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自分が日本代表になるときの気持ち

NY市立大学ハンターカレッジには、日本語学科がある。この日本語学科はNYの中でも最大の生徒数を誇り、毎年生徒数がぐんぐんに伸びているんだけれども

日本文化を学ぶ講座としてお茶のクラスもあり、そのクラスの修了会になんとお招き頂いて、行ってまいりましたぞ!

今回は侍ジャズプロジェクトの3人でお招きいただき!
左から殺陣師の香純恭・ジャズ担当宮嶋みぎわ・台本とステージ作り担当の後藤緑

侍ジャズプロジェクトをご存知無い方はどうぞ以下を。これは一生に一回生で観てくださった方がいいやつ。来年10月に多分公演できるので是非とも!


さてはて、このお茶クラスの修了会がなんともまあ感動的で。

日本文化をご存じなかった学生さんたちが、茶の湯の精神を通じて、丁寧に準備することの大切さとか、しっかり自分と向き合うことの大切さなどを、学んでいくのだそう。。。

と、いう説明を拝聴しただけで既に泣きそうなのに、学生さんたちが丁寧にお茶のデモンストレーションをしてくれるのを観ていたら

もう超うるうるに!

お教室の中に畳を敷き、ちゃんとこんなセットを作って挑んでくれた
奥のテーブルで一斉に抹茶を立てて、こうやって一つずつ運んで来てくれて、ちゃんとお辞儀をしてから渡してくれる。

司会の生徒さんがスピーチで言ってくださったセリフに大人一同号泣。

わたし、最初は、お茶を飲んでいるだけで単位がもらえるなんてラッキー!という気持ちで履修したんです。でもお茶の精神を学び、毎回静かに自分と向き合う時間をもらっているうちに、シアター芸術専攻でとにかく忙しい毎日を送る私にとってそれがどれだけ大事な時間なのかが分かってきました。

今はこの静けさを自分の人生にいただけたことが、嬉しい。

ああ、分かるよ。分かる。

そうか、日本文化って西洋文化にはないものをたくさん持っているから、日本文化を伝えるだけでも、果たせることがあるんだな、NYに住んでいるんだから…と改めて。


お茶も、もうちょっと勉強しなきゃ。しばらくコーヒーストップして、朝のいっぷくを抹茶にしようかな。

最後は関係者で集まって記念撮影。

ハンターカレッジ日本語学科の古川明代先生、侍ジャズから後藤緑&香純恭、裏千家の先生、ハンターカレッジ日本語学科のマアヤン Barkan先生、わたくし、レストラン富士のYoshimasa Tadaさん。

日本で音楽活動をする人生とNYで音楽活動をする人生の一番大きな違いは、こういうところにある。

活躍すればするほど、こうやって

「日米交流の場」

にお呼びいただく回数が増え「日本人を代表して」ご挨拶したり、スピーチしたりしながら、国際交流に務めていくことが求められる。

これは、実際に引っ越してくるまで全く予想もしなかった未来で、今でも自分が日本を代表して演奏したり話をする機会が来るたびに驚いてしまう。

これまで一体何度、日本を代表しての演奏をしてきたっけ…この10年のNY生活でもう数え切れないくらい何度もそんな場があり、そのたびに背筋を正してやってきたけれど。

国際俳句コンテストでの演奏とか
在NY大使公邸での演奏とか
同じく大使公邸に於ける、旅行業界のVIPを招いての「インバウンド旅行者をもっと日本にお招きするため」の演奏とか。

アジア人を代表してコンサートに出演して、その中で日本人としての立場をスピーチしたり。今年3月のタイムズスクエアでの演奏は日本人初だったから、本当に緊張したけれどやってよかった。

IROHAという米国で活躍する日本人を紹介するサイトでも、取り上げていただいたし。

年々責任が重くなっていくのをずしりと感じる。

米国に住む日本人のジャズ・ミュージシャンとして、世界に対して一体何ができるのか…真剣に日本文化と向き合う学生さん達を目の前にして、私も真剣になって、改めて、考えちゃったな …。

マアヤン先生、明代先生、素晴らしい機会をいただき感謝です!お招きありがとうございました!

上限はありません!サポート本当にありがとうございます(*^-^*) 大変大きな励みになります!