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うちにある触り心地のいい本5選
触り心地のいい本を、つい買ってしまう。
ネットで知って、買おうかな、どうしようかなと迷っているときに本屋さんで手にとって、触り心地がいいと即購入!となってしまう。
そこで今回は、うちにあるお気に入りの触り心地の本をいくつか紹介したいと思う。
なお、本の内容の話は一切しないのでご了承ください。
⒈森田真生『数学する身体』新潮社
この本こそ、私が初めて手触りで購入を決めた本だ。
「これ面白
川上弘美はゆうれいなのかもしれない −−『大きな鳥にさらわれないよう』を読んで
川上弘美の『大きな鳥にさらわれないよう』を読みました。
川上弘美の真骨頂だ、と思う。
そして、川上弘美というひとの書くものにどうしてこんなに惹かれるのかということについて思い至りました。
遠い未来のSFでありながら、いっぽうでこれは神話でもありました。
遠い未来、人類が衰退してゆく物語です。おそらくディストピア小説と呼ばれるものだと思います。
ディストピアというのは、もっと私から離れたもので、
「言葉はこうして生き残った」を読んで
岡山大学で近いうちに著者の河野通和さんの講演があると聞き、かねてより読みたいと思っていた本書を手に取りました。
前半の1〜4章を読み、そして講演の日をちょうど挟むようにして後半の5〜7章を読みました。
講演のはじめ、本書を紹介するなかで、司会を務められた文化人類学者の松村圭一郎さんと河野さんの間に、次のようなやり取りがありました。
「河野さんは涙もろい方なんですか?」
「涙もろいかはわかりませんが
眠りにつく少し前の話
寝る前に、ときどき見るイメージがあります。
ベッドに入って目を閉じても、なかなか寝つけない時。
目を閉じたまましんとしていると、なにかが視界いっぱいに膨らんできます。
それの表面は真っ白で、すべすべしていて、マシュマロに似ている。でも中身はもうすこし、しっかりしている。詰まっているけれど、けして硬くはない。
それはどんどんどんどん膨らんで、迫ってきます。私はだんだん息苦しくなる。
そしてとうとう