芸事。


私は芸事が好きです。


最近ライブ行ったりテレビ観たりして思うんですけどね。やっぱり芸事はおもしろいなあって。

歌、音楽。ダンス。ライブ。漫才。コント。トーク。

絵も好きだし。建築とかも好きだけど。まあこれは、芸事とは言わないか。な? いやでも芸術だから芸事でもあるか。


表現っていいよね。


いや、今回思ったのは音楽のライブとお笑いについてなんだけど、やっぱりその瞬間ってすごく集中するし、その緊張感とか、空気感とか、なんか、すごくいいんですよね。

12月の初めにORANGE RANGE行って。
年末嵐のオーラス観て。

M-1とか、検索ちゃんとか、有吉の壁とか。
ネタ番組観て。

なんかその、みんな一生懸命なんですよ。
それがいい。
真面目にパフォーマンスして
真面目にふざけてお笑いして。

おもしろいものってのは
真面目にやんないとおもしろくないんですよね。

やり手側の気持ちって見れば絶対わかると思う。
(客側が、わかろうとするかは別だけど。)


で、ちょっと思ったんですが。

ピアノのレッスンを動画でやる、みたいなサービス見つけましてね。その動画と同じ鍵盤の位置に指を乗せて弾く。そういうレッスン方法らしい。

ほう。

あるところでは、某音楽教室の発表会がなくなるかもしれない、らしい。というか、「やらなくてもいい」みたいな。

…ほう。


今って、VRっていうも技術があって、自分がそこにいなくても擬似体験できるみたいなのあるし、結構なんでも動画でできちゃうし、教えるという行為だって画面越しでもよくなってきてる。スタディサプリとか。あれはいいよね。いいと思う。効率的だと思う。(でもピアノはどうかなあ)なんでも端末があればできる。

ピアノのレッスンを画面越しでやるってのはちょっとカルチャーショックで。これは、画面越しがどうのこうのではなく、その方法ではうまくはならないと言いたい。笑 よくキーボードとかにあるけど、鍵盤が光ったところに手を置いてたんじゃ遅いんだわ。と、私は思う。

たださ、ピアノが弾けるようになりたいって思う人の、その弾ける度合いっていうのが、かなり簡単なものになってるんじゃないかなって思う。上手に弾ける必要はなくて、ただ、鍵盤に自分の手がのってそれなりの音が出ればいい、っていう感じなんじゃないかな。画面越しレッスンなら辞めやすそうだし。結局本気じゃないんだろうなと思ってしまう。

発表会がなくなることと、レッスンを続けるかどうかってことは別なんだろうね。発表する場所がないのにピアノを習い続ける意味があるのか?って私は思うんだけど。発表会の何が大事かって、いろんな年代層のいろんなレベルの子たちが集まってピアノをみんなの前で弾き、それを聴くこと。その空気感を味わうことだと思うんですよ。それってなかなか言葉では言い表せないんだけど、緊張とか、うまくいったとか、いかなかったとか、そのときの自分の気持ちとか。足の震え、手の震え。大きいお姉さんの壮大な曲とか、小さい子なのにすごくいい演奏とか。そういう空気を味わうという経験が大事だと思うんすよ。


なんでも画面越し、バーチャルで済んでしまったら、その空気感は味わえないんですよね。ほんとに、ライブビューイングっていいなあ、カメラワークあるし、表情も演出もよく見える…!って思ったんですけど、やっぱり現場の空気だけは味わいきれないんですよね。雰囲気はわかっても。温度というか。

だから、ライブとか、舞台とか、お笑いでも音楽でもその「空気感」を味わうもので、だから現場に行きたくなるんじゃないかなって、だから生でやるんじゃないかなって思ったんです。で、その空気を味わうってすごい楽しいよな〜って思ったんです。

価値観はいろいろですから。観光地は写真が一番いいとか。ライブはディスクで見たほうがよく見えるし、とか。そういうのもね、あると思う。ただ、自分でやるにしても、人のを見たり聞いたりするのにしても、生で、ライブで、その現場にいるのといないのとでは、ちょっと差があると思いますね。

私はお金を、その「空気感」に払っていると思っています。全くカタチに残らないし、すべてを記憶することもできないわけで。「無駄」とも言えると思いますが。

でも「無駄」が一番の贅沢ですよ。
私は「空気感」にお金を払うことを
たぶんやめないでしょう笑

だってさ、その人の、一生懸命さが、心が、
伝わってくるわけだから
お金でいいなら払う。
それしかできないから。


無駄なことって、いっぱいあると思う。で、何を無駄と思うか、それは人それぞれ。
カタチに残らないものにお金をかけるのが無駄、あんな人混みに行って何が楽しいの?とか。交通費とかね。うん。わかる。

けど、身を切って行った先に感動があったりすると、あぁ〜生きててよかった〜って思う。これは、別にいつでも、何に対しても思えることだとは思うけど、私はそうでもない。その人の気に触れた時に思うことが多い。

それは目に見えない。持って帰れない。

できることといえば、終わった後に、ただそのときの気持ちを一生懸命メモするくらいかな。


一生懸命だなってのが好きなんですね、結局。で、一生懸命な人ってどんな分野にもいるんだけど、私はたぶんピアノやってたからっていうのと、幼少期からのお笑い英才教育によって、ただ芸術分野が好き、芸事が好きってだけであって。

たださ、芸事、ピアノとか、お笑いとかって、やってるときは一生懸命に見えないっていうか、ちょっと余裕があったり、そう見えたり、そう見せたりするもんなんじゃないかと思うんです。でもその向こう側に、一生懸命が見え隠れして、頑張ってるその空気が見えたりすると、めちゃくちゃ感動してしまうわけです。しかもそれを表立っては言わない。かっこいいじゃないですか〜。

いいですね、ほんと。芸術はいいよ。
そのために金を稼ぐ。そのために働く。
そんで感動しに行く。
私の人生は、そんな感じです。






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