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中米と南米に関する本のレビュー集

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中米(中央アメリカ)と、南米(南アメリカ)とに関する本のレビューを集めてあります。
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#龍

ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

ドラゴン~世界の真龍大全~ (HOBBY JAPAN大全シリーズ)

 ドラゴン・龍のたぐいの図鑑です。
 類書の中では、最も詳しいといえるかも知れません。さすが、辰年【たつどし】の二〇一二年に出たばかりだけのことはあります(^^)

 どういうわけか、人類は、世界の各地で、ドラゴンや龍と呼ばれる生き物を、空想してきました。
 空想動物の中で、ドラゴンや龍は、王者といえる存在ですね。どこでも

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アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

アジア遊学 (No.28) ドラゴン・ナーガ・龍

 雑誌というよりは、ムックに近い『アジア遊学』シリーズの一冊です。
 アジアについて、何かしら学ぼうという方なら、一度は、お世話になる雑誌です。

 この号は、「ドラゴン・ナーガ・龍」を特集しています。

 東洋の龍も、西洋のドラゴンも、その中間に位置する南アジアのナーガも、取り上げられています。
 ペルシア、スリランカ、ベトナム、インド

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ドラゴン(アルケミスト双書)

ドラゴン(アルケミスト双書)

ドラゴン(アルケミスト双書)

 架空生物であるドラゴンについて、解説した本です。

 薄い本ですので、解説の分量は、あまりありません。事典的なものを期待される方には、ちょっと肩すかしでしょう。

 でも、本書は、一応、東アジア、西アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ大陸、オーストラリアのドラゴンについて、解説しています。これだけ広い範囲のドラゴンを扱う本は、珍しいです。
 一つ一つの解説は、短

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怪物の友―モンスター博物館

怪物の友―モンスター博物館

怪物の友―モンスター博物館

 博物学者、荒俣宏さんの「荒俣節」全開の本です(^^)
 実在しない怪物たちと、実在する怪物たち(!)とを取り上げています。

 「実在する怪物」というのには、三つの意味があります。

 一つは、実在しない怪物と、同じ名で呼ばれる生き物です。例えば、ヒヒなどがそうです。
 「ヒヒ」とカタカナで書いた場合には、普通、実在する動物を指しますね。サルの仲間のヒヒです

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龍のファンタジー

龍のファンタジー

龍のファンタジー

 龍に関する民話や神話を集めた本です。三十以上のお話が載っています。

 中でも、ヨーロッパから西アジアにかけて(西洋)の龍について、充実しています。いわゆるドラゴンですね。
 これは、著者がアメリカ人だからでしょう。ヨーロッパ系の文化の素養を身に付けた人、だと思います。

 東アジア(東洋)の龍についても、載っています。中国と、日本の龍ですね。
 けれども、この本に登

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世界の龍の話

世界の龍の話

世界の龍の話

 世界の龍に関する民話を集めた本です。全部で、九十話あります。

 ただし、世界といっても、ほとんどがユーラシア大陸のものです。アジアとヨーロッパですね。アフリカ・オセアニア・北米の話は、一つもありません。

 南米の話も、三つだけです。それらは、すべて、ヨーロッパ文化に影響された龍の話です。

 この本の編著者の考えでは、「龍とは、ユーラシア大陸の文化に登場するもの」だそう

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