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映画『ゴジラ-1.0』再観賞〜リアルと虚構のあいだで…
2024年1月26日、『ゴジラ−1.0』の2度目の観賞に劇場に向かいました。約2ヶ月前にこの映画を初めて観たときには、確かにその迫力に圧倒され感動を覚えたことは間違いないのですが、その時は複数回観賞しようとは思いませんでした。ところが日を追うごとにじわじわと、主人公たちが演じる胸が熱くなる人間ドラマと、劇場の大きなスクリーンが地響きで破壊されるのではと思わせるほど怖ろしいゴジラの大迫力を、もう一度
もっとみるプラズマ宇宙論と電気的地球科学
宇宙の始まりは「特異点」という高温、高密度の極小の一点から始まった時空の爆発で、現在もその膨張は続いているというビッグバン理論を初めて知った時には、数学や物理学の方程式を理解する頭脳を持ち合わせていない私は『ではその小さな特異点のある周囲の空間とは一体何なのか』という三次元的な疑問に襲われたものです。以来、その疑問は半世紀経っても体感として解決できないばかりか、ダークマターやダークエネルギーという
もっとみる温暖化の終焉と寒冷化の兆し
地球では過去にN磁極とS磁極が反転する地磁気逆転が何度もあり、最後の逆転は78万年前に起こっています。その際には宇宙から飛来する高エネルギー粒子 (銀河宇宙線) が50%以上も増加し雲の生成が誘起され下層雲が増加しました(スペンスマルク効果)。そしてその雲の「日傘効果」により、冷えやすくなった大陸のシベリア高気圧が強化され冬の季節風が強まりました。
地磁気逆転中の5000年間は、強化された冬の季
映画「シン・仮面ライダー」〜正義と悪の立ち位置
庵野秀明監督作品「シン・仮面ライダー」を鑑賞しましたーっ٩( ᐛ )و‼︎ ※以下ネタバレ注意
ハリウッド映画のSF、アクションもの名作がいくつも生まれた80年代。当時勤務していた会社の事業所近く有楽町マリオンの映画館でよくロードショーを鑑賞したものでしたが、仕事も家庭も忙しくなり次第に劇場から足が遠のきました。それでも幼い頃にゴジラ、ガメラ、ウルトラマン、ウルトラセブンといった元祖・子供向けS
王家の血統と大河の源流〜宝船と黒船が運んだもの
太古の昔より、土地を追われた王家が生き延びるには大きく二つの方法がありました。一つは武力で他国の支配者を滅ぼしその土地と臣民を征服すること。もう一つは自国と他国の皇子(天子)と皇女(巫女)が血縁を結ぶこと。洋の東西を問わず〝戦争〟か〝婚姻〟が、王家の高貴な血統を守り財産を流出させないための有効な戦略でした。
しかし、先祖代々受け継いだ土地と誇り高き高貴な血統を守るには、近親婚を繰り返したエジプト
讃州、自凝島、吉備〜古代出雲王国ゆかりの旅
四国〜淡路島〜岡山を巡ってきましたぁ〜!
今年の冬は全国的に豪雪の地域が多いため、比較的温暖な場所として、これまで訪れたことのなかった四国を訪ねることにしました。祖父方の本家が徳島県宍喰町らしいのですが、父親でさえ幼い頃に一度訪れたきりで、私自身はこれまで四国に上陸したことはありませんでした。先祖への積年の不義理を精算する旅になればと思い、四国〜淡路島〜岡山と瀬戸内を巡る旅に出ました。
先ず目
燃える闘魂〜鎮魂歌 Requiem aeternam dona ei, Domine.
2022年10月1日、日本を代表するプロレスラーで事業家で国会議員であったアントニオ猪木氏(本名:猪木寛至)は「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」という難病でこの世を去りました。享年79歳でした。
私がアントニオ猪木のプロレスに惹かれ、いつしか〝猪木信者〟になったきっかけは、小学生の頃に当時「東京12チャンネル」というローカル局(現テレビ東京)で、それまで見たことのない真剣勝負のようなプ
太陽活動と人間活動と地球温暖化〜地球寒冷化への警鐘
地球温暖化を示す気温の変化を表すグラフには、1900年以降に急激に温度が跳ね上がるいわゆる「ホッケースティック曲線」を描くものが少なくありません。しかし「クライメートゲート事件」を持ち出すまでもなく、数百年に及ぶ長期的な推移を示す統計は、観測方法の発達や観測機器の近代化、都市化によるヒートアイランド現象といった諸条件の変化を加味すると、必ずしも連続的に正しく地球環境の変化を表しているとは言いきれま
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