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ニューヨーク生活

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みぎわは現在ニューヨーク市在住です。ニューヨーカーの目線で見たあれこれをこちらで書いていきますよ!
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記事一覧

天変地異なショックはアーティストに必要なのか。自分で実験中。

天変地異なショックはアーティストに必要なのか。自分で実験中。

このところSNSに何も投稿していませんが、私は静けさの中で音楽活動をしているだけで、元気です。前回の記事に書いたように、ここ2週間ほどワイオミング州の山と山の間に居て。あと10日ほどこの生活が続きます。

毎日、あさ6時くらいの日の出と共に何となく目がさめて、外に出ると空気が朝の色で朝の香りで、それが味わえるのは朝だけです。

鳥たちは朝に特によく鳴いていて、色んな種類の別の鳥が自由に歌っています

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ジャズトロンボーンの王者Slide Hampton が街の英雄になり、私たちはお祝いのライブを。

ジャズトロンボーンの王者Slide Hampton が街の英雄になり、私たちはお祝いのライブを。

2023年5月の頭に嬉しいライブがあった。

Slide Hamptonという人を皆さまご存知だろうか。

ジャズトロンボーン界の英雄で、アメリカではジャズの人間国宝のような賞NEAジャズマスターにも選ばれた彼は、2年ほど前に惜しまれつつ90歳目前で亡くなった。私は彼が80代になってからVanguard Jazz Orchestraのリーダーであり世界有数のバストロンボーン奏者であるDouglas

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神のご加護がもらえる人・もらえない人

神のご加護がもらえる人・もらえない人

本日のウケる話

どうしても応募したいものがあって
超頑張ったけど書類が締切に間に合わなかった涙

でも・・・
諦めきれなかった。

時々締め切りを過ぎてもリンクが消滅せず、応募ができちゃう場合があるし、なので、諦めず書き続けて

45分過ぎたあたりで(荒目だが)書類完成!

試しに応募ボタンをポチしてみたら

え?
送れた!

なぜ?!
いや、ボタン押したのあたくしですけど
でも、締切すぎまくっ

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想像を絶する依頼が来たときにYESと言えるか。ウィントン・マルサリスさんとの共演が本番2日前に飛び込んで来た話

想像を絶する依頼が来たときにYESと言えるか。ウィントン・マルサリスさんとの共演が本番2日前に飛び込んで来た話

去る4月14日&15日にとんでもない経験をしました。

ウィントン・マルサリスさんと、彼が率いるJazz at Lincoln Center Orchestraのコンサートで指揮を担当したのです。依頼が来たのが2日前というとんでもないおまけ付き笑!

しかもゲストにCuba音楽の大スター、パキート・デリベラさん!作曲家が、キューバ出身のグラミーノミネート作曲家・ピアニスト「エリオ・ビジャフランカ」

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祝新年度! 良い音楽家になるための3つのこと by Adam Blackstoneさん

祝新年度! 良い音楽家になるための3つのこと by Adam Blackstoneさん

4月になりましたね!
新社会人ならぬ、新プロ音楽家の皆さま、おめでとうございます。ようこそ、こちらの世界へいらっしゃいました!

今日は、世界的ベース奏者Adam Blackstoneさんによる
「より良い音楽家になるための3つのこと」
というお話をシェアします。

自分が愛する音楽を共有することでお金をいただける、しかも何人で分けても音楽って減らないし。音楽で誰かの人生が変わることだってある。な

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大きな受賞の影に「3回落ちた経験」あり、という、とてもリアルなお話。

大きな受賞の影に「3回落ちた経験」あり、という、とてもリアルなお話。

上手く行かないことがあっても、絶望しないでほしい。
これで終わりだとは、絶対に思わないでほしい。
というのが今日の話題です。

もうすぐ4月。第一希望の学校や就職先に意気揚々と向かう方もいるだろうけれど、第二希望以下で、実はしょんぼり…って方も多い時期かなと思って。

でもね、ほんとに。これで終わりなんて人生にはないのよ。私も今回大きな賞を頂く前に3回、落ちているのですよ、同じ賞に。

わたしはね

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最低最悪の真っ最中に「グレない」こと - 結論をすこし、待とうぜ

最低最悪の真っ最中に「グレない」こと - 結論をすこし、待とうぜ

最近人生について学んだことが2つある。

今やっているサックス四重奏プロジェクトが、この2つを私に教えてくれている。

始まりは「大変すぎたコロナ禍」
この
副田整歩と「サックス四重奏でレコーディングするぞ!プロジェクト」
は2020年からやっている。

これまでに2回レコーディングしていて、この春、もう一度追加の楽曲をレコーディングすることにした。

過去2回のレコーディングでとても良い音が録れ

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世界的なジャズ・サックス奏者Jerry Dodgion(ジェリー・ドジオン)のこと

世界的なジャズ・サックス奏者Jerry Dodgion(ジェリー・ドジオン)のこと

2023年2月17日金曜日、世界的なジャズ・サックス奏者Jerry Dodgion(ジェリー・ドジオン)が天国に先に行ってしまった。ここ1年くらい、妙にジェリーのことを思い出すことが多くて、何だか予感はしていたのだ。今年で90歳だったし、いつその時期が来てもおかしくなかったけれど、実際にその日が来たら、息が止まった。

これを書いていても、涙が、溢れるように出てくる。少しずつ出るのではなく、バッ〜

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世界的ジャズ作曲家Jim McNeely先生から学んだ35のこと

世界的ジャズ作曲家Jim McNeely先生から学んだ35のこと

「この人あってこそ」というキーマンって、きっと世界のどんな文化圏にでも、居るのだと思う。

ジャズ作曲の世界にもお一人いらっしゃる。押しも押されぬ誰もが認める、ジャズ史に残る最高の鬼才がひとり。最も愛される教育者でもある。

その人の名前は、Jim McNeely(ジム・マクニーリー)。

で、この方、なんと、私の恩師。私だけでなくNY近辺のいくつもの音大とBMIジャズ・コンポーザーズ・ワークショ

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2022年は頑張りすぎてキツイ1年だったから。サポートと愛が本当に嬉しかった。 ありがとう!

2022年は頑張りすぎてキツイ1年だったから。サポートと愛が本当に嬉しかった。 ありがとう!

すごい一年だったな2022年。これを読んでくださっているあなたにとっては、どんな年だったかな。

NYではコロナ禍で遅れたり中止になったものの揺り戻しが一気にきて、NYの音楽家はみんな多分働きすぎた一年だったと思う。

だから振り返ろうとすると涙でうるうるいっぱいになってしまう。

私、すごく大変だった。大変だったし、本当にがんばったし、上手く行かなかったこともたくさんあったけれど、成し遂げたこと

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レジェンドとの仕事 --- ジョン・レノン。マイルス・デイビス。KISSにエアロ・スミス - 大スターと音楽史を作ってきた偉人Jayと仕事しているから、毎日が大荒れ(良い意味)

レジェンドとの仕事 --- ジョン・レノン。マイルス・デイビス。KISSにエアロ・スミス - 大スターと音楽史を作ってきた偉人Jayと仕事しているから、毎日が大荒れ(良い意味)

3日前から、音楽史に残る偉人と久々に仕事をしている。

その偉人の名前はジェイ・メッシーナ(Jay Messina)さん。彼のお仕事はRecording&Mixingエンジニア。

音楽作品を作る上で重要な「どう録音し(recording)、どうバランスを整えるか(Mixing)」。

音を商品にしていく上で超重要なこの役割を担当するのが彼の「レコーディング&ミキシングエンジニア」というお仕事だ。

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自分が日本代表になるときの気持ち

自分が日本代表になるときの気持ち

NY市立大学ハンターカレッジには、日本語学科がある。この日本語学科はNYの中でも最大の生徒数を誇り、毎年生徒数がぐんぐんに伸びているんだけれども

日本文化を学ぶ講座としてお茶のクラスもあり、そのクラスの修了会になんとお招き頂いて、行ってまいりましたぞ!

侍ジャズプロジェクトをご存知無い方はどうぞ以下を。これは一生に一回生で観てくださった方がいいやつ。来年10月に多分公演できるので是非とも!

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NYのコスメショップとLGBTQ

NYのコスメショップとLGBTQ

私はNYが大好き。

結構頻繁に
「でも大変でしょう?日本には帰らないんですか?」
と聴かれるけれど

大変=帰るほうがいい、という発想が私には分からない笑
大変だって、住みたいところに住むほうが、いいじゃん!笑

そんな考え方だから
今日も大変に忙しい一日(笑)

まず朝から、信頼申し上げているヘアスタイリストの「あぎお・えみ」さんのところへ。撮影で使用するユキコさんデザインのイヤリングを付けて

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一番厳しくて一番成長できる:だから私は10年前にニューヨークへ来た

一番厳しくて一番成長できる:だから私は10年前にニューヨークへ来た

今年でニューヨークに引っ越して10年になるわたし。

昨日タイムズ・スクエアを歩いていて、ああ、今年3月にここで演奏したな…ってのを思い出しました。タイムズ・スクエアですよ。あの。

アジア人コミュニティのために、怖かったけど出演したこのイベント。ミンジン・リーさん→NY州知事→その次がわたしという出演順 … 。死ぬほど怖かったな。でも、やってよかったな。

やるか、やらないか。
それしかないです

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