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雑記

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手段を楽しむ

ここ数ヶ月間、余暇の多くを来年の欧州生活のために充てている。ドイツ語の勉強(並行して英語も再勉強中)、読書(主に独・日の文化学習)がメインだが、自分が決めた目的によって動機づけられた学習というのはこよなく楽しいものだ。

他にも重要なのはやはりお金。精神を豊かにするための遊びや学びに対する支出はやむおえないが、そうでないものについては極力節約をしている。これまで全くしてこなかった節約というものは一

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充実した2024年1月7日の記録

充実した2024年1月7日の記録

昨日はかなり充実した一日だったのでメモ代わりに書き留めておこうと思う。
一日の流れはこんな感じ。

上から順に詳細を書いていく。

自宅で語学学習

ここ半年ちまちまドイツ語を勉強している。この本で文法を学習しているのだが、練習問題が多く、次第に知識が定着していることは感じているものの、問題をひたすら解くスタイルなのですぐ疲れてしまい、どうしても学習自体が楽しくない。まぁそろそろ一周目は終えられそ

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素敵な接客をしてもらった話

鼻炎なので薬局に行った。薬を手に取ってレジに行くと、「ポイントカードはありますか?」と聞かれてアプリのバーコードを提示した。するとアプリ内でくじ引きが実施中で、時間はかかるものの、店員さんが「ぜひ挑戦しましょう!」と言ってくれた。結果はハズレだったのだが、「もう一回挑戦できますよ!」と励まされ、再びくじを引いた。すると10%クーポンが当たり、店員さんに感謝した。

会計を済ませると、レジからレシー

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祖父の死

先日祖父が亡くなった。85歳だった。
※以下祖父のことを呼び慣れた「じいちゃん」と書いていきます。

ある日の昼間、入院していたじいちゃんとの面会を終え、家で夕飯を済ませた瞬間に病院から緊急の電話があり、急いで病床に向かった。病院までは1時間程度だったが、その時間はなぜか質量をもっており、鉛のように重く感じられた。病院に到着した後も、駐車場から病床までの道のりは何と長く感じられたことか。

病床に

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会話による自己成長

今日は結婚式に参列してきた。長年お世話になっている大学の先輩の晴れ舞台に立ち会うことができて大変幸せだった。

披露宴が始まりしばらくすると、一緒に参列していた友人との話題も少なくなってきたので、隣に座っていた見ず知らずの女性に話しかけてみた。すると彼女は私と同じ大学出身らしく、それを軸に色々話していたらいつの間にかドイツの話になり、そこからノイシュバンシュタイン城→ルートヴィヒ2世→ワーグナー→

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風光明媚な京都

今回は京都の美しい景色を何枚か載せながら先日の旅を振り返る。

読経に宿る美

読経は聞いていて退屈なものだと長らく思っていたが、最近はそれを大変美しい「祈りの音楽」だと確信するようになった。

きっかけは高野山の金剛峯寺での出来事。境内を散策していると微かに読経が聞こえ、近寄って傾聴したところ、一定の音程に絶えず滑り続ける言葉の響きに酔ってしまった。その上、澄んだ空と逞しく生い茂る木々にも囲まれ、やがて悠久への地平線を見るに至った。

これは見方次第で宗教的体験なのかもしれ

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関西は親切な人が多い?

私の生活圏は関東なので、大阪・京都に行くと色々と文化や人々の行動様式の違いに驚く。

中でも一番思うのが、親切な人が多いということ。今回のわずか一週間の旅でも、思い出せるだけで下記のようなエピソードがあった。

親切かどうか怪しいことはあれど、どれも些細なことながら大変嬉しかった。概して人と人との距離感が近いので、見知らぬ人とでもコミュニケーションをよく取るし、それゆえに相手のことを考えるという習

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京都での愉快な思い出

先週から紅葉狩りとオペレッタ鑑賞のために京都にきている。京都は昨年5月から定期的に訪れているが、毎度新たな発見があり本当に楽しい。京都特有の、真冬の突き刺すような寒さを予感させる気候ではあるが、11月中旬現在は比較的過ごしやすい。
さて、まだ旅の最中ではあるが、今回はその中でも特に印象に残っていることを綴っていきたい。

京都市内にある有名な作庭家の旧居があるのだが、観光用に一般公開されており、そ

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大きなショックを受けた話

昨晩は銀座のバーで飲んだ。しかもそのバーは銀座の中でも社会のヒエラルキー的に上層の人たちが集まるお店らしい。

どうして私のようなしがない会社員がそこで飲んだかというと、私のパートナーが、勤務先のコンサル会社の社長(以下「社長」)と仲がよく、飲むことになり私も混ぜてもらった、という経緯である。

私は社長に薦められるままひたすらウイスキーを飲んだが、どれも絶品でこれまでのウイスキーの常識が刷新され

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眠れない

今は深夜1時。久々に全く眠れない夜を過ごしている。色々考え事をしてしまって眠れないのだ。これから自分がなすべきこと、いま身の回りで慌ただしく起きていること、いま苦境に立っている人たちこと、いま世界で起きていること、いろいろ考えてしまう。ない脳みそに鞭打って、答えの出ないことを延々と考えてしまう。

時には自分を消して、いろいろな人に立場に立ってみる。すると稀に自分の想像できる範囲外のものまで見通せ

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音楽家の分類

哲学者バーリンの著書に『ハリネズミと狐』というものがある。文学者や哲学者などをハリネズミと狐の二つに分類し、ざっくりと言えば前者は世界の普遍を追求する者、後者を世界を構成する事物の多様性をありのままに描く者としている。

▼バーリンが挙げている例▼
・ハリネズミ→ダンテ、プラトン、パスカル、ヘーゲル、ドストエフスキー、ニーチェ等
・狐→ゲーテ、バルザック、アリストテレス等

ドストエフスキーはちょ

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映画とオペラの相性

最近渡欧を計画しているので、この機会を利用して英語を勉強している。スピーキングが弱い、というか相手との会話の中で適切な単語がパッと出ないことが多いので、映画を「熟読」ならぬ「熟見」してフレーズや単語、発音をガツっとインプットしている。これが楽しくて仕方ない。

さて、そんな話はどうでもいいのだが、その英語勉強のために先日マーティン・スコセッシ監督の「ディパーテッド」を観ていたら、オペラの魅力を再確

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ショーペンハウアー哲学の影響

何度かnoteにも書いていると思うが、私の人生観はショーペンハウアーに出会う前後で全く違うものになってしまった。孤独を愛すること、世界の絶え間ない生成に疑念を抱くこと、そしてその生成は「意志」でしかないこと、これらを教えられたのは良くも悪くもあまりにも大きな影響だった。

ショーペンハウアーはカント読後の感想を、白内障の手術後のように世界の見え方が変わった、ということを言っていた気がするが、私のシ

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