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ヤドカリ HOME SICK

自分の家をもたなくて、いつも私はヤドカリ生活。

どこかの海が呼んでる気がして、砂浜をずっと移動中。

ここ10年のヤドカリ生活はというと、8年前、友人一家が一年間仕事でドイツに行く間、東京留守番宿借り生活。

当時エスペラント語の作家として期待されていた私は、そこで新作を一本書くこと、部屋の換気を条件に、家賃光熱費無料、食料一部宅配付きでの一軒家生活。

そこに一家の留守を知らない家主の友人(ハンガリー人女子)がやってきて、彼女の友人だという日本人年下男子と出会う。
出会ったその日に付き合って、翌年結婚、札幌へ。

当時無職でニートな旦那と結婚後、故郷札幌で、私は寿司屋とライターの二足のわらじで生きていた。

その後旦那が就職したのは、なぜか中国の大学で、私もいっしょに大学宿借り寮生活。

その時は、私は無職だったけど、日本では紙芝居師をしていたこともあり、絵の講師からの紙芝居授業! さらには日本語授業! 会話授業は参加型紙芝居形式のエンタメ。それが学生に圧倒的な支持を受け、学生が選ぶ人気授業ランキング総合二位! 外人教師の中では断トツ一位という快挙! 

と仕事は順調だったが離婚。

もともと(元)旦那の砂場のヤドカリ生活。違う波に乗り宿を変えようと思ったら、冬休みの一時帰国直後、中国でコロナ大流行。

そのまま日本でネット授業。

 海外の給料だけだと引き落とし手数料は高いし困窮ヤドカリ生活なので、夏休み冬休みの一時帰国のたびにバイトしていた寿司屋で引き続きバイト。

そこで出会った大学生に恋をして離婚の傷は癒えたけど、片想いの切なさと寿司屋の異常な忙しさ、果ては居住環境ストレスで、瀬戸内海の島に逃亡。

現在のんびり島生活。

もともとここは友人夫婦が購入した古い民家でリフォーム中。
私の週末カウンセラーな友人の百%善意で住ませてもらうことになった。AmazonならぬMamazonで、米や味噌や調味料が届く。ありがたい!

野菜は現地で調達。
今は暑いので、17時半ぐらいから外に出て、近くの畑を手伝っている。
労働時間は一、二時間。時給700円でお金もくれるので、肉や魚も買える。だから食費もほとんど無料。ありがたい!

本当に私はいつも人のおかげで生きている。
金はないけど人が財産!

一年後の自分がどこにいるかも何しているかもわからないような漂流ヤドカリ生活だけど、郷愁にも似た思いを抱えながらの居場所探しはもうやめた。

この世界の海は一つで、つながっている。
どこにいても、今いる場所が自分の居場所。
誰といても、今ともに過ごす時間が大事。

そんなわけで、これまでとこれから、
時系列関係なく、「ヤドカリ生活日誌」として、
貝殻越しに見てきたもの感じた世界を書き留めたい。

すべての居場所に感謝を込めて。







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