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【みんなのフォトギャラリー】

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#小説

やるって決めたことは、やりきるしかない

やるって決めたことは、やりきるしかない

バンジージャンプを飛べないってどういうことなんだろ??

だって、飛ぶのは自分でしょ?
自分で落ちる準備をするだけよね??
万全なロープをつけて、ほぼ100%安全なのに、
怖くて、飛べない。

結局、できるかできないか。
いや、やるかやらないか?  なのかな。

自分で決めたルールをやりきる。
それを、しっかりやりきるのって、結構難しい。
だって、朝活をやる!って決めても、結局1週間も続かない。

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逃げるは恥ではないが癖になる 10/26

逃げるは恥ではないが癖になる 10/26

僕の大好きな漫画、『ワールドトリガー』主人公である三雲修くんはこんなことを言っていました。

どうも。
ガッキーより榮倉奈々派だった男、出口雄悟です。
当時は「賀来賢人って誰だよ・・・ぐぬぬぬ!」って思ってました。
今は素晴らしい俳優さんということを理解でき、許してあげました。

最近は逃げることを正当化させる言葉をよく耳にする。
もちろん僕も賛成。
どうしてもキツい時は、逃げたり休憩した方がいい

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 人は皆、生まれてくる時に何らかの「人生の宿題」を背負っている。その宿題をやらないと、別の誰かが代わりに、その宿題をやることになる。

 人は皆、生まれてくる時に何らかの「人生の宿題」を背負っている。その宿題をやらないと、別の誰かが代わりに、その宿題をやることになる。

子供の頃、親から受けた虐待が少年犯罪につながることが多い。
研一の父は髪結いの亭主だった。
定職に就いたことがない
ずっと、研一のお母さんが美容院をやって家計をささえて来た。
当時の美容院は、繁盛していた。
最新の設備を整え、若い美容師さんを何人も雇って
研一のお母さんは美しく輝いていた。
 
あれは小学校2年生の時の雨の日だった。
お父さんが雨傘を持ってきた。
研一は、
「来るなって言うたやろ」

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第19話「アネモネ」

第19話「アネモネ」

富士の樹海付近、芦ノ湖で水死体となって発見された。発見時、カルマは背中にリュックを背負っていた。リュックの中に入っていたのが身元不明の頭蓋骨。今も頭蓋骨の身元は判明していない。

警察の捜査では事件性が無く、自殺なのか他殺なのかも不明のまま終わっている。

「カルマが残したモノは意味がある。私もあなたもそう思っているんでしょう」

「思っているから、ずっと頭の片隅で残っています。まるで呪いみたいも

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こだわりのタイム ~中学生と高校生~

こだわりのタイム ~中学生と高校生~

※前回より続きです。季節は真逆ですが、気軽にお付き合いください。

 合宿2日目の午前9時10分前。種目別練習が始まる前に各校はそれぞれミーティングを行う。2日目だが今日から高校生と一緒の練習メニューをこなしていくので、実質初日だ。先に紙のような布のような物を渡され、名前と学校をペンで書き、安全ピンで練習着に止める。

「全員準備できたかーー。いいかーー、今日からが本番だと思えーー。高校生の練習メ

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本紹介『おいしい給食』

本紹介『おいしい給食』

書名:おいしい給食
著者:紙吹みつ葉
出版社:中央公論新社

舞台は1980年代の、とある中学校。
ハンサムだけど無愛想な教師の甘利田(あまりだ)先生は、今日も給食に全力投球。
休み時間にはケースに入れた献立表を磨き、給食前の校歌斉唱では誰よりもウキウキでノリノリ。よりおいしく味わうために、食べ進める順番まで考えるという徹底ぶり。

※生徒も周囲の先生も、甘利田先生の給食好きには気づいていません。

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まともなのは僕だけ

まともなのは僕だけ

 私の名前はアルマジロ博士。主にゾンビの研究をしている。世界にゾンビたちが出現したのは約三年ほど前。今では人口の約三分の二がゾンビと化した。私はゾンビの生態研究を長年に渡り続けてきたが、どうやら私の仮説は当たっていたようだ。理由は不明だが、多くのゾンビたちは山奥まで入ってこない。もし来たとしてもそれは限りなく少数なので、都市部よりは安全なのであった。山奥の中にある長らく使われていなかった旧い研究施

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ヘッドスキン3

ヘッドスキン3

前回

フィリピン武術界の頂点に立つエスクリマのマスター、ベンジャミン・タイーニャ。彼はかつて弟子にこう聞かれました。

「先生は格闘家以外にどんな職業の人間が一番強いと思いますか?」

タイーニャはしばらく思索し、「美容師だ」と答えました。

「ミリメートル単位でコントロールできる手先器用さ、数時間にわたって途切れない集中力、客と会話しながら理髪をこなすマルチタスク能力、マッサージで鍛えられた指

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蒐集気質が希薄であるということの功罪あるいは持続しない集中力について

蒐集気質が希薄であるということの功罪あるいは持続しない集中力について

 先だって積み上がっていきそうな物語の断片をいかでかすべきかということを書いた(どうしてここだけ古語なのかよくわからんが、「どうしたらいいんだろう」って書くより、ニュアンスが感覚に近かったもんで、つい)。
 発掘される土器的に言えば、断片は完成したものが分裂・破砕した一部分であって、その道のプロフェッショナルの手にかかれば欠損した部分を補完して復元することができる。ところが書いては放り出している物

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ピリカおねえさんと彼とぼく【物語】

ピリカおねえさんと彼とぼく【物語】

 今朝のホームルームで、彼が突然、この街を去ったと聞かされた。親の都合で他県へ引っ越したのだそうだ。一夜にして跡形もなく消えた彼とその家族。どんな理由があってかは知らないが、なんというか…胸にポッカリと穴が空いたようだ。ぼく自身、そのことに一番驚いた。

 クラスの男子からは口々に「佃煮、よかったな!」「佃煮のこと心配してたんだぜ」「やっとアイツから解放されて、せいせいしただろ?」と言われ、ポンポ

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テキストライブという存在

テキストライブという存在

今日は朝から小説コミュニティーの方々とDiscordでお話してきましたー。

毎回話す度に素敵な情報が知れるので、運営している私自身が一番楽しんでいるかもしれません。

今日は、『TxT Live』というのを教えてもらいました。ご存知の方ってどれくらいいらっしゃるのでしょうか?

私たち文筆家のためにあるライブ配信サイトのようです!

ライブ配信って聞くと、音楽活動している人や、YouTuberさ

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ショートストーリー:涙のシナモンロール

ショートストーリー:涙のシナモンロール

なんでこんなことになっちゃったんだろう。

「歩美といても、楽しくないんだよね」

フラれてしまった。いつか訪れるその瞬間が近いことを、うすうす感じていた。一緒にいられる時間がわずかであることに。だけど気づかないふりをしてた。まだ大丈夫だと思ってた。

午後3時を回った頃だろうか。空色のパンプスを見つめて立ちすくむ。そよそよと木立が揺れる通りに、行き交う人たちの笑い声が響く。

誰とも話したくない

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長編連載小説『サンキュー』第43話。

長編連載小説『サンキュー』第43話。

 俺が、原稿を書き始めると、奈々が書斎に入ってきて、

「ジイジ、お仕事?」

 と訊いてくる。

「ああ。スマホで、ゲームしてなさい」

 俺がそう言って、奈々を、書斎から出すと、追って、紗季が来て、

「ジイジ、遊ぼう」

 と言ってきた。すると、ちょうど、愛花が来た。

「前川さん、おはようございます」

「ああ、今村さん。おはよう。……紗季の面倒を見てくれませんか?」

「ええ。子供さんの

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【ワタシの内部】四月七日

【ワタシの内部】四月七日

この日、私は本を購入した。

イケムラレイコ『どこにも属さないわたし』
エーリッヒフロム『愛するということ』
嶽本野ばら『ミシン』
アンデルセン『絵のない絵本』
メーテルリンク『青い鳥』
丹羽宇一郎『死ぬほど読書』

私が本を購入するときは、題名に惹かれて購入することが多い。

この中で最も惹かれたのが
『どこにも属さないわたし』

孤独が感じられるものに強く惹かれる。
実際にこの本の帯には、「ひ

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