#ドラマ
ドラマ「すべて忘れてしまうから」〜夢見る頃を過ぎても
ミステリー作家のM(阿部寛さん)は、日頃から、行きつけのバーや喫茶店(見栄晴さんがマスター)を書斎代わりとして執筆している。
ある夜バーに、失踪した恋人F(尾野真千子さん)の姉だと名乗る、右目に眼帯をした謎の女(酒井美紀さん)が現れ、自分も受け取れるはずだった祖母(草笛光子さん)の遺産を独り占めした妹の代わりに、内縁関係と言っていいあなたが払って!と、金を要求される。
正体不明の女からのそんなムチ
ドラマ「いちばんすきな花」〜二人組だっていいんだよ
ドラマ「いちばんすきな花」が最終回を迎えた。
今期ドラマの中では「Silent」の生方美久さんが脚本を担当するということで、期待値は一番高い作品だった。
二人組を作るのが苦手だった四人がひょんなことから出会い、四人組になってちょっと生きやすくなってゆく、という物語だったと思う。
男と女では友達になれないのか?とか、いろいろな思い込みや決めつけを、取っ払ってゆく部分は分からないでもなかったが、回
ドラマ「コタツがない家」〜曲者ぞろいのホームコメディ
しばらくドラマの感想が書けてなかったけれど、今期ドラマも毎週楽しみにいろいろ観ている。
「きのう何食べた?シーズン2」も安定の良さだけど、今一番気に入っているのが「コタツがない家」だ。
オープニング映像で、深堀家の男たちを背中に乗せ力強く飛ぶ、万里江は逞しくカッコいい。
深堀家の男たちは私が養う!という気概と、頼りになり懐が深そうな主人公・万里江役は、小池栄子さんにピッタリ。
小池さんて観音菩薩
ドラマ 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」 シーズン1〜それぞれの生き様と死に様
前々からその評判をnoteでも読んでいて観たいと思っていた、アマプラ・オリジナルドラマ「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」。
脚本は「コンフィデンスマンJP」シリーズや大河ドラマ「どうする家康」でも活躍中の古沢良太さん、「ドクターX ~外科医・大門未知子~」シリーズ、「緊急取調室」シリーズなどを手がけた香坂隆史さん。
国際霊柩送還士とは、海外で亡くなった方のご遺体を国境を越えて遺族に送り届ける
ドラマ「かしましめし」〜仲間と囲むご飯は、あったかくて美味しくて沁みる
最初にドラマ「かしましめし」の設定を見た時は、また深夜枠で、またご飯食べる話で、また美大仲間の話かぁ…と正直思った。
それでも試しに第1話を観てみると、冒頭から美大の同級生のお葬式で、千春、ナカムラ、英治の3人が再会するシーンから始まったので、ちょっと面食らう。
しかも亡くなったのは、主人公・千春(前田敦子さん)の元カレで、さらに英治(塩野瑛久さん)の元カレでもあったことが、英治のゲイであるとい
ドラマ「やっぱり猫が好き」に慰められた〜50代、山あり谷あり
実は、ここ2、3ヶ月くらいずっと体調が優れなかった。
発端は、ある日とつぜん体のあちこちが痒くなり、蕁麻疹が出ては消えるというのを繰り返すようになった事だった。
先ず疑ったのは、服薬している甲状腺の薬だった。ほぼ甲状腺ホルモンの値も通常に戻りつつあったものの横ばい状態だったため、同時期に少し薬の量を増やしたら多すぎたようで、亢進症の反対の低下症状態になってしまった。しかし一年近くも飲んで何ともなか
ドラマ「今夜すきやきだよ」~美味しいご飯と、女同士の共生
ドラマ「今夜すきやきだよ」は、週末の癒しだった。
バリバリ働く内装デザイナーの太田あいこ(蓮佛美沙子さん)は、家事が苦手で恋愛体質。売れない絵本作家の浅野ともこ(トリンドル玲奈さん)は、家事が得意でアロマンティック(他者に恋愛感情を感じない人)。
気質もライフスタイルも正反対な二人は、お互いの得意なことでお互いの足りないところを補い合うような関係で、あいこが例えていたイソクマ(イソギンチャクとク
ドラマ「時効警察」&「帰ってきた時効警察」
冬季ドラマも次々と最終回を迎え、次のシーズンが始まるまでの、ぽっかりと空いてしまった時間を埋めてくれるのが、過去に放送された名作ドラマたちだ。
今Tverでは「時効警察」(2006年)が「帰ってきた時効警察」(2007年)との二本立てで全話一挙配信されている。
「時効警察」1〜5話 4/11、6〜最終話 4/18迄、「帰ってきた時効警察」4/4迄。(Tverの回し者ではありません)
「時効警察」
ドラマ「大奥」〜それぞれの愛の道
「大奥」5話~7話、五代将軍・徳川綱吉と右衛門佐の物語も、とても心を揺さぶられた。
前回4話までの感想はこちら
色狂いなどと揶揄される反面、学問好きで本当は女だとか男だとかの区別なく生きたかった綱吉もまた、将軍という運命に翻弄された人生だった。
一人娘である松姫を幼くして失い、将軍と言えども女と生まれたからには早く次の世継ぎを産むのだ!それがお前の存在意義なのだ!と言わんばかりの父・桂昌院(
ドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」と私のマタニティライフ
Netflix、テレ東でも配信されているドラマ「ヒヤマケンタロウの妊娠」を観ている。
この作品は、子供を産むということ、家族の形についても、いろいろ考えさせられる。
男性妊娠、子供を産むということ
やり手のエリート広告マンでプレイボーイの桧山健太郎(斎藤工さん)は、ある日、自分が妊娠したことを知る。
子供の母親はフリーライターの亜希(上野樹里さん)で、お互い特定のパートナーとして付き合っていた
ドラマ「大奥」〜男の園と、修羅の道
ドラマ「大奥」は、今期スタートのドラマ中で、今のところ個人的に一番見応えがあると感じている。
舞台は、若い男だけが感染するという"赤面疱瘡"という奇病が蔓延し、男子は女子の4分の1にまで激減した、もう一つの江戸時代。
社会構造は激変し労働も女が一手に担うこととなり、商家の主人も武家の当主も、そして将軍様も女。
貴重な若くて綺麗な男子は囲いこまれ種馬として大切にされ、高値で女たちのために種付を行う
ドラマ「ブラッシュアップライフ」〜あなたは人生何周目?
今期スタートのドラマの中で、脚本とキャストが自分の好みだから見始めたのが「ブラッシュアップライフ」だ。
突然の事故であの世の入り口に立った主人公・近藤麻美(安藤サクラさん)は、案内の男性(バカリズム)から、来世は人間ではなくオオアリクイだと告げられ、納得できずに他の道は?と食い下がると、もう一度同じ人生をやり直すこともできると言われ、再び赤ん坊からの人生を始める。
ストーリー的にはファンタジー
遅ればせながら、ドラマ「silent」に心奪われた
巷で話題のドラマ「silent」。
かつて付き合っていた彼女と、失聴し音のない世界で生きていた彼が、再会するというラブストーリーから、これは令和版「愛していると言ってくれ」なのか?と、当時のリアル視聴世代だった自分は勝手に決めつけていた。
私も「愛していると言ってくれ」には泣いた。2020年に特別版として動画配信された時は、25年振りに若かりしトヨエツにノックダウンされ、切ないストーリーに身悶えし
ドラマ「僕の姉ちゃん」にクスッと、ほぐされる
姉と弟による束の間の二人暮らしの記録は、30分にも満たないドラマだけれど、毎回ショートコントみたいな情景が面白い。
弟の順平(杉野遥亮くん)は、素直でスレてなくていい子だとは思うのだが、あまり特徴がないというか…どこか夢見がちでポケッとしてる感じ。
姉は弟には辛辣で、アンタは女のことナンも分かってない、みたいなことをズケズケ言ったり、弟はそんな姉にタジタジなのだが、恋や女性についてのアドバイスを