りんこ

住所不定、国内海外、誰かのどこかの宿借り生活。様々な仕事を経験してますが、六年前から中…

りんこ

住所不定、国内海外、誰かのどこかの宿借り生活。様々な仕事を経験してますが、六年前から中国の大学で日本語講師をしています。コロナ以降は日本でネット授業です。ここではヤドカリの足跡や出会ってきた人のことをご紹介。殻の中の自分をみつめて、砂浜旅する人生です。

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ヤドカリ HOME SICK

自分の家をもたなくて、いつも私はヤドカリ生活。 どこかの海が呼んでる気がして、砂浜をずっと移動中。 ここ10年のヤドカリ生活はというと、8年前、友人一家が一年間…

りんこ
2年前
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2024年の誓い

2023年を振り返る  突然だが、私は今中国にいる。  去年の元旦は北海道にいた。  ロシア人にもらったタラバガニの足を食べ、お向かいさんの家で金箔の入った日本酒を飲…

りんこ
4か月前
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オンライン授業つらい

もうほんとどこかに吐き出したいからここに書くし、誰も読まなくてもいいんだけれど、ほんとつらい。 私は中国の大学で日本語を教えている日本語教師だ。 といっても、コ…

りんこ
6か月前
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私の独学合格法★日本語教育能力検定試験

私が試験を受けたわけ  私は中国の大学の日本語科の日本人専任教師だが、実は資格も経験もまったくなかった。  一応、日本語教師として雇われるには、資格や経験がいる…

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1年前
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年寄りは若者のために生きねばならない

師匠夫婦が遺したもの  「年寄りは若者のために生きねばならない」  これは今は亡き我がエスペラント語師匠でアイヌ語研究者だった切替英雄氏が私に遺した言葉だ。  …

りんこ
1年前
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北海道ヤドカリ留守番業

瀬戸内海の島から北海道に戻ってきて約二か月……。 冬はやはり寒い!アーンド今いる住処は湯舟浸かれないし寒いのがつらい。 で、どうしてるかというと、銭湯仲間のオタ…

りんこ
1年前
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テーマ曲lecca

 かなり昔、ともだちの旦那さんがleccaの「おたくgirlsの宴」がまるで私みたいだと言ったのがきっかけで聞き始めたlecca。  確かに昔からマニアックなものに惹かれる性…

りんこ
1年前
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さらばヤドカリ島の日々

 一か月前、島から戻ってきた私は、年明けにはまた戻るつもりで、家主の友人の「戻ってもいい」の言葉に甘えて、衣類などを残して北海道に戻ってきた。  が、つい先日。…

りんこ
1年前
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LINE封印

LINEの切れ目が縁の切れ目  私のLINEの返信は超早い。  仕事柄携帯で学生や卒業生の課題や質問対応をすることが多いし、合間には漫画読んだり携帯をいじっている時間が…

りんこ
1年前
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令和4年日本語教育能力検定試験奮闘記

 今回島には4月から10月18日までいた。  今回滞在の目的は、10月23日の日本語教育能力検定試験のための勉強。それが一番だった。    だがしかし、その間、中国の大学…

りんこ
1年前
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ロシア人との会話

 先日ウルグアイ人の師匠の愛と平和のマッサージ修業に行ったら、同業者の偉そうなおっさんが来た。  はっきりいって私は偉そうな人間が嫌いだ。しかも弟子の私の前で師…

りんこ
1年前
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体と体は対話する

マッサージLESSON初回   ウルグアイ人のマッサージの師匠からマッサージを教わり始めた。  その初日、自衛官の青年が来て、30分希望していたが、私の練習台になって…

りんこ
1年前
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誕生日に愛の伝道マッサージ師と出会う

 昨日は私の誕生日であった。  日付またぎで仲良しのポジさん(ポーランド人のおじさん)とドイツ人女性の友人にメールを書いていたので、ポジさんにチャットアプリのほ…

りんこ
1年前
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誕生日クライシス

 誕生日の前後一か月ぐらい?不調になるというのがあるらしく、それは誕生日クライシスというらしい。  そういえば昔通っていたアジア雑貨の店の店主の女性がある時骨折…

りんこ
1年前
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この半年を振り返る

一月本来夏だけいるはずの島の古民家に居ついて年まで越してしまった。 古民家の主である友人一家も年末に来て、一家だんらんの年越しの混ぜてもらう。 元旦は徒歩数分の…

りんこ
1年前
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夏至に舵を切る

朝起きてすぐ見たLINEで、元旦那が勤務先の大学の契約更新をしないことを知った。  もともと私は五年前、元旦那について中国に行き、ついでに仕事くれよという感じで、…

りんこ
1年前
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ヤドカリ HOME SICK

ヤドカリ HOME SICK

自分の家をもたなくて、いつも私はヤドカリ生活。

どこかの海が呼んでる気がして、砂浜をずっと移動中。

ここ10年のヤドカリ生活はというと、8年前、友人一家が一年間仕事でドイツに行く間、東京留守番宿借り生活。

当時エスペラント語の作家として期待されていた私は、そこで新作を一本書くこと、部屋の換気を条件に、家賃光熱費無料、食料一部宅配付きでの一軒家生活。

そこに一家の留守を知らない家主の友人(ハ

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2024年の誓い

2024年の誓い

2023年を振り返る

 突然だが、私は今中国にいる。
 去年の元旦は北海道にいた。
 ロシア人にもらったタラバガニの足を食べ、お向かいさんの家で金箔の入った日本酒を飲んでいた。
 去年の今頃はキンプリの解散を惜しんでいたのに一年後はNewJeans可愛い~とか言ってるんだから、本当に一年は早い。

1月
・お向かいさんちで無国籍料理三昧。
・瀬戸内海島生活の時出会ったウルグアイ人マッサージ師匠が

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オンライン授業つらい

オンライン授業つらい

もうほんとどこかに吐き出したいからここに書くし、誰も読まなくてもいいんだけれど、ほんとつらい。

私は中国の大学で日本語を教えている日本語教師だ。
といっても、コロナになってから、2020年から今に至るまでずっと日本からオンライン授業をしている。

オンライン授業のいいところは、どこにいても授業ができること。
だからこの三年間は、瀬戸内海の島の古民家から授業したり、地元北海道で授業したり、大阪行っ

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私の独学合格法★日本語教育能力検定試験

私の独学合格法★日本語教育能力検定試験

私が試験を受けたわけ

 私は中国の大学の日本語科の日本人専任教師だが、実は資格も経験もまったくなかった。
 一応、日本語教師として雇われるには、資格や経験がいるようだけど、とりあえず四年生大学出てればなれることもあるようで、私の場合は「仕事くれ」と直談判。縁やツテを活かすのもまた自分次第。

 実際420時間講座の日本語教師の資格を持って採用されても使い物にならんなんてこともあり、資格がそのまま

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年寄りは若者のために生きねばならない

年寄りは若者のために生きねばならない

師匠夫婦が遺したもの

 「年寄りは若者のために生きねばならない」

 これは今は亡き我がエスペラント語師匠でアイヌ語研究者だった切替英雄氏が私に遺した言葉だ。

 コロナ下で会えないうちに師匠が亡くなったと人から伝え聞いたが、今日もご自宅に電話しても繋がらない。もう家に行くしかないか……。

 師匠より先に亡くなった奥さんの眞智子さんの言葉も私にはずっと残っていて、日本語教師として「先生」と呼ば

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北海道ヤドカリ留守番業

北海道ヤドカリ留守番業

瀬戸内海の島から北海道に戻ってきて約二か月……。

冬はやはり寒い!アーンド今いる住処は湯舟浸かれないし寒いのがつらい。

で、どうしてるかというと、銭湯仲間のオタクと銭湯通いで仲良く背中の流しあっこをしている。

食事に関しては、島にいる時のように三食きっちり作ってないが、料理上手なお向かいさんちにお呼ばれして、各国料理をいただくことが多い。

お向かいさんは、イギリスに20年近く暮らしていて、

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テーマ曲lecca

テーマ曲lecca

 かなり昔、ともだちの旦那さんがleccaの「おたくgirlsの宴」がまるで私みたいだと言ったのがきっかけで聞き始めたlecca。

 確かに昔からマニアックなものに惹かれる性質でそんなことやって何になるの?と言われるようなことばかり熱中してやってきたっけ。
 
 チェロケースをスーツケース代わりにして、北から南は沖縄まで旅してたしな。

 もう「スタートライン」なんて私のテーマ曲だったね。

 

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さらばヤドカリ島の日々

さらばヤドカリ島の日々

 一か月前、島から戻ってきた私は、年明けにはまた戻るつもりで、家主の友人の「戻ってもいい」の言葉に甘えて、衣類などを残して北海道に戻ってきた。

 が、つい先日。

 今宿借りしてる父の家の狭い玄関の二階の入り口の前が、積みあがるダンボールでふさがれている。
 それは島から送り戻された荷物だった。

 荷物を送ったのは、島でお世話になったお隣の人。
 家主に代わって島の管理人だったらしい。
 「だ

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LINE封印

LINE封印

LINEの切れ目が縁の切れ目

 私のLINEの返信は超早い。

 仕事柄携帯で学生や卒業生の課題や質問対応をすることが多いし、合間には漫画読んだり携帯をいじっている時間が長いし、すぐ返さないと忘れちゃうのでとにかく早く返す癖がついている。

 さらには中国の場合、基本即レスが基本。ちょっと返事できなかったら電話がきたり、こっちが怒っているとかんちがいされたこともある。

 だから日本人のLINE

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令和4年日本語教育能力検定試験奮闘記

令和4年日本語教育能力検定試験奮闘記

 今回島には4月から10月18日までいた。
 今回滞在の目的は、10月23日の日本語教育能力検定試験のための勉強。それが一番だった。
 
 だがしかし、その間、中国の大学の給料が振り込まれている銀行口座が凍結されたことで給料入らなくなったり、そのためにバイト探したり、その一環で始めたぽこちゃで稼ぐどころかメンタル病んだり、恋してフラれたり、ウルグアイ人のマッサージの弟子になったり、まあ、色々あった

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ロシア人との会話

ロシア人との会話

 先日ウルグアイ人の師匠の愛と平和のマッサージ修業に行ったら、同業者の偉そうなおっさんが来た。

 はっきりいって私は偉そうな人間が嫌いだ。しかも弟子の私の前で師匠を馬鹿にするような態度だったので私は怒り心頭。

 師匠は誰に対しても愛を持って接しなさいと言うけれど、

「自分を偉く見せようとする人間がイキッて周り巻き込んで戦争起こすんだよ!!!!!!」

とキレ散らかした。

 そしてそれと同時

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体と体は対話する

体と体は対話する

マッサージLESSON初回

  ウルグアイ人のマッサージの師匠からマッサージを教わり始めた。

 その初日、自衛官の青年が来て、30分希望していたが、私の練習台になってくれるということで、教わりながらなので結局2時間半。

 人の体に触れる機会などなかなかないし、最初は緊張していたけれど、体は多くのことを語っている。

 触れるだけでその人の生き方が垣間見えてくる感じだ。それは体と体の会話で、言

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誕生日に愛の伝道マッサージ師と出会う

誕生日に愛の伝道マッサージ師と出会う

 昨日は私の誕生日であった。

 日付またぎで仲良しのポジさん(ポーランド人のおじさん)とドイツ人女性の友人にメールを書いていたので、ポジさんにチャットアプリのほうに「メール書いたから見といてくれよ」と送り、ついでに誕生日だと告げると、おしゃべり属性のポジさんの勢いが止まらず怒涛のチャットメッセージに加えてポーランドの誕生日の歌を歌ってくれた。私もポジさんの誕生日には毎年歌ってるのでお返しだろう。

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誕生日クライシス

誕生日クライシス

 誕生日の前後一か月ぐらい?不調になるというのがあるらしく、それは誕生日クライシスというらしい。

 そういえば昔通っていたアジア雑貨の店の店主の女性がある時骨折していて、「誕生日が近くなると毎年怪我をする」という話をしていた。

 怪我に限らずメンタル的にも不調になったりするのが誕生日クライシスというものらしく、年に一度のエネルギー調整みたいなものらしい。誕生日近くは大きな出来事が起こったり、新

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この半年を振り返る

この半年を振り返る

一月本来夏だけいるはずの島の古民家に居ついて年まで越してしまった。
古民家の主である友人一家も年末に来て、一家だんらんの年越しの混ぜてもらう。

元旦は徒歩数分のところにある海がちょうど引き潮で、緑苔むす岩場をどこまでも歩いた。

それ以来、今も、夕方の散歩コースとして定着している。

冬の古民家は寒いと散々聞いていたけれども、北海道に比べたらやはり大したことはなく、虫もいないのでむしろ快適に過ご

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夏至に舵を切る

夏至に舵を切る

朝起きてすぐ見たLINEで、元旦那が勤務先の大学の契約更新をしないことを知った。

 もともと私は五年前、元旦那について中国に行き、ついでに仕事くれよという感じで、初等教育学部の絵の先生→観光学部の日本語の先生→日本語科の先生→日本語科の専任とポジションが変わってきた。

 離婚した時点で、もう元旦那のいる大学は辞めようと思ったらコロナになり、外に出ないでできるオンライン授業は好都合だったので日

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