肢が増えている。

ここらへんがピークだとは思っているが、もしかしたら人間が鳥のように空を飛べる日もくるかもしれないのなら、まだまだ予想もしなかった未来的なツールが現実になるわけで、選択肢は増える一方だろう。

方法って何かというと売り込みの方法である。

一昔前(十年一昔計算なら二昔、三昔前)は、会社の所在地を調べて作品同封(文章や漫画の原稿や音源テープなど)
東京(もしくは関東近郊在

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深すぎる「千と千尋の神隠し」

深すぎる「千と千尋の神隠し」

私は今、猛烈に井戸端会議がしたい。
「千と千尋の神隠し」のとある話をくっちゃべりたくて仕方ない。

(※これより先はネタバレ含みますのでノーサンキューの方はご注意ください)

では、言いますね。

ハクは千尋の亡くなったお兄ちゃんだったんですね!

え!?何だ、そんなこと今更?という方は多数派なんでしょうか?それすらわかりませんが、私は昨夜初めて知りました。なので、昨夜は鳥肌がブワッとたちました。

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いつか嬉しい悲鳴をあげてみたい~出版社から出版すること~

いつか出版社さんから自分の詩集を出版してもらえる日がくるまで生きて努力(それは諦めずつづけること)をする。
そうなればもちろん、一人だけの私家版と違い、利益を出さないといけない。値段設定も部数も下世話かもしれないが『お金』が絡んでくる。でもそれはとても大切で基本的なお話。だから下世話なんて思わないようにしなきゃいけない(と、自分に言い聞かせる)

今、2年半前に自費で書籍化した詩集『家路』の在庫が

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【エッセイ】みんなキャメラマン

少し距離はあったが同郷の俳優さんの田中美里さんと浜辺美波さんが車体にプリントされた公共バスを目にした。

記念にスマホのカメラで…とはならなかった。
衝動はあったが理性が働いた。

今回に限ったことではなく昔から、特にスマホ所有者が大半を占める世界になってから目にも止まらぬ速さでカバンからポケットからスマホを取り出しシャッターを押す(液晶にタッチする)ことに抵抗を感じていた。

1億総キャメラマン

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【エッセイ】金八先生と乗り越えた高校受験

ニュースで私立高校入試の映像が流れた。
未曾有のパンデミックで3年間あらゆる我慢を強いられてきた受験生たちの試験開始直前、机に向かっている背中はとてもたくましく大きくみえた。どんなに緊張していたことだろう。彼らにはまだ公立高校の試験が待っている。
受験生、15歳の人生の中ではじめての大きな試練に立ち向かっている…
というような台詞をドラマ「3年B組金八先生第4シリーズ」で聞いた覚えがある。
放送さ

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