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🌜随筆です🌛

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自分の日々物思いにふけりながら記した随筆です。 よろしければどうぞ。
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#生活

🫂あいさつ (随筆・45)

🫂あいさつ (随筆・45)

朝、爽やかな風が街を通り抜けていきます。人々はそれぞれの日常へと足を進める中で、ふとした瞬間に交わされる「おはよう」という言葉一つで、心が温かくなることがあります。

あいさつは、私たちの生活に根ざしたシンプルなコミュニケーションの形です。それは、ただの日常のルーチンではなく、相手を思いやる気持ちや、その日一日のスタートを切るための小さな儀式のようなもの。朝の挨拶一つで、その日の気分が決まることも

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✨きらめき (随筆・44)

✨きらめき (随筆・44)

私たちの日常は、予期せぬきらめきに満ちています。それは朝日が窓辺に落ちる柔らかな光かもしれませんし、昼下がりの公園で子どもたちの笑顔に反射する太陽の輝きかもしれません。きらめきは、私たちが何気なく過ごす一瞬一瞬の中に、静かに息づいています。

ある日のこと、私は街を歩いていました。ふと足を止めたのは、小さなアクセサリー店の前。ショーウィンドウに並ぶジュエリーが、店内の照明に照らされて、まるで星々が

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🈵粗大ごみ(随筆・43)

🈵粗大ごみ(随筆・43)

私たちの生活の中で、粗大ごみはなんとも言えない存在です。見た目にはただの不要物、しかし、その一つ一つには、かつて誰かの生活の一部であった物語があります。この随筆では、そんな粗大ごみたちが持つ、見過ごされがちな価値に光を当ててみたいと思います。

まず、粗大ごみとは何でしょうか。それは、普通のゴミとして処理できない大きさや形をした廃棄物のことを指します。古い家具、壊れた家電、使われなくなったスポーツ

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🙂ありがとう (随筆・42)

🙂ありがとう (随筆・42)

「ありがとう」という言葉は、日常生活の中で何気なく使われることが多いですが、その一言には大きな力があります。感謝の気持ちを表すこの単純な言葉は、人と人との間に温かい絆を築き、時には心を癒やし、時には新たな関係を生み出します。

私たちは、忙しい日々の中で、人々が自分のためにしてくれた小さなことに気づかずに過ごすことがあります。しかし、立ち止まって周りを見渡せば、感謝の気持ちを伝えたい瞬間は数え切れ

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📔日常に潜む発見 (随筆・36)

📔日常に潜む発見 (随筆・36)

私たちの日常は、予想もしない発見で満ちています。それは、朝の散歩で見つけた小さな花かもしれませんし、通勤途中のカフェの新メニューかもしれません。私にとって、そんな発見の一つが、古本屋の片隅で見つけた一冊の本でした。

その本は、表紙も色褪せ、ページの端は少し破れかけていましたが、何とも言えない温もりを感じさせる一冊でした。著者の名前も見覚えがなく、タイトルも今ひとつピンとこないものでしたが、手に取

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🦅一石二鳥 (随筆・33)

🦅一石二鳥 (随筆・33)

昔から伝わることわざに「一石二鳥」というものがあります。これは、一つの行動で二つ以上の利益を得ることを表しています。しかし、この言葉には、単に効率の良さを超えた、深い教訓が隠されていると私は思います。

私たちの日常生活の中で、この教訓を実践する機会は意外と多いものです。例えば、通勤や通学の途中で、いつもとは違う道を選んでみること。それは、新しい風景を楽しむことができるだけでなく、新しい出会いや発

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🗺️もったいない (随筆・29)

🗺️もったいない (随筆・29)

もったいない、という言葉は、日本の美徳として長い間大切にされてきました。物事を粗末に扱わない、無駄遣いをしない、という意味合いで使われることが多いですが、この言葉にはもっと深い、文化的な背景があります。それは、物への感謝と、全てのものに命が宿るという考え方です。

私たちは日々の生活の中で、さまざまなものを消費しています。食べ物、衣服、電気、水...。これらはすべて、私たちの生活を支え、豊かにして

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💈温故知新 (随筆・25)

💈温故知新 (随筆・25)

温故知新、古きを訪ねて新しきを知る。
この言葉は、私たちが過去を振り返りながらも、新しい知識や経験を積み重ねていく大切さを教えてくれます。

昔の人々は、今の私たちが想像もつかないような生活をしていました。彼らにはインターネットもスマートフォンもありませんでしたが、それでも彼らは自分たちの世界を豊かにし、多くの知恵を蓄えていました。その知恵は、今日の私たちが便利な生活を送るための基礎となっています

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🌳木 (随筆・15)

🌳木 (随筆・15)

私たちが日々の喧騒から離れ、自然の中で静かな時間を過ごすとき、木々はその古びた枝を通して何かを語りかけてくるように感じます。
都会の生活では見落としがちですが、木々は私たちにとって大切な存在です。
彼らはただ静かに立っているだけではありません。木々は、私たちの心に寄り添い、時には慰めや勇気を与えてくれるのです。

春には、桜の木々が満開になり、その美しさで私たちの心を癒やします。夏には、緑豊かな葉

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📣ダクトテープ (随筆・13)

📣ダクトテープ (随筆・13)

私たちの生活の中で、ひっそりと、しかし確かに存在感を放つアイテムがあります。それは、ダクトテープです。このシンプルな銀色のテープは、私たちの生活において、まさに小さな英雄のような存在です。

ある日、私は古びた本棚を修理しようとしていました。ネジがゆるんで、棚板が傾いてしまっていたのです。
そこで登場したのが、ダクトテープ。一時的な固定には最適で、その粘着力と使いやすさにはいつも助けられています。

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🛟妄想(随筆・11)

🛟妄想(随筆・11)

私たちの心は、現実の枠を超えた妄想の海に漂う小舟のようです。日常の喧騒から離れ、そっと目を閉じると、心の中に広がる無限の海原に漕ぎ出すことができます。その海は、時に穏やかで、時に荒れ狂うこともありますが、いつも新しい発見と冒険で満ちています。

あるとき、私はその妄想の海で、光り輝く都市に出会いました。その都市は、現実世界のどの地図にも載っていない場所にあり、建物はクリスタルのように透明で、空に浮

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💁‍♀️隣人 (随筆・9)

💁‍♀️隣人 (随筆・9)

私たちの生活には、さまざまな「隣人」が存在します。彼らは、文字通り隣の家に住む人々かもしれませんし、職場で隣のデスクに座る同僚かもしれません。または、通勤電車で毎朝顔を合わせる人々のことを指すかもしれません。
隣人とは、単に空間的な近さにとどまらず、私たちの日常に溶け込んでいる存在です。

例えば、ある老夫婦は、毎朝早くから庭の手入れをしています。彼らの庭は四季折々の花で彩られ、通りを歩く人々の目

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♓金魚 (随筆・6)

♓金魚 (随筆・6)

金魚の世界は、静かな水面の下に広がる幻想的な宇宙です。
彼らは、我々人間が忘れがちな穏やかな時間の流れを体現しています。金魚鉢の中で優雅に泳ぐ彼らの姿は、見る者の心を和ませ、日常の喧騒から一時的にでも逃れさせてくれるのです。

金魚を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまうほどです。
彼の動き一つ一つには、何かを語りかけるようなリズムとメロディーがあります。それは、まるで水の中で踊るバレリーナのよ

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