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#読書好きな人と繋がりたい
龍が如く外伝とワンピースの前に、原点の「宝島」の宝は何だったのか読んでみた
ワンピースが終盤だったり、龍が如く外伝のテーマが海賊だったりするじゃないですか。
この手の話は「伝説の宝とはいったい何なんだ!?」ってナゾが重要だけど、そもそも最初の「海賊の宝の地図もの」の宝箱には何が入っていたのか。
原点を知りたくてスティーブンスン「宝島」を読んだ。同作者の「ジキルとハイド」は読めなかったけど、訳も新しくて少年の心で読めた。
原点じゃなかった。
この本以前にも海賊伝説は山ほ
【読書】「木挽町のあだ討ち」怒涛の伏線殺法!
女物の衣装をまとった武士、菊之助が父のかたきと称して大柄な博徒、作兵衛を斬った。
かたき討ちの現場にいた5人の目撃者が、それぞれの出自と菊之助について語る。
爽快な時代小説かと思ったらこんな挑戦的な作品か!
全編がインタビューみたいな読者への語り掛け形式で、話が前に進まず、回想で過去が明らかになっていくから、軽快ではない。
ゆったりゆったりスロースタートで、3人目でアクセルがかかってきて、
【読書】奥田英朗「リバー」の終わり方で「えっ」と思う?「らしい!」と思う?
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奥田英朗は話を考えずに小説を書き出す。
浅田次郎みたいに完全に設計図を整えて書き出す人もいれば、少年漫画みたいにとりあえずキャラを動かして、自分で書いてるのに「こいつが犯人になっていくとは」と、川が流れ着くように結末へたどりつく作家もいる。
ぼくは奥田作品を八割は読んでますが、たしかに急に終わるような印象のものがあった。
エッセイによると、けっ
【読書】少女愛、義理親娘、寝取られ、妊娠、復讐。ナボコフの「ロリータ」
シャーロックホームズと同じくらい、読んでない人でも知っている小説の登場人物。ロリータ・コンプレックスのもとになったウラジーミル・ナボコフの「ロリータ」を読む。
精霊ニンフのような魅力を放つ「ニンフェット」の少女と、愛する者、愛された側の関係の物語。完全にネタバレします。
冒頭で「ロリータ」の名前の呼び方、授業でやったような発声法から始まる。
舌が口蓋を2歩下がって3歩目に歯を軽く叩いてロリータの
これは、本棚に納めたら芸人のほうも納まった三四郎
三四郎を読んだら三四郎が結婚した。
このエピソードトークがウソっぽい上に面白くないのはさすがの僕でもわかる。
けど、本や音楽が思い出のトリガーになってて、
「たいしたことじゃないけど、この曲はあの年の通勤中に聞いてたなあ」
とか、覚えるつもりないのに毎回思い出すってこと、あるでしょう。
ちょうど角川文庫の紙の表紙の文庫シリーズが好きで、江戸川乱歩を一通り終えて、夏目漱石の草枕が想像以上に好き
籠城はステイホーム、合戦はライブ「黒牢城」
米澤穂信「黒牢城」のレビューを読むと全部イライラする。
「いわゆる安楽椅子ものミステリーとか、密室殺人を実在の武将たちによる時代小説でやった」とか、どうでもいいと思ったことばかり紹介されているからだ。
直木賞受賞作品「黒牢城」は、籠城戦のさいちゅうに城内で起きた殺人事件から始まるミステリー小説。
何か月も前から備蓄して、援軍を待ち、好機が来るまで我慢して我慢して、一気に攻めに転じるカウンター戦法
【読書】日本で虐げられた一族が、英語を武器に新しい生き方を選ぶ【PACHINKO】
差別、貧困、戦争。全部飲み込んで命をつなぐ!
ミンジンリー「PACHINKO(パチンコ)」は、朝鮮半島から大阪に移り住み、ザイニチと呼ばれた4代にわたる一族の物語だ。
作者が書き始めたきっかけは、日本でいじめを受けて自殺した在日朝鮮人の少年の事件だが、何年も取材を重ねて書き直していく中で、スケールは大きくなり、差別反対のメッセージだけじゃなく、人間賛歌になった。
小さな村に住む貧しい一族が、住
文庫本がキャラクター化したら、新潮文庫さんは長いアホ毛が一本でてそう
文庫本がキャラクター化したら、新潮文庫さんからは長いアホ毛が一本でてそう。
新潮文庫にはしおりになるスピン(ひも)がある。
光文社古典新訳文庫くんはずっとこんな感じの表情で心配になる。
【読書記録】「デス・ゾーン 栗城史多のエベレスト劇場」自撮り登山で指9本を失った男と、爆笑問題太田の共通点
「自撮り登山家」栗城史多さんは、学校祭の演劇になるとはりきって、脚本も主演もなにもかもやりたがる生徒だった。
1年のときは原始人の話。
2年ではラーメン屋の話。
3年のときは「踊る大捜査線」のパロディをやった。
3年間通して受け持った担任の先生は、これに気づいて大変驚いた。
話が全部続きものになっていたのだ。
3年目に出てきた悪者が1,2年のときの出来事を仕組んでいた。
爆笑問題の太田光が、