マガジンのカバー画像

仕事

54
仕事にかんする話です
運営しているクリエイター

#仕事

駅で休めない馬を案じる

駅で休めない馬を案じる

私にとって弟のようでもあり、兄のようでもある友人がいる。

彼はとても頭の回転がはやく、判断も行動もはやい。

でも、そういう人は上司とか先輩にこき使われやすくもある。「あの馬はよく走る馬だね」みたいな感じで扱われてしまうのだ。

もちろん、それによって周囲から高く評価される。じっさい、私が買い物に迷ったときなんかは、彼がすごくスピーディに、かつ正確に導いてくれる。

🐎

それはそれで嬉しいの

もっとみる
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?  要約

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?  要約

山口 周さんの『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』を要約します。

・論理の限界

 10年以上前から、世界のエリートたちがMBAに代表されるような論理的思考を基にし経営を発展させることに限界を感じ始めました。それと同時に、彼らはさまざまな方法で芸術に触れ、感性を磨くようになりました。
 例えば、掃除機で有名なダイソン社の創業者ジェームズ・ダイソ

もっとみる
時給の上げかた

時給の上げかた

去年は時給1000円ていどの仕事しかできなかったが、今年は3000円まであげることができた。

私の場合は、「英語」か「教育」というジャンルに限定したのがよかったと思う。

昔、私の友人がファイナンシャルプランナーとか、TOEICとか、MOSとか、いろんな資格試験を受けていた。しかも彼女は、それらの知識をあまり必要としない職に就くことになった。

当時はなぜそうもバラバラの資格を求めるのか、わから

もっとみる
リチウムの疲労

リチウムの疲労

普通の学校とはどこのことだろうか。

いちおう「普通科」という名前のコースはある。ほかにも定時制とか通信制、商業科に高専など…

私はいろいろなコースのいろいろな生徒に英語を教えている。ものすごく難しい話をすることもあるし、かんたんなクイズを出すだけの日もある。

お気に入りは、「この曲の1番に有名なブランド名が出てくるから、それがどれなのか当てよう」というクイズだ。

生徒よりも、その親たちが「

もっとみる

風潮にのまれて

最近このブログにお金の話ばかり書いている。

久しぶりに前職の友人と会った。当時の彼は大学生で、今はもうサラリーマンの3年目になる.....いや、4年目か5年目かもしれない。

彼は社内の上司や先輩から、みょうに転職の話題を持ち出されるらしい。なぜ?

彼自身、先週末には心身を病み、仕事を休んだそうだ。

なにより心配なのは、彼が会社から低く評価されているのではないことだ。それなのに転職の話をされ

もっとみる
HP更新/レッスンのページを追加しました

HP更新/レッスンのページを追加しました

久しぶりにホームページを更新しました。

これまでの作品を見やすくまとめたのと、英語のプライベートレッスンのページを追加しました。

最初のレッスンを無料にして、あとは相談のうえで「何がやりたいか」によって金額や時間を決めようと考えています。

基本的にはzoomでやる予定ですが、ちょっとしたことであればメールでもお答えします。関西なら直接会えます。

英語の勉強に限らず、1人で思いつかないことや

もっとみる
あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

あと「なに力」をつければ社会で安心できますか

なんかの記事に「営業力」という言葉を見つけた。

おしゃべりのうまさのことだろうか?

なんとなく「交渉力」という言葉の言い換えかと思ったが、たぶんそうではないだろう。

きっとアンミカの通販みたいなふるまいのことだと思う。

教員免許を取る過程のなかで、「担任力」という言葉も耳にした。教授もそう言ったし、本にもそう書いてある。

私はその意味が、いまだにわからない。

たしか、ほかには「傾聴力」

もっとみる
「やりがい投資」と「やりがい搾取」のちがい

「やりがい投資」と「やりがい搾取」のちがい

いま、いろんな場所で英語を教える仕事をしている。

そのなかで、業務時間外に資料をつくったり、本屋で情報収集をすることもある。

まえの会社にいたころは、そういう行動を避けていた。いちおうIT企業にいたので、それに関連した勉強を家でたくさんやったこともある。

でも、当時は5分のサービス残業すら拒否した。たとえ5分でも10分でも、業務時間外に仕事をするときにはしっかりと残業代を請求していた。

もっとみる
じゃあ昔ながらの働き方やお金の稼ぎ方はもう通用しなくなったのだろうか。

じゃあ昔ながらの働き方やお金の稼ぎ方はもう通用しなくなったのだろうか。

フリーランスの仕事で、アート思考が大切だよとか、哲学的な思考をもって仕事しましょうみたいな内容の記事をいくつか書いた。

今でも、それらは大切だと思う。

ただ、どうもここ数年、「好きなところで好きなことを好きな分だけやってお金を稼ごう」というメッセージへの要求が増えているような気もする。

それはもちろん、ここ数年で社会のありかたがガラッと変わってしまったからだろう。

🐣

じゃあ昔ながらの

もっとみる
そういう価値観のもとでは、何もしないことはとても悪いことのように思える。

そういう価値観のもとでは、何もしないことはとても悪いことのように思える。

仕事してないことを「何もしてない」と言うことがある。

ニートの人に対して、「あの人は何もしてない」というふうに使う。

本当はいろんなことをやっていると思う。ただ、たぶん生産的なこととか、社会のためになることをやってないんだよ、みたいな意味で「何もしてない」と言うのだろう。

👞

初対面の人に対して「何やってるんですか」と尋ねたら、それはほとんどの場合、職業が何なのかを質問されてることになる

もっとみる
彼らはヘタすると、「正社員」という立場のために、倒れるか倒れないかギリギリまで走らされているのではないか。

彼らはヘタすると、「正社員」という立場のために、倒れるか倒れないかギリギリまで走らされているのではないか。

ちかごろの正社員というのは、より少ないお金でどれだけ多く働いてもらうか、ということを追求されているような気がする。

私の友人が、会社内のポジションを変えられたり、いろいろと忙しかったりして、それで精神的にも肉体的にもつぶれそうになってしまった。

それも一人ではない。いろんなところでいろんな友人がそんな状態になっているから、たまらない。

彼らはヘタすると、「正社員」という立場のために、倒れるか

もっとみる
自忙殺に気をつけろ

自忙殺に気をつけろ

つらいことを忘れるために仕事を増やしたり、副業をはじめたりすることがある。

私はたまたま、そういう人たちに連続して会った。

それは男性と女性で、どらちもひどい失恋のあとに転職したり、副業を足したりした。

男性のほうはいま、とても長い時間働いている。いわく、好きな仕事だから休みがなくても楽しいそうだ。

女性のほうは、夜の仕事を追加した。飲食店で働くそうだ。料理が得意だなんて、知らなかった。

もっとみる
お金に換えない仕事の大切さ

お金に換えない仕事の大切さ

仕事という言葉は、苦役をお金と交換することのような意味で使われる。

それも間違いではない。でも私は、生活のためにやること全体を仕事と捉えている。

だから、お金と交換しない仕事も行っている。それは、人の話を聞くことだ。

今はSpoonで人の悩みやグチを聞いたりしている。たまに誰かと実際に会って、悩みとかを聞く。

別にそれをやったからといってお金がもらえるわけではないし、もらおうとも思わない。

もっとみる
2年越しの返事

2年越しの返事

私のnoteで2番目にアクセスされている記事で紹介した人に連絡した。

ここに書いた「内臓を壊しながら仕事している人」だ。彼は胃から出血してしまい、入退院を繰り返していた。2020年の話である。

私はこの記事を書いた4ヶ月後に大学へ編入した。

実は彼が大学を勧めてくれたのだ。

🍏

彼は私に、「英語が得意なら教員免許を取ってもいいかもしれないよ」と言ってくれた。熾烈な配属先でいっしょに働き

もっとみる