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2023年9月の記事一覧

ジャニーズ問題は「芸能事務所のスキャンダル」ではなく「性犯罪組織の摘発過程なんだよ」という理解が不足してる(お詫びと修正あり)

ジャニーズ問題は「芸能事務所のスキャンダル」ではなく「性犯罪組織の摘発過程なんだよ」という理解が不足してる(お詫びと修正あり)

 ネスレ日本の高岡浩三さんがこんなポストをされてまして、一般的にはそういう感覚だと思うわけです。

 これは、単純にメディアとジャニーズ事務所の性犯罪における相互隠蔽や共謀関係にあったのではないか、という合理的な推測を行って、各事業者はジャニーズタレントを起用しない方針にしないといかんよねという話でして、そりゃコンプライアンス的にもっともですねという話になります。

 他方、ではその高岡浩三さんほ

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展覧会レポ:ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~」

展覧会レポ:ホテル雅叙園東京「和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~」

【約2,700文字、写真約50枚】
目黒のホテル雅叙園で開催されているアートイベント「和のあかり×百段階段2023 ~極彩色の百鬼夜行~」に行ってきました。その感想を書きます。

結論から言うと、想定以上に楽しかったです。行く機会のないホテル雅叙園に入ることが楽しかったし、百段階段自体と、そこに展示された作品も美しかったためです。お出かけの選択肢として新鮮で強くおすすめです。

▶︎きっかけ行くき

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展覧会レポ:泉屋博古館東京「楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス」

展覧会レポ:泉屋博古館東京「楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス」

【約3,500文字、写真約20枚】
初めて六本木一丁目にある泉屋博古館東京に行き、「楽しい隠遁生活 ―文人たちのマインドフルネス」という企画展を見ました。その感想を書きます。

結論から言うと、想定以上に満足できました。とっつきづらい展示内容も、工夫によって興味をもって鑑賞できる仕様になっていました。また、美術の範疇を超えて「マインドフルネス」について、自身を振り返る良い機会にもなりました。泉屋博

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10月はがんばります

10月はがんばります

 10月は5本更新したいと思ってるので、今月は三本でご容赦ください。

 10月はコーヒー焙煎コラムが書けるくらいまでやりたいし、たくさん文章を書く月にしたいです。

 アイヌの暦には基本的に夏と冬しかないので「秋」ってものが僕はイマイチ理解出来ていないんですが、今年はちゃんと「秋」を楽しみたいと思っています。ついに僕も名前を出すと無粋な注意書きが発生するあの病気を食らったんですが、やっぱりちゃん

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「シン・ジャニーズ白書」

「シン・ジャニーズ白書」

abstract

さすがにね? 

あまりに急速に「ジャニーズ」と関わっただけで、「正しさ」が奪われていった。

もはやジャニーズは日本の「ケガレ」になったというべきだろうか。日本航空、日本生命、明治、サントリー、サッポロ、キリン、日産自動車、モスバーガー、マクドナルト(以下略)はじめ、多くの名だたる企業がジャニーズ関係の契約をみなおしはじめている。そんな中、アサヒグループホールディングスの社長

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noteで会話形式のインタビュー記事が書きやすくなりました

noteで会話形式のインタビュー記事が書きやすくなりました

記事の作成時、画像を用いて会話形式を表現できるようになりました。インタビューや対談の記事を書く際にぜひご利用ください。以下のような表現ができます。

Aさん: 今日はよろしくお願いします。最近、興味を持っていることはありますか?

Bさん:はい、最近は自然保護活動に興味を持っていて、特に森林の保護と再生について研究しています。

Aさん: 素晴らしいテーマですね。なぜ森林の保護に興味を持ったんです

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新シリーズ 映画と音楽、町山智浩の映画特電 2023年9月発進準備号

新シリーズ 映画と音楽、町山智浩の映画特電 2023年9月発進準備号

映画秘宝公式noteの新企画です。Supotifyのアプリでもってお聞きになれます。お手数ですが、Supotifyのサイトよりダウンロードをお願いします(無料です)。お手数ですが告知画面右上の丸印をダブルクイックし、アプリをダウンロードしてお聞きください。
      
第1回内容
カリフォルニア在住の映画評論家の町山智浩がアメリカ映画の最新情報やそのほか楽しい与太話を音楽と共にお送りするラジオで

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非課税世帯救済というけど、それほぼ高齢者

非課税世帯救済というけど、それほぼ高齢者

経済対策の柱が発表されましたが、岸田首相はこんな発言をしています。
「税収も増加しています。今こそこの成長の成果である税収増等を国民に適切に還元するべく経済対策を考えていきたい」

還元とか言ってますが、どうせ利権政治家と中抜き業者が儲かるだけの政策しかしないんだから意味ない。最初から取らなければいいだけのことなんだけど、死んでも減税だけはしたくないらしい。今は法人税減税なんて意味ないのですよ。

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「町山智浩の映画特電」、音声再生につきまして

新しく配信を行なっている、映画と音楽の番組「町山智浩の映画特電」はSpotifyのアプリをダウンロードしてお聞きください。
アプリが入っていないと、引用音楽のパートが飛ばされて再生されます。
お手間をおかけして申し訳ございませんが、アプリのご用意をお願いいたします。

明石市の旧図書館放置は解体費用がネックだからではない

事情をよく知らない「専門家」がミスリーディングな解説をするのは困ったものである。

常識人が合理的に推測すると「放置しているのは解体費用が捻出できないから」となるのだろうが、明石の虚言王こと泉房穂前市長の思考は常識人のものとは大きく異なる。

毎年毎年の約34億円の支出が「たった」「その程度」なのだから、旧図書館の解体費用約8億円を捻出できないはずがない。

退任する際には三つの図書館新設の計画を

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短期的に「文化で稼ぐ」だけ?〜100年後に「もっと美しい京都」をつくるために

短期的に「文化で稼ぐ」だけ?〜100年後に「もっと美しい京都」をつくるために

京都は長年にわたって、文化と経済のトレードオフのバランスをとってきました。その結果、じわじわと文化や街並みを削って、経済を回してきたと言っても間違いはないでしょう。私は、京都で町家保存に取り組む地主の方が「このままだと京都は、ただ世界遺産のある普通の街になるぞ」と怒りながら語っていたのが忘れられません。街並みの保存を個人に任せっきりの行政の政策に対する不満があるからです。一方で、世界的なトレンドと

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