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湿った夏の始まり

6月27日の朝、夏が来ました。

目覚めて、その暑さに掛け布団を押しやった私はそれを感じました。
ベランダに出ると、強い日差しとむっとした空気に包まれました。


夏が来た!!!!


嬉しくて嬉しくて、シャワーを浴びて、ノースリーブの服を着て家を出ました。
まだ誰もノースリーブなんか着てなかったけど。
それから、わくわくしながら歩きました。
なつだ〜。
車の中で、ちょっと小躍りしちゃったりしました。
そのくらい、大好きな季節です

夏はワンピースをたくさん着ます。
涼しいし、かわいいし、ちびでも似合うし、かわいいし。ワンピースは最強の服なんです。
大好きな夏に、大好きなワンピースです。
特別な日には、お気に入りの、すとんと落ちる形のワンピースの裾を揺らしながら歩きます。

それから、アイスを食べます。
おちこんだとき。嬉しいことがあったとき。
何かを始める前にも。
何をしようか決めあぐねているときにも。
どんなときでも、夏はとりあえずアイスを食べればいい。
すべてがうまくいくようになる!なんて魔法みたいな効果はありません。
アイスを食べると、嬉しい。

夕方になったら、好きなひととおしゃべりしながら歩きます。
湿った空気を浴びながら、ゆっくり歩く。
そうしてると、このひとのこと、大好きだなぁって思います。


その年最初のプールで、初めて水に入るときの緊張。お祭りでりんご飴の最後のひとくちを食べられて喧嘩した。大学の夏休みはものすごく長くて、ずっと誰かの家で集まってだらだらしてた。高3の課外授業中に窓から見えた空に入道雲があった。キャンプで夜抜け出しておしゃべりした。酔っ払って友達の部屋にみんなで雑魚寝した。大雨のなか、きゃーきゃー言いながら自転車こいだ。体育祭のとき、aikoの『雲は白 リンゴは赤』が流れてた。


夏は、身体が空っぽになるかんじがします。
身体の中が空洞で、そこに風がどんどん吹いて、いつも新しい空気で満たされて、そこから、元気があふれてくるようなかんじ。
いろんなことを、いろんな人を好きだなぁって、たくさん思う季節です。
大好きな季節です。

今までの夏の日々を思い出しながら、今年もめいっぱいみんなを大好きだって思うぞと決意を新たにしながら、
6月27日、私は今年の夏を迎えました。



みんなも aikoを聴きましょう。
(aiko 13th album『湿った夏の始まり』とってもいいのでぜひ!)


#エッセイ #コラム #日記
#夏 #思い出 #夏の思い出

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