会話による自己成長

今日は結婚式に参列してきた。長年お世話になっている大学の先輩の晴れ舞台に立ち会うことができて大変幸せだった。

披露宴が始まりしばらくすると、一緒に参列していた友人との話題も少なくなってきたので、隣に座っていた見ず知らずの女性に話しかけてみた。すると彼女は私と同じ大学出身らしく、それを軸に色々話していたらいつの間にかドイツの話になり、そこからノイシュバンシュタイン城→ルートヴィヒ2世→ワーグナー→音楽という流れで会話が進行した。音楽の話を深ぼってみると、彼女は高校の頃にオーケストラ部に入っており、クラリネットを吹いていたそう。好きな音楽家はワーグナーとのことだったので、『トリスタンとイゾルデ』についても軽く話した(最近新しい知り合いができると、なぜかクラシック音楽の話になることが多く、心躍る日々である)

やはり何事においてもこういう偶然の出会いというのは面白く、その体験を想像以上に充実させてくれる。オタクの習性ではあるが、同じ趣味を持つ者同士の会話は無我夢中で楽しめてしまう。

そして最近は、ただただそういう時間を楽しむのではなく、相手に打ちのめされたいという欲求が出てきている。対等に話すだけでは自己満足で終わってしまうが、打ちのめされる体験というのは自分の無知を自覚し、自己の練磨に努めようとする意思を強めてくれる。私のショーペンハウアー的な厭世主義時代にはようやく終止符が打たれようとしている。




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