マガジンのカバー画像

雑記

385
運営しているクリエイター

#習慣にしていること

読書は無知に気づくこと

何かを知れば知るほど、自分の無知を知る。本を読めば知識や思考が積み重なっていくけど、それ以上に自分が何も知らないことに気がつく。わざわざ本を読んで自分のやるせなさを痛感しているわけだ。

じゃあなんで本を読むのか…!?僕の現段階の答えとしてはその「自分の無知を自覚すること」に意味があると思う。正直、読書を始めた当初は「自分は〇〇を知っていて周りより優れている」という傲慢があった。しかし、こう思って

もっとみる
滝は自然のクーラー

滝は自然のクーラー

蒸し暑い中、駿府城公園内にある紅葉山庭園に行ってきた。

小さな庭園なのだが、その中に木々に囲まれたところに小さな滝もどき(?)がある。

そこで一つ思ったのがタイトルの通り、滝は自然のクーラーだと。

この空間に踏み入れると、猛暑が真かと疑うほど涼しい。人工的な冷房で冷え切ったコンビニで感じる涼しさとは違い、自然が生み出す涼しさは筆舌に尽くし難いほど気持ちがいいものだ。

たまにはこんな涼み方も

もっとみる
ヒトと自然に境界はない

ヒトと自然に境界はない

前回の記事に引き続き、倉敷の大橋家住居で思ったことについて書いていこうと思う。

自然と共存した空間住居内を見学していると、やけに戸が開いていることに気が付いた。最初はクーラーがないから仕方なく開けているのかと思った。

しかし、猛暑の中クーラーがなくても驚くほど涼しい自然の風が舞い込んでくる。管理人さんの話によると、竪穴式住居のように下層部が吹き抜けになっている上、壁の内部が竹(だった記憶...

もっとみる
自由研究の大切さ

自由研究の大切さ

子どもの天敵小・中学生が一年を通して一番の強敵と感じるのは自由研究ではないだろうか?笑 何でも好きに研究してもいいはずなのだが、アイデアが全く思いつかず、結局夏休み最終日に完成させるのがオチ。

私も大変苦労した記憶がある。ただ、今思い返すと自由研究は重要な能力を育む宿題だったんだなと思う。

なぜ自由研究が大事?自由研究の「問いを立てる→仮説→検証→文章にまとめる」というプロセスが大事なのではな

もっとみる
物語の共有

物語の共有

人間は歴史的に常に物語を欲してきた。

古代バビロニアでは『ギルガメシュ叙事詩』が書かれたり、ギリシャ・ローマ神話や聖書が生まれたり、その後も色んな文学作品が誕生してきた。

現代的に言えば、このnoteやツイッターで他人のストーリーを読んだりする。また、対話で人の人生の生い立ちを根堀り葉堀り聞いたり、友達と会って最近の動向を話したりすることも物語を共有していることに他ならない。

この根源的な欲

もっとみる
コメディのあり方

コメディのあり方

ダンテから得たコメディのヒントダンテの『神曲』地獄編を昨夜読み終えた。13~14世紀に活躍した彼は言わずと知れたイタリア最大の詩人であり、その著作は現代のイタリア語の基礎を成しているとも言われる。

ここでは『神曲』を読んだ感想について述べるわけではなく、タイトルに着目してコメディのあり方を考えてみたい。

『神曲』における喜劇とは『神曲』という邦題がつけられている本作品の原題は『La Divin

もっとみる
なぜか特別視される読書

なぜか特別視される読書

読書は偉いらしい私の大きな趣味の一つとして読書があるのだが、自分は全くそれが特別なことだと思っていないが、もの珍しい印象を持たれることが多い。「読書して偉い!」と言われることさえある。

では、なぜ私は読書するようになったのか?

読書を始めたきっかけもともと私は読書をする人間ではなかったが、ヨーロッパを放浪旅していた時に自分は政治・経済・歴史・文学など何もかも知らないことに気がついた。それが歯痒

もっとみる
電柱にとまるセミ

電柱にとまるセミ

夏も本格的に到来し、セミの鳴き声が四方八方から聞こえてくる。木にとまっているセミを見かける一方で、電柱にとまっているセミもたまに見かける。

セミは木だと認識して電柱にとまっているのだろうが、全く擬態できていない。自然と都市が入り混じる不釣り合いな社会の縮図を見ているようだ。

自然が作り出した木ではなく、人間が作り出した電柱にとまるセミは、望んでもいないのに都市に放り込まれているようで可哀想だ。

もっとみる
「おいしい浮世絵展」に行ってみた

「おいしい浮世絵展」に行ってみた

今年は元々東京オリンピックが開催される予定だったことから、日本全国で浮世絵展が開催されているらしい。先日、原美術館を訪れた後に、森アーツセンターギャラリーにて「おいしい浮世絵展」を鑑賞してきた。

雑多に勉強になった点や、気づきを書いていこうと思う。(※ネタバレ注意)

日本語の美しさ歌舞伎を観に行った時に感じた日本語の美しさを改めて感じた。そもそも本展示会のタイトルにもなっている「おいしい浮世絵

もっとみる
原美術館を訪れて

原美術館を訪れて

ちょっぴり東京が好きになった昨日、品川駅から徒歩15分ほどの所にある原美術館に行ってきた。都会の喧騒の中にひっそり佇む。東京のど真ん中にありながら、自然に包まれていており、セミの鳴き声が耳を鞭打った。都会の中にも昭和・大正時代の雰囲気を残した場所があることを知って、ちょっぴり東京が好きになった。

ネタバレ要素を含んでしまうが、感想をここに記していく。

募金箱募金箱があるのだが、箱というより壁に

もっとみる

独自の存在になるって?

自分ってなんだろう?みんな自分のことが一番好きだし、たとえ嫌いでも必死に愛そうとする。その行き着く先は自分はどういう存在なんだろう?と考えることだろう。

自分はこのままでいいのか?周りと同じ人間でいいのか?と思い立って、自分探しの旅なんかをする。私もその一人でヨーロッパを放浪した。

この思考に真っ先に直面するのが就職活動の場面だろう。今までは学校に通って何となく偏差値の高い大学を目指していれば

もっとみる

気がつけば、ショパン

先日、『戦場のピアニスト』を観た。なぜこのシーンを描写しようとしたのか?と思う箇所が多々あって、観れば観るほど深みが増す作品なんだろうと思った。

今回はその感想を書こうという訳ではなく、エンディングのピアノ演奏に心打たれたという話だ。映画のエンディングは疲れもあって、毎回早く終わらないかなと思ってしまう私だが、本作品のエンディングには終始釘付けになった。

演奏があまりにも美しい。
"Gran

もっとみる
共通言語としての音楽

共通言語としての音楽

「何百年も前に記された音符が、生まれ育った国も性別も目の色も何もかも違う二人に同じ音を思い浮かばせる。分かり合えないと思っていた人と、たった1音で分かり合ったり、惹かれあったりする。」

上記は『のだめカンタービレ』(アニメ版)の最終回に千秋が語る言葉だが、言い得て妙だなと思った。万国共通の言語としては英語やプログラミング言語だけでなく、広く考えると芸術全般もその一種である。

絵画を見て何かを感

もっとみる
共有が相手との関係を縮める

共有が相手との関係を縮める

地理で相手との距離感をギュッと縮める先日、友人と地理の話をしていた。私は欧州の地理こそよく知っていたが、国内の地理は壊滅的で、友人に「それ常識だよ」と煽られていた。自分の弱みが見つかって勉強しなきゃなという発見があって有意義な時間だった。

そこから話題が発展して、相手との距離感を近づける方法の一つは、その人の出身地や所縁のある地について少しでも知っていることなのでは?という仮説が立った。

これ

もっとみる