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フランク族の“free”
2024年の夏は、3年ぶりのオリンピック「パリオリンピック」が開催されています。
開会式では「馬」が印象的な役割を担っていましたが、騎士を乗せた白い馬が行進のあいだずっと頭を垂れている姿に、西洋における「人と馬の主従関係」を垣間見る思いがしました。
なんとなくだけれど、馬や牛に対して上も下もないと思っているからか、私には少し違和感がありました。
そして「聖火」の点火には、エトワール凱旋門に気
エントロピー増大の法則 (ちらかるのは当たり前)
宇宙も身近なまわりも全てエントロピー増大の法則が動いています。
世の中の全ては変化の連続です。
いわゆる「無常」というものです。
その変化というのも、平家物語の冒頭の
祇園精舎の鐘の声
諸行無常の響きあり
娑羅双樹の花の色
盛者必衰の理をあらはす
にあるように、人が願うような「進化」というよりかは「退化」と感じる場合が多いのが常ではないでしょうか。
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"おもかげ”をうつす ー 「ウマ娘 プリティーダービー」
冒頭から泣いていた。
(なんで?なんで?)
第4コーナーをまわって直線に入ったとき、いつも馬の気持ちが迫ってくる。それは見ている人間側の勝手な解釈かもしれないけど、そう見える、そう思う。
この映画も、ジャングルポケットの勝利後の嘶き(いななき)がきっと映画製作の芯の一つになっていると思う。
そうなんです。人は馬の気持ちがわかる(気がする)。
それは『小栗判官』の時からすでにそうで、日本の
『かくれ里』を読みに
白洲正子に『かくれ里』という本があります。
白洲正子の著書は新潮文庫と講談社文芸文庫で何冊か愛読していたのですが、どうしたことかこの『かくれ里』は手に入れられないままになっていて「いつか」があるかなぁと思っていました。
それが2年前の秋に、神保町の古書店でとても美しい新潮社版の『かくれ里』を見つけたのです。
手には入れたものの「ちゃんとゆっくり読みたい」と思うあまり、読めないまま今日まできて