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#アダルトチルドレン

この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。⑥

この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。⑥

完璧を常に求めるのって…

⑤の最後で プロ意識に関して書きましたが、

完璧を求める方法によっては、心身を傷つけるだけの「マルトリートメント」になることにも気づきました。

どんな職業でも、プロを名乗る人やプロを目指している人に対しては、

"完璧と共感性と強さ"を常に見せてくれるものとして扱い、

心身の弱さや個性が現れた途端に
その人格をけなす傾向が強いように見受けます。

生まれつき 苦手

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この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。⑤

この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。⑤

僕は 今までの集団生活で、数えきれないほどの「マルトリートメント」を受けてきたことが分かりました。

さらに、「マルトリートメント」の家系であり、その悪影響も受け継いでしまっている事実も知りました。

大人になってからこういうことに気づいた僕は、里親などの支援を受けることができません。

犯罪には問われない「マルトリートメント」の言動によって、肉親や親戚に頼ることすらできなくなっている今の状況に、

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この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。①

この社会は「マルトリートメント」ばかりだ。①

わけあって「マルトリートメント」について さらに掘り下げていくことにしました。

今回も、こちらの本を引用しつつ、僕自身の経験と共に説明していこうと思います。

人を傷つける言動は全て「マルトリートメント」

友田先生の著した本では、親子関係での「マルトリートメント」が重点的に紹介されていて、それに関する記事も書いてきました。

しかし、家庭以外の人間関係においても、
「マルトリートメント」と呼ぶ

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「スペクトラム」だから"色々"伝えたい。

「スペクトラム」だから"色々"伝えたい。

"そういえば、自閉症スペクトラムの「スペクトラム」ってどういう意味?"
と思った方もいるはずです。

今回は、その「スペクトラム」に特化して書いていこうと思います。

「スペクトラム」とは

「スペクトラム(spectrum)」は、
ひとまとめにしたもの という意味で使われています。

広範囲にわたる、関連している物、値、性質、考え、または活動
(a broad range of related

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「レガシー」について考えてみた。

「レガシー」について考えてみた。

「レガシー」とは

東京オリンピック開幕まで100日を切ったところですが、

観客を入れずに行うべきか、大会自体を無しにするべきか、
という議論が白熱してきました。

当初 オリンピックを招致する際に組まれた計画からは随分かけ離れたものになりそうですが、

「レガシー」という言葉や考え方に関しては、招致活動から
ずっとこだわりを持って発信し続けているようにも見えます。

「レガシー(legacy)

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「機能不全」な社会で育った僕は…③

「機能不全」な社会で育った僕は…③

「機能不全」と呼ばれる状態は、複数人居て成り立つ環境において いつでもどこでも起こり得る、と①・②でお伝えしました。

今回は、そういった状況から抜け出すためにはどうしたらいいのか、
僕の持論も交えて 考えていけたらと思います。

「機能不全」な人の特徴

「機能不全」な環境で子ども時代を過ごした人というのは、例外なく
外見に映らない傷をたくさん抱えていると思っていただきたいです。

個人的に抱え

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「機能不全」な社会で育った僕は…②

「機能不全」な社会で育った僕は…②

<①の続き>

社会も「機能不全」に陥っている

"コロナ禍"と呼ばれる状態がいつ終わるか誰にも分からない中、

「この社会が壊れていっている」と発言する人も出てきました。

確かに 今まで通りに営業できる業種は少ないために、
失業させられる人が一気に増えました。

失業者の中には当然ながら、
家族など 他の誰かを支えるために働いてきた人もいるわけで、

その収入に頼って生きてきた人たちは、
あり

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「機能不全」な社会で育った僕は…①

「機能不全」な社会で育った僕は…①

前の記事では、
健全なコミュニケーションや愛情が伴わない「機能不全家族」で育った子どもは、独特の行動傾向を持つ「アダルトチルドレン」だという風に説明しました。

しかし、「機能不全」と言える環境というのは、
家族以外の環境でもなり得ることに気付いてしまいました。

今回も、自らの体験をもとに話していこうと思います。

ありのままに居れない時点で「機能不全」

学校に通っていた時の僕は、下記の記事に

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「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。②

「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。②

①に引き続き、
友田明美著『子どもの脳を傷つける親たち』を読んだ感想を述べます。

ここでは、「愛着」と、マルトリートメントの「負の連鎖」に焦点を当てようと思います。

父の家族も母の家族も異常だった

 昨今、「愛着障害」という言葉を耳にする機会が増えました。
この「愛着」という概念は、英語では”attachment(アタッチメント)”といい、「子どもと特定の母性的人物(もちろん父親でも構いませ

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「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。①

「マルトリートメント」に出会って「みかた」が変わった。①

僕の人生の"見方"が変わった本を紹介します。

福井大学の教授で小児精神科医の友田明美さんが著した『子どもの脳を傷つける親たち』です。

子どもの発達に関して著者自ら20年以上研究してきた結果をもとに、論理的に紹介してくれています。



簡潔に言うと、

・大人の不適切な行動によって、子どもの脳の形が変わってしまう

・正常な発達とは異なる変形を起こした脳は、生涯にわたって心身に影響をもたら

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「共感」に対して思うこと。

「共感」に対して思うこと。

1億2千万人もいるこの国で、僕は、
少数の人しか経験できないであろう人生を過ごしているように思うんです。

じゃあ 僕と同じ経験をしている人が この国でどのくらいいるのか?
適当な資料をもとにおおよその割合で並べてみました。

・子ども時代に(相対的)貧困状態だった……6~7人に1人 <出典1>

・ASD(自閉症スペクトラム)と診断された……100人に1人 <出典2>

・ADHDと診断され

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