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マグニフィセントなnoter様

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心に響いた”マグニフィセント”な記事をまとめています。わたくしの独断と偏見で選出しております。不定期ではありますが紹介記事も書きたいなと思っております🐈
運営しているクリエイター

#創作大賞2024

マグニフィセントなnoter様📒総合受付案内所📒

マグニフィセントなnoter様📒総合受付案内所📒

ようそこいらっしゃいませ。

こちら、ネコぐらしの勉強暮らしpresents

マグニフィセントなnoter様
📒総合受付案内所📒
でございます🐈

『マグニフィセントなnoter様』とは?
文才や表現力にあふれる方が、noteの世界にはたくさんいらっしゃいます。

特に「これは皆に広めたい!」と心に響いたnoterさんをピックアップしているマガジン。

それが『マグニフィセントなnoter

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バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。

ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバス停で待っているだけではバスはとまってくれないのである。

じゃあ、どうすればいいのかと言えば、手を挙げてドライバーに合図をする。

迂闊にベンチで読書などしていると危険だ。乗りたいバスを逃してしまう。

合図の送り方にもコツがあって、バ

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参禅堂を建てた「ガン」

参禅堂を建てた「ガン」

先人の智慧(ちえ)
10年以上前のあるとき、老僧を訪ねて一対一でお話をうかがいました。
大事な話は一対一とは良く言ったものです。

「この寺を建てた方法を教えてあげよう。托鉢だけで建てた。檀家から一文も集めなんだ。古いし相当痛んでおったので。建て直そうと思たら、もう建っておった。時のたつのは速いものや。無常迅速ということや。変わるわ変わるわ」

老師は、静かにご自坊を建てた資金の調達方法につい

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ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

「周りに流されない自我と確固とした個性があって、いかにも海外で育った、グローバル・パーソンという感じがします」

ムスメの現在の社会的評価は、だいたいこんな感じだ。

16歳のムスメは、6歳の4月から14歳の1月まで南半球のニュージーランドで育った、いわゆる帰国子女である。

けれど、ムスメのもろもろの個性は彼女がニュージーランドに住む前からほとんど変わっておらず、つまり彼女はナチュラルボーンで周

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【intro】 ある三十分の写真

【intro】 ある三十分の写真

私は、

街中のある一点に30分間立ち続け、録音をする。
その音から「言葉」を抽出し、文字に起こす。

ということをしています。

ある場所に立つ。そこでは人々が行き交っている。立ち続ける。

ある人が私の傍を通る。会話の一部の、文脈を失った言葉を私に聞かせ、遠ざかっていく。

こんな感じで、その場所に、ある言葉がぽつりと残される。

人の声以外にも、
駅構内のアナウンスや、広告宣伝車の音声、誰か

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好きになるとは、嫌いになることだ

好きになるとは、嫌いになることだ

石を投げれば飲み屋に当たる。

そんな言い回しがしっくり来るのが中目黒という街だ。改札を一歩出れば、ありとあらゆる飲み屋が目に飛び込んでくる。立ち飲み屋でひとり生ビールをくいっと飲み干すくたびれたサラリーマン、おでんをつつきながら日本酒を味わう若い女性たち、はたまた暗がりのバーで肩を寄せ合いながらシェリー酒に口をつける大人のカップル。訪れる人々が皆思い思いの形でグラスを、もしくはおちょこを傾ける。

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note創作大賞応募作品 エッセイ部門 小説家のエッセイ 認知の歪みと、置かれた場所で咲くという事

最近よく考える事だが、今の人生は自分の望んだ人生なのだろうか?

子供時代から、大人になったら小説家として大成し、歴史に自分の名を残す事を夢見て生きてきた。
夢が無くなった訳では無い。今でも、書店に自分の本が平積みされて、サイン会をし、ネットで話題になり、本屋大賞に選ばれて、国語の教科書に自分の小説が教材として載り、母校から名誉ある卒業生として呼ばれて講演をする・・・という一連の流れを夢見て、現実

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友人の孤独を陽気な天秤にかける。

友人の孤独を陽気な天秤にかける。

久しぶりの休日に友人の仕事を手伝うことにした。集められたのは別の友人と私の計二名だ。大きな工場の大きな音がする機械の試験を兼ねたメンテナンスをするという。私はもちろん機械を操作するでもなく、その試験の行方をもう一人の友人と精一杯声を出し応援する係だった。

応援とはいえ、時に囁き、時に叫び、時に頷くなど多種多様なリアクションを全力で空気を読み集中しなければならない。今どき「応援に来てくれ」と言われ

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ボクの「ヒゲ脱毛攻略法」

ボクの「ヒゲ脱毛攻略法」

「ヒゲ脱毛は痛いのですか?」と聞かれることが多い。が、よく考えてほしい。痛くない訳がなかろう。「新幹線ってやっぱ速いの?」と聞いているようなものである。愚問であるように感じてならない。

ではどのような痛みなのかといえば、僕がはじめて脱毛(医療脱毛)をするときにクリニックの若い女医からの説明をまるパクリで答えると、「輪ゴムではじいたような痛み」である。脱毛を経験したことのない君たち諸君からすれば、

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街中華のマトリックス

街中華のマトリックス

 街中華と瓶ビール。そして強火を使った食事はどこからか抜け出す力を生み出すのかもしれない。

 
 二月の金曜の夜。西高東低の強い気圧配置が列島を覆う。そこに南岸低気圧が八丈島沖を進み、夜半に雪が降る。それまでは三国山脈を乗り越えた冷たく渇いた風が吹く。

 大きな発送ミスがあり、会社の冷え切った倉庫で肉体労働を後輩の佐藤と朝から始めた。体を動かした時にかいた汗が冷気に包まれ体を冷やす。それが何度

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恋愛保守派の私に、なぜか「50歳フリーランス彼氏」ができた話

恋愛保守派の私に、なぜか「50歳フリーランス彼氏」ができた話

あなたは、
恋人を選ぶときの「自分なりの基準」を持っていますか?

私、みけ みわ子は36歳になるまで
結婚を意識して
歳の差プラスマイナス3歳くらいの、
安定した企業の会社員の方々と付き合ってきました。

そんな私は現在、
14歳年上で50歳の
フリーランスでデザイナーの
パルル君とお付き合いしています。

以前の私は、
年の差恋愛や年の差結婚をしている人を見た時は、
(同年代でも男性は山ほどい

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濃

先日、友人との会話の中で、

「好きな漢字はなにか?」

というスレッドが立った。

一見、普段会話になってもおかしくないテーマだが、私にとって、実は一度も考えたことも話したこともないものだった。

こういう、各者の回答からちょっとした思慮と指向性が垣間見えるような問いが、たまらなく好きだというのに。

いけない。
いつものようにまた話が横道に逸れてしまいそうだ。

今日はこの「好きな漢字は?」と

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NO EGO , 脳 LIFE!

NO EGO , 脳 LIFE!

あの日、私はエゴの申し子だった。

飼い慣らしていたと思われたエゴモンスターが突如私の心をかき乱した。
エゴモンスターが暴れ出した原因は、私にもわかっている。

性と死に関する自分の体験についてエッセイにしてしまったのだ。
エッセイを書いたのは、実際にnoteに公開する数日前。燃え殻さんの「すべて忘れてしまうから」を読んだ衝動に動かされるように、私はエッセイを書いた。

燃え殻さんのエッセイはとに

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チョココロネ

チョココロネ

チョココロネが好きで、よく買って食べる
そのチョココロネ、ちょっと困った問題もある

チョココロネの食べ方の正解って?

食べながら、いつも考えてしまう
子どものときは、お母さんが教えてくれた食べ方で
それは、とんがったほうを一口くらいの大きさにちぎり
ちぎったパンでチョコをすくって食べる
というものなのだけれど

子どものときは、親の言うことは、ゼッタイ正しい
みたいに思っていたから、そうしてい

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