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お気に入りnote記事

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個人的に印象に残った記事をまとめていきます。ニュースレター「ねじまき通信」で紹介していくかも。
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2023年6月の記事一覧

12年つかったEvernoteからUpNoteに乗り換えた

12年つかったEvernoteからUpNoteに乗り換えた

10年以上も付き合ったアプリと別れた。それなりにイザコザがあったので日記として残しておく。

Evernoteを使い始めた当時の話学生時代、まだ紙のノートが主流だった頃から、Evernoteを使い始めた。ペンで紙に書くよりタイピングのほうが早く書けるし、電子化したレジュメ・教科書の図表をそのまま貼り付けられる。作ったノートは随時更新できるし、全文検索で必要な情報を探しやすい。スマホからも見られる。

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「インヴェンション・オブ・サウンド」(チャック・パラニューク著、池田真紀子訳 早川書房) 書評

「インヴェンション・オブ・サウンド」(チャック・パラニューク著、池田真紀子訳 早川書房) 書評

 「想像による恐怖は眼前の恐怖に勝る*」 と言いますが、本書『インヴェンション・オブ・サウンド』(チャック・パラニューク著、池田真紀子訳 早川書房)はこれを巧みに利用し読者の恐怖感を刺激してきます。読み手は文字で描写される世にも恐ろしい音を想像しては背筋を冷やし、不穏さ満載でありながら核心部分は描写されない音の採取方法について、おぞましい想像をあれやこれやと掻き立てられます。やだなあ、怖いなあ、と

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自ら「つくる」こと、たとえばバルセロナを旅するように

自ら「つくる」こと、たとえばバルセロナを旅するように

大人には単なる帽子にしか見えない絵も、子供にはゾウを呑み込んだウワバミに見える──サン=テグジュペリが『星の王子さま』の冒頭で描いた逸話は、わたしたちひとり一人のなかにいるはずの、眠れる「モーツァルト」(同『人間の土地』)の存在を思い出させてくれるものです。いやまたは、思ったよりモーツァルトの眠りは深い、と気づかされるものでしょうか。

では、いままで創造性を封印していた大人たちが、自らの見えない

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ストリートファイター6に期待していたことと感想

ストリートファイター6に期待していたことと感想

『ストリートファイター6』を少しプレイしたので、自分が格闘ゲームや対戦ゲーム全般について考えていたことや、『ストリートファイター6』の感想を書きます。

プレイのきっかけもともと自分はアクションゲームが苦手ということもあり、格闘ゲームもほぼプレイしてきませんでした。以前は馴染みのないジャンルを敬遠する傾向にあったのですが、開発側の立場を経験してから「初心者の体験」に着目するようになり、「初心者」を

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AIで動画&音楽生成はここまで来た!

AIで動画&音楽生成はここまで来た!

AI動画生成が結構いいところまできた。
Runway-MLのGen2も素晴らしいのだが、オープンソースのZeroscope-v2-xlがすごい

音楽もmusicgenで大体作れる
これまで音楽生成には否定的だったが、ここまで作れるなら、DJ機材用のループ素材として十分使える気がする。というか30秒も作れるのでループでは勿体無いというか。「久石譲っぽく」とか「ジョン・ウィリアムズ風」とかでそれっぽ

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サザンオールスターズ『イエローマン~星の王子様~』から考える90年代デジタル・サザン

サザンオールスターズ『イエローマン~星の王子様~』から考える90年代デジタル・サザン

『イエローマン~星の王子様~』との出会いまで2005年。当時中学三年生。ドラマ『大奥 〜第一章〜』がブームとなっていた。正直ドラマの内容はそれほど覚えていない(松下由樹が主演だった)のだが、そこでエンディングテーマとして使われていたのが、サザンオールスターズ50作目のシングル曲「愛と欲望の日々」であった。

『大奥』の奥深く怪しい雰囲気に合った淫靡なディスコ歌謡。今思えば、ケツメイシ「君にBUMP

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村上春樹「街とその不確かな壁」は二次創作だったのか?の考察(既読者向け)

村上春樹「街とその不確かな壁」は二次創作だったのか?の考察(既読者向け)

こんにちはRYUです。村上春樹氏の新作「街とその不確かな壁」が、2023年上期ベストセラー1位!に輝きました。

前作「騎士団長殺し」では推定130万部以上、最も売れた「ノルウェイの森」では推定1000万部以上を売り上げている村上氏。今回の新作も、100万部以上のセールスに到達(あるいは既に到達?)することが確実です。

村上氏の作品は、「パラレルワールド」を持つ独特の作品世界や、メタファーを駆使

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『インヴェンション・オブ・サウンド』書評

『インヴェンション・オブ・サウンド』書評

 この小説は音であふれている。犬の遠吠え、ワインをグラスに注ぐ音、錠剤を奥歯でかみ砕く音、真珠のネックレスをはずす音、録音テープのざらざらした再生音、サイレンやエンジンの音、電飾の電球がはじけ割れる音、建物が崩れ落ちる音、そして悲鳴。
 それもそのはず、主人公の一人、ミッツィ・アイブズはハリウッドで音響効果技師をやっていて、「悲鳴」作りにかけては定評がある。音源を売らずにライセンスを売って暮らす彼

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日本のポップ・ミュージックにとって、1973年がいかに大事な年であるかについて

日本のポップ・ミュージックにとって、1973年がいかに大事な年であるかについて

どうも。

今日は前からしたいしたいと思っていた、この話をしましょう。

僕、以前にですね。

こういう連載を2020年にやってたんですけど、その時にですね、こう思ってたんです。

1973年って、日本のポップ・ミュージック史上ですごい年だったんだな! 
これをすごく思ったんです。

 この年を機に、売れるものがガラッと変わるんですよ。何か急にすごくあかぬけるというか。その前の1972年までは演歌

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ポッドキャストやWEBマガジンなどで、東吉野村の魅力を世界に発信!

ポッドキャストやWEBマガジンなどで、東吉野村の魅力を世界に発信!

2021年の12月から奈良県吉野郡東吉野村の地域おこし隊として活動し、東吉野村の魅力を世界に向かって発信しているアンドレスさん。

この記事では、そんな「村の魅力を世界に発信する」アンドレスさんの具体的な活動内容についてご紹介します。

奥大和ラジオをポッドキャストで発信具体的な情報発信活動のひとつとして、OKUYAMATO RADIO(奥大和ラジオ)をポッドキャストを使って自宅から配信している。

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6月の「観察」にまつわるエピソードが勢ぞろい! #科学系ポッドキャストの日

6月の「観察」にまつわるエピソードが勢ぞろい! #科学系ポッドキャストの日

こんにちは。今月の科学系ポッドキャストの日のホストを務めました、腸内細菌相談室の鈴木です。

遂に、#科学系ポッドキャストの日の共通テーマについて、全14番組から「観察」にまつわるエピソードが集まりました!!今回の記事では、各エピソードの紹介と来月のテーマへの導入を行います。

科学系ポッドキャストの日とは何か?なぜ「観察」というテーマにしたのか?この点については以前記事にて説明しているので、気に

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【暗躍予告】 喫茶結社、店を構えます。

【暗躍予告】 喫茶結社、店を構えます。

予告します。

今夏、喫茶結社は実店舗を構えます。
場所は京都市上京区。千本上立売にて。

小さなお店ですが、また誰かにとっての「どんな言葉よりも誰かが淹れる一杯が必要な夜」に暗躍できる店であれたらと思います。

開店日や営業形態の詳細は順次お知らせ致しますが、ひと先ず、実店舗を構える運びに相成りましたことをご報告致します。
ひとえに、いつも応援いただいている皆様のおかげです。
ありがとうございま

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「健全な言論プラットフォームに向けて ver2.0」読みました

「健全な言論プラットフォームに向けて ver2.0」(https://www.kgri.keio.ac.jp/docs/S0120230529.pdf)を読みました。昨今の状況についてよくまとまっていて参考になります。情報的健康にかかわる話がなければコンパクトにまとまったよい資料だと思います。
読み込んで、引用されている文献もチェックして、Ver1との比較もしようかと思いましたが、少し読んでそこま

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直近の最注目はNFT音楽市場!日欧CEO対談〜『音楽マーケティングの教科書』(全文公開)

直近の最注目はNFT音楽市場!日欧CEO対談〜『音楽マーケティングの教科書』(全文公開)

NFTと音楽の近未来〜Pianity×.mura:日欧NFT音楽マーケットCEO対談

山口: 日本とフランスでNFT音楽マーケットを行なっている2人の起業家であるケヴィン・プリミセリオさん、伴幸祐さんに話を伺い、音楽マーケティングにおけるNFT活用の現状と可能性を知りたいと思います。これまでの経歴やバック グラウンドについて教えてください。
ケヴィン:エコールサントラルパリで数学の博士号を取り

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