ほしのあお

あお…書くのも読むのも活字中毒気味の専業主婦/ オット…エンジニア。duolingoを…

ほしのあお

あお…書くのも読むのも活字中毒気味の専業主婦/ オット…エンジニア。duolingoを10年継続中のキングオブ根気/ ムスメ…ぶっちぎりマイペースな帰国子女/ 名古屋とオークランド生活を経て愛媛の実家でサザエさん的3世代同居中。ワカメはいないがカツオはいる。

マガジン

  • 3行日記

    サクッと読めます。毎日の絵日記付き。

  • 完全帰国日記

    コロナ禍、ニュージーランドから日本にお引越しした本音の記録。

  • 【小説】フォーチュンの金魚

    幸運をもたらす金魚と違法貸し金魚のいる世界のお話。

  • 子育てとか教育とかニュージーランドとか

    子育てに関すること。ニュージーランドで経験した教育のことなど。

  • 日記

    日々のよしなしごと。

最近の記事

  • 固定された記事

ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

「周りに流されない自我と確固とした個性があって、いかにも海外で育った、グローバル・パーソンという感じがします」 ムスメの現在の社会的評価は、だいたいこんな感じだ。 16歳のムスメは、6歳の4月から14歳の1月まで南半球のニュージーランドで育った、いわゆる帰国子女である。 けれど、ムスメのもろもろの個性は彼女がニュージーランドに住む前からほとんど変わっておらず、つまり彼女はナチュラルボーンで周りに流されない、個性の強い個体なのだ。 ひとことで言うとマイペース。 ムスメ

    • 3行日記(28/06/24〜)

      My Birthdayなのである。かねてより藤原紀香さんと元宝塚の湖月わたるさんと生年月日が同じであることは知っていたのだが、あのイーロン・マスク氏とも同じ生年月日だと知る。全体的に強い。いろいろ強い。今年はニュージーランドの先住民族マオリのお正月であるマタリキも今日なので(毎年日付が違う)、ダブルでめでたい。マタリキとはプレアデス星団のことなので、つまりスバル…という話をニュージーランドの人にすると喜んでくれる。彼らはスバルの車が好きなので。新しい1年も「無事これ名馬」で過

      • 完全帰国日記③

        2022年1月27日 ついに帰国のフライト当日。 朝4時起床。は…早い…。 5時半に荷物と私達をオークランド空港まで運んでくれるシャトルサービスを予約してあるので、それまでに身支度と荷造りを完了してホテルの前まで出ていないといけない。 身支度はともかく、荷造りが最後の最後まで「ああでもない」「こうでもない」と手間取った。 手間取り過ぎてダークモードになったオットが、私の「スーツケース(3つある)の鍵をかけておいた方が良いんじゃない?」というアドバイスを「そんなことは空

        • 【小説】夢見る金魚

           真昼だというのに妙に薄暗い店だった。  だが、それは、決して不快な類いの暗さではない。ものごころがつく前と後の境界線のような、甘美な心細さと地続きの薄暗さである。  店内はお世辞にも広いとは言えない。ユーリが育った施設の、子ども三人にあてがわれる部屋と同じくらいだ。  ニ列の棚に理路整然と並んだ水槽が、ぼんやり光っていた。  どの水槽にも金魚が数匹ずつ泳いでいるのが見える。  優雅な尾びれをふわりふわり揺らして。  素赤。黒。更紗。  それは夢のような、あるいは突然変異の花

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        ムスメとめぐる冒険〜日本から南半球まで

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        記事

          3行日記(22/06/24〜)

          オット作の水餃子を食べて昼間からビールを飲む。誕生日が近いのでいろいろ甘やかされている。ムスメは誕生日と関係なく、365日甘やかされている気がする。 俳句甲子園の地方大会を観に行く。某校の顧問の先生が高校の先輩で、思わず声をかける。選手たちはあの頃の私たちの年齢なのだなあ。若き句友さんと若き句友さんの直接対戦に涙腺がゆるむ。どちらも立派だった。大きくなったなあ。 英検1級の一次試験に合格したムスメ。1級の二次試験は当地では受験できないので、県外まで泊まりがけで行かねばなら

          3行日記(22/06/24〜)

          完全帰国日記②

          2021年12月21日(火曜日) 松山市の教育委員会へ国際電話をかける。 ムスメの編入予定の学校について、事前に幾つか確認する必要があるのだ。 松山市の小・中学校の中には、日本語に不安がある生徒のサポートをする支援員のいる学校もあるので、そこを希望されますか?とか、1つ学年を落として通うことも出来ますよ?とか、丁寧に確認してもらった。 選んだ学校で、卒業までの1年ちょっと、楽しく通ってくれるといいなと思う。 本人は「お母さんが日本語で電話する時って、ずっと、はい、はい

          完全帰国日記②

          3行日記(15/06/24〜)

          三越の地下にある生協で本マグロの解体ショーに遭遇した。60キロの本マグロは遠目にはイルカに見えてギョッとする。頭部は半分1,000円でどうですか?と言われたが、調理できる気がしないので笑顔で通り過ぎた。 毎日遭遇する猫。私がよく抜け道に使う小道にいるのでコミチと勝手に呼んでいる。最近のコミチは小道でよく昼寝をしており、私が通りかかると「おまえはここを通るのか?通るのか?え?通るのか?」という顔で睨んでくるので「すみません、通ります」と詫びて通る。 ついに日傘を投入する。9

          3行日記(15/06/24〜)

          完全帰国日記①

          我が家がニュージーランドから帰国して、あっという間に2年半が過ぎようとしている。 悩んで下した決断が大きければ大きいほど「やり直し(新たな方向転換)が効かない」と思ってしまうけれど、必要なら何度でも人生の舵を切るしかないのだなあと決めた帰国。 これで良かったとも悪かったとも、今は答えを出せる段階ではない。 だって、人生はまだ続いているから。 とりあえず。 あの頃の心の記録をここに残しておこうと思う。 ☆☆ 2021年11月30日(火曜日) NZに来ると決めた時もそうだっ

          完全帰国日記①

          3行日記(09/06/24〜)

          オンライン英語の先生が日本映画を観たと言うので、まさか最近オークランドでも上映していたという『ハイキュー』か?と思っていたら、木下恵介の『二十四の瞳』だった。そういえばオークランドでは、年に一度、日本映画フェスティバルがあるのだ。 スーパーの行きと帰りに、同じ交差点で、同じ人とすれ違ったことに気づく。嗚呼、アラフィフの貴重な記憶力の無駄遣いをしてしまった……。 隣の町内会のおばあさまに「毎日、はいからさんが通ると思ってたのよー」と声をかけられた。まさかリアルライフで「はい

          3行日記(09/06/24〜)

          バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

          海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。 ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバス停で待っているだけではバスはとまってくれないのである。 じゃあ、どうすればいいのかと言えば、手を挙げてドライバーに合図をする。 迂闊にベンチで読書などしていると危険だ。乗りたいバスを逃してしまう。 合図の送り方にもコツがあって、バスのドライバーに「私はあなたの運転しているそのバスに乗りたい」と明確に伝えなくて

          バス停で待っているだけではバスはとまってくれない。

          3行日記(02/06/24〜)

          週末は高校総体の試合を観戦した。ムスメが同じ名前のお友達に「観にきて」と誘われたのだ。そのチームにはムスメとよく名前を間違われるお友達もいて、2人ともムスメに気づくと「来てくれたんや!」と大喜びだった。みんな可愛いのぅ。 リュックを体の前にかけたまま運転免許証の写真を撮られた。本日も安定のおっちょこちょいぶりだった。 免許センターの椅子めー!思いもよらないことで筋肉痛になるので、筋肉痛になるたびに原因になりそうな前日の行動を推理するのが大変である。まさか、あれ???みたい

          3行日記(02/06/24〜)

          【読書日記】虎のたましい人魚の涙

          私の趣味は読書だったり、お絵かきだったり、基本的に1人で完結してしまうものばかりなのだが、1つだけ、他の人と交流する趣味がある。俳句だ。 (ちなみに「ほしのあお」は俳句のためにつけた俳号です。) え?俳句なんて1人で詠めるでしょ?と、俳句をやらない人は思うかもしれない。 私も始めるまではなんとなくそう思っていた。 でも、俳句は座の文芸とも言われ、詠んだ句を鑑賞し合うというコミュニケーションがあって、これがべらぼうに面白い。まあ、緊張もするんだけど。 私も毎月、オンラインの

          【読書日記】虎のたましい人魚の涙

          教習所を卒業して30年。初心者講習ふたたび。

          先日、運転免許証の更新をした。 初心者講習だったので講習時間が120分だった。うぉぉ、長い……。 私が行った日の初心者講習は、違反者講習との合同講習だったので、会場には2種類の受講者がいた。 両者はわりと簡単に見分けがついた。 初心者講習の人は黄色い札を、違反者講習の人は赤い札を持っているからなのだが、それ以外にも前者は「免許更新の講習って何をするんだろう?」というような、初々しさの残る顔をしているのに対して、後者は気だるそうだったり、傍若無人な様子で椅子に腰掛けたり、講習

          教習所を卒業して30年。初心者講習ふたたび。

          3行日記(27/05/24〜)

          とりあえず時系列に突っ込んであるけれど、インデックスは本人の曖昧な記憶のみ。クリアファイルはいくらでもあるから大丈夫。(整理整頓しろ) 老眼のせいなのか私が粗忽者なのか、微妙なところだ。 謎の人脈を持つ弟が青梅を貰ってきた。今年は強風で傷ついた梅が多くて不作らしい。弟が貰うのはそういう、市場に出せない梅なのだが、捨てるとなると産業廃棄物になるのでお金がかかるそうな。かといって誰彼かまわずあげると、ただで貰ったものに苦情を言う人もいるらしく、難しいらしい。うちはありがたくい

          3行日記(27/05/24〜)

          「ぼくたちの哲学教室」

          ムスメがニュージーランドで通っていた小中一貫校では、低学年から「子どものための哲学」の授業があった。 例えば、7歳の頃は「親が好まない友達と仲良くすることについて」子ども達は議論をしていた。 ムスメのノートを見ると「学校の外で遊ぶのは親がコーディネートするから、親が好まない友達と遊ぶのは無理。でも、学校では遊べる」と自分の意見を書いてあった。ムスメの意外とドライな一面を知って、ふふふと笑ってしまった。 8歳の頃は「美しいってどういうこと?」について話し合った結果、美の基準

          「ぼくたちの哲学教室」

          迂闊な恋も20年

          私とオットはネットで知り合って、うっかり結婚してしまった。 具体的に言うと、2人はミュージシャンの加藤いづみさんのファンのためのウェブサイトで出会った。 時の経つのは早いもので、今年の11月末には結婚20年目に突入する。 マッチングアプリが市民権を得ている(らしい)令和では、オンラインで知り合った人と結婚したところで、さほど驚かれることもないだろう。 でも、平成だって、知り合ったきっかけがオンラインであることは、ものすごく珍しい話というわけではなかったように思う。

          迂闊な恋も20年