ほしのあお
面白かった本の記録。
お気軽に読めます。絵日記の日もあります。
夫婦について。家族について。あれこれ考えたこと。
コロナ禍、ニュージーランドから日本にお引越しした本音の記録。
幸運をもたらす金魚と違法貸し金魚のいる世界のお話。
「周りに流されない自我と確固とした個性があって、いかにも海外で育った、グローバル・パーソンという感じがします」 ムスメの現在の社会的評価は、だいたいこんな感じだ…
「赤と青のガウン」 / 彬子女王 私が彬子女王の名前をはっきりと認識したのは、ある作家さんのエッセイの中だった。要約すると、その作家さんのエッセイが収録されたアン…
三者面談で担任の先生から「これ、夏休みの生活の心得のプリントなんですけど、ムスメちゃんは早寝早起きだし、家から出たくない人だし、必要ないかと思いますが、まあ、一…
オットが誕生日を迎えたので、今年も腕によりをかけてラブレターを書いて渡した。毎年恒例の誕生日ラブレターは、今年で19通目になる。 きっかけは結婚して最初のオットの…
オットとムスメが英検二次試験のために不在。その寂しさを美味しいイタリアンで埋める。なーんてことはなくて、あらかじめ決まっていた保護者ランチ会だ。こんなお洒落で美…
オットは古のSFファンなので、朝から「今なら機械の身体になると間違いなくIPアドレスを割り振られるから、物理的に誘拐されなくてもランサムウェアで攻撃される可能性があ…
この日のオークランド〜成田便のフライトの乗客は、機内アナウンスによると、なんと30人だった。 「貨物の運搬のついでに乗客も乗せました」的な少なさである。その殆どは…
My Birthdayなのである。かねてより藤原紀香さんと元宝塚の湖月わたるさんと生年月日が同じであることは知っていたのだが、あのイーロン・マスク氏とも同じ生年月日だと知…
2022年1月27日 ついに帰国のフライト当日。 朝4時起床。は…早い…。 5時半に荷物と私達をオークランド空港まで運んでくれるシャトルサービスを予約してあるので、それま…
真昼だというのに妙に薄暗い店だった。 だが、それは、決して不快な類いの暗さではない。ものごころがつく前と後の境界線のような、甘美な心細さと地続きの薄暗さであ…
オット作の水餃子を食べて昼間からビールを飲む。誕生日が近いのでいろいろ甘やかされている。ムスメは誕生日と関係なく、365日甘やかされている気がする。 俳句甲子園の…
2021年12月21日(火曜日) 松山市の教育委員会へ国際電話をかける。 ムスメの編入予定の学校について、事前に幾つか確認する必要があるのだ。 松山市の小・中学校の中に…
三越の地下にある生協で本マグロの解体ショーに遭遇した。60キロの本マグロは遠目にはイルカに見えてギョッとする。頭部は半分1,000円でどうですか?と言われたが、調理で…
我が家がニュージーランドから帰国して、あっという間に2年半が過ぎようとしている。 悩んで下した決断が大きければ大きいほど「やり直し(新たな方向転換)が効かない」と…
オンライン英語の先生が日本映画を観たと言うので、まさか最近オークランドでも上映していたという『ハイキュー』か?と思っていたら、木下恵介の『二十四の瞳』だった。そ…
海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。 ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバ…
2024年4月29日 08:35
「周りに流されない自我と確固とした個性があって、いかにも海外で育った、グローバル・パーソンという感じがします」ムスメの現在の社会的評価は、だいたいこんな感じだ。16歳のムスメは、6歳の4月から14歳の1月まで南半球のニュージーランドで育った、いわゆる帰国子女である。けれど、ムスメのもろもろの個性は彼女がニュージーランドに住む前からほとんど変わっておらず、つまり彼女はナチュラルボーンで周
2024年7月27日 16:37
「赤と青のガウン」 / 彬子女王私が彬子女王の名前をはっきりと認識したのは、ある作家さんのエッセイの中だった。要約すると、その作家さんのエッセイが収録されたアンソロジーに彬子女王のエッセイも収録されていて、(作家さんが)「彬子女王とは、なかなかすごいペンネームだな」というようなこと(詳細な記憶は曖昧)を思っていたら本当に女王(女性皇族)だったというエピソードである。確かに、このお名前をペンネー
2024年7月25日 22:10
三者面談で担任の先生から「これ、夏休みの生活の心得のプリントなんですけど、ムスメちゃんは早寝早起きだし、家から出たくない人だし、必要ないかと思いますが、まあ、一応…」と言われたムスメの夏休みが始まったわけだが、早速、22時に寝て5時半起き、家から一歩も出ていない。今日はいづみさんの誕生日なので我が家的には祝日扱いである。いづみさんって?と思った人はこちらを読んでください。外へ出かける予定は
2024年7月22日 16:48
オットが誕生日を迎えたので、今年も腕によりをかけてラブレターを書いて渡した。毎年恒例の誕生日ラブレターは、今年で19通目になる。きっかけは結婚して最初のオットの誕生日が間近に迫った、ある日の出来事だった。「なにか欲しいものはある?」と聞いた私に、オットは「物欲はもうないから、なにかロマンチックなことをしてほしい」と答えた。ロマンチックぅぅ?なに、それ、笑いのスイッチが入っちゃうわぁ。…
2024年7月19日 08:50
オットとムスメが英検二次試験のために不在。その寂しさを美味しいイタリアンで埋める。なーんてことはなくて、あらかじめ決まっていた保護者ランチ会だ。こんなお洒落で美味しいお店を知っているなんて、さすが若いママは違う。ムスメの学校は帰国子女のムスメが全く浮かないくらい個性的な生徒が多い学校なので、うすうす勘づいていたが、保護者も面白い。英検二次試験の集合時間が9時15分なので仕方がないのだが、15分
2024年7月12日 13:29
オットは古のSFファンなので、朝から「今なら機械の身体になると間違いなくIPアドレスを割り振られるから、物理的に誘拐されなくてもランサムウェアで攻撃される可能性があるな」と話しかけてくる。さらに「そのリスクを減らすために仮想空間で何たらかんたら」と話されたが覚えていない。香川から友人が遊びに来たので10年以上ぶりにサンタサンタ(カフェ)でランチをして、高島屋にある雑貨屋を全部まわった。私たちは
2024年7月9日 11:47
この日のオークランド〜成田便のフライトの乗客は、機内アナウンスによると、なんと30人だった。「貨物の運搬のついでに乗客も乗せました」的な少なさである。その殆どは日本人か、日本人をパートナーに持つKiwiだった。赤ちゃん連れも3組ほどいた。(そのうち2組はママと赤ちゃんだけだった。)みんなそれぞれの事情で、出入国の高いハードルを覚悟して日本へ向かっているのだと思うと、なんだか親近感が湧いてくる
2024年7月5日 08:15
My Birthdayなのである。かねてより藤原紀香さんと元宝塚の湖月わたるさんと生年月日が同じであることは知っていたのだが、あのイーロン・マスク氏とも同じ生年月日だと知る。全体的に強い。いろいろ強い。今年はニュージーランドの先住民族マオリのお正月であるマタリキも今日なので(毎年日付が違う)、ダブルでめでたい。マタリキとはプレアデス星団のことなので、つまりスバル…という話をニュージーランドの人にす
2024年7月2日 13:25
2022年1月27日ついに帰国のフライト当日。朝4時起床。は…早い…。5時半に荷物と私達をオークランド空港まで運んでくれるシャトルサービスを予約してあるので、それまでに身支度と荷造りを完了してホテルの前まで出ていないといけない。身支度はともかく、荷造りが最後の最後まで「ああでもない」「こうでもない」と手間取った。手間取り過ぎてダークモードになったオットが、私の「スーツケース(3つ
2024年7月1日 13:05
真昼だというのに妙に薄暗い店だった。 だが、それは、決して不快な類いの暗さではない。ものごころがつく前と後の境界線のような、甘美な心細さと地続きの薄暗さである。 店内はお世辞にも広いとは言えない。ユーリが育った施設の、子ども三人にあてがわれる部屋と同じくらいだ。 ニ列の棚に理路整然と並んだ水槽が、ぼんやり光っていた。 どの水槽にも金魚が数匹ずつ泳いでいるのが見える。 優雅な尾びれをふわ
2024年6月28日 08:26
オット作の水餃子を食べて昼間からビールを飲む。誕生日が近いのでいろいろ甘やかされている。ムスメは誕生日と関係なく、365日甘やかされている気がする。俳句甲子園の地方大会を観に行く。某校の顧問の先生が高校の先輩で、思わず声をかける。選手たちはあの頃の私たちの年齢なのだなあ。若き句友さんと若き句友さんの直接対戦に涙腺がゆるむ。どちらも立派だった。大きくなったなあ。英検1級の一次試験に合格したム
2024年6月25日 14:37
2021年12月21日(火曜日)松山市の教育委員会へ国際電話をかける。ムスメの編入予定の学校について、事前に幾つか確認する必要があるのだ。松山市の小・中学校の中には、日本語に不安がある生徒のサポートをする支援員のいる学校もあるので、そこを希望されますか?とか、1つ学年を落として通うことも出来ますよ?とか、丁寧に確認してもらった。選んだ学校で、卒業までの1年ちょっと、楽しく通ってくれる
2024年6月21日 09:01
三越の地下にある生協で本マグロの解体ショーに遭遇した。60キロの本マグロは遠目にはイルカに見えてギョッとする。頭部は半分1,000円でどうですか?と言われたが、調理できる気がしないので笑顔で通り過ぎた。毎日遭遇する猫。私がよく抜け道に使う小道にいるのでコミチと勝手に呼んでいる。最近のコミチは小道でよく昼寝をしており、私が通りかかると「おまえはここを通るのか?通るのか?え?通るのか?」という顔で
2024年6月18日 14:26
我が家がニュージーランドから帰国して、あっという間に2年半が過ぎようとしている。悩んで下した決断が大きければ大きいほど「やり直し(新たな方向転換)が効かない」と思ってしまうけれど、必要なら何度でも人生の舵を切るしかないのだなあと決めた帰国。これで良かったとも悪かったとも、今は答えを出せる段階ではない。だって、人生はまだ続いているから。とりあえず。あの頃の心の記録をここに残しておこうと思
2024年6月15日 14:42
オンライン英語の先生が日本映画を観たと言うので、まさか最近オークランドでも上映していたという『ハイキュー』か?と思っていたら、木下恵介の『二十四の瞳』だった。そういえばオークランドでは、年に一度、日本映画フェスティバルがあるのだ。スーパーの行きと帰りに、同じ交差点で、同じ人とすれ違ったことに気づく。嗚呼、アラフィフの貴重な記憶力の無駄遣いをしてしまった……。隣の町内会のおばあさまに「毎日、
2024年6月10日 09:38
海外エピソードの定番に「日本とは違うバス(鉄道)事情」というジャンルがある。ニュージーランド(オークランド)生活にももちろん独特のバス事情があるわけで、まずバス停で待っているだけではバスはとまってくれないのである。じゃあ、どうすればいいのかと言えば、手を挙げてドライバーに合図をする。迂闊にベンチで読書などしていると危険だ。乗りたいバスを逃してしまう。合図の送り方にもコツがあって、バ