inuyamajo1537

犬山城と400年余り共に過ごした成瀬家。その記録を残しておきたいとnoteを始めました…

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犬山城と400年余り共に過ごした成瀬家。その記録を残しておきたいとnoteを始めました。いろいろなご意見があると思いますが、今までの成瀬家の生きざまを垣間見ると思い、お読みいただければ幸いに存じます。

記事一覧

姫様俳話

13 ほおずき8月13日は「盆の入り」だ。名古屋はこの「盆の入り」に墓参りが盛んなのか、いつもより多くの人を名古屋の墓石の中心?「平和公園」に、見かける。しかし今年、…

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9日前
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花火

今犬山は、ロングラン花火大会の真っ最中だ。 この花火大会は、他のところとは特別、違うところがあり、人気がある。それは、国宝の犬山城天守と花火が、コラボレーション…

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inuyamajo1537
2週間前
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癒し

私の癒しの1番は、もちろん「犬山城」だ。私の活力の源でもあり、誇りでもある。しかしこの「犬山城」、今まで成瀬家にとって、時にはプレッシャーにもなってきた存在でも…

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inuyamajo1537
3週間前
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若き親方の死

#創作大賞2024 #エッセイ部門 武家は力士を好んだ。その伝統で、成瀬家も相撲が好きだった。江戸時代の記録はないが、父は曽祖父の時から相撲が好きだったと言っていた。…

inuyamajo1537
1か月前
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城山の樹木

犬山城の城前広場には、色々な木がある。 時々私に直接、城下からお城が見えにくいなんていう問い合わせもいただく。そして私が普通に城下を歩いていても、呼び止められ、…

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2か月前
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姫様俳話

12 茶の湯成瀬家には、茶の湯の才能を持ち合わせていない…と思う。 お茶に関して記述があるのが、最初が京都で、2代正虎。彼が参加した記録のある茶会は、かの有名な茶人…

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3か月前
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姫様俳話

11 政治家最近色々な分野で、政治家の資質を問うような問題が起こっている。内容を聞くと、とても残念な内容が多い。あまりに今の時代、問題になってる事を、政治家は知ら…

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inuyamajo1537
3か月前
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眠れる虎 成瀬正虎伝を始めるにあたって…

財団にある掛軸の中に、私のお気に入りで「眠れる虎」が描かれている掛軸がある。この掛軸の虎の姿を見るたびに、私は「2代正虎」を思い出す。 彼は「徳川家臣団随一の忠義…

inuyamajo1537
3か月前
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姫様俳話

10 私の推し 私の推しは、なんと言っても犬山城だ。しかし当の犬山城は、どうも私が嫌いなようだ。 犬山城は、国宝だけあってプライドが高い…と私は思っている。犬山城の…

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inuyamajo1537
4か月前
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犬山祭

今年(令和6年)犬山祭も無事終わった。2日間雨が降らなかったのは、私が知っているなかでも少ない。私の記憶では、父の亡くなった年が、珍しく2日間晴れて、周りからは「最…

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inuyamajo1537
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姫様俳話

9 父の事 犬山城の最上階に、歴代の姿絵や写真がある。そこで1番の人気の人物は、前は祖父であったが、最近は父であると聞く。確かに祖父は女子大で教えていて、教え子の…

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inuyamajo1537
4か月前
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姫様俳話

8江戸時代の和菓子父は俳人であったため、生前季節のものは、季節に食べたい人であった。だから老舗の名品を和菓子、洋菓子を問わず、私によく教えてくれた。だから私は、…

inuyamajo1537
5か月前
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姫様俳話

7 ファッション私は生まれたときから、カッコから入る性格だったような気がする。だから幼いときから、特に服装にはこだわってきた。社会人になってからは、バックにこだ…

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inuyamajo1537
5か月前
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姫様俳話

6 梅の木今年も梅の花が咲いた。この花が咲くと、私は毎年身が引き締まる。それは、この実を使って酢で作る梅サワーと梅ジャムをもう10数年前から、私が作っているからだ。…

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inuyamajo1537
5か月前
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怖い母

最近、子供が喉をつまらせて死亡した事件があった。喉をつまらせることには、高齢者も多いと聞く。特に高齢者は、咀嚼が不十分なのか、喉につまらせるのは、正月に食べるモ…

inuyamajo1537
5か月前
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姫様俳話

5 スペイン旅行2013年から14年は、スペインと国交交流400年に当たった。 私のお茶の兄弟子の中には、その当時スペインマドリード郊外に、夫婦で住んでいる外国の人がいた…

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inuyamajo1537
6か月前
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姫様俳話

姫様俳話

13 ほおずき8月13日は「盆の入り」だ。名古屋はこの「盆の入り」に墓参りが盛んなのか、いつもより多くの人を名古屋の墓石の中心?「平和公園」に、見かける。しかし今年、昼間は猛暑のせいか、人が少なかったような…私も犬山を朝出発したが、平和公園への道のりは遠く、なんとか午前中の到着であった。
既に歴代の墓までの手すりは暑く、墓石は燃えるようであった。

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花火

花火

今犬山は、ロングラン花火大会の真っ最中だ。
この花火大会は、他のところとは特別、違うところがあり、人気がある。それは、国宝の犬山城天守と花火が、コラボレーションして見れるところだ。

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癒し

癒し

私の癒しの1番は、もちろん「犬山城」だ。私の活力の源でもあり、誇りでもある。しかしこの「犬山城」、今まで成瀬家にとって、時にはプレッシャーにもなってきた存在でもあったような気もする。その気持ちは、きっと徳川将軍家から拝領して、私の代までの400年間以上にも及んでいたと考えられる。

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若き親方の死

若き親方の死

#創作大賞2024 #エッセイ部門

武家は力士を好んだ。その伝統で、成瀬家も相撲が好きだった。江戸時代の記録はないが、父は曽祖父の時から相撲が好きだったと言っていた。私にも「推し」がいる。
彼は現役時代から、笑顔の似合うやつだった。私が可愛がっていた力士の同期でもあった。
彼に会ったときの私は、人に連れていってもらった銀座のあるおでん屋を、贔屓にしていた。贔屓の力士は、ことのほかこのおでん屋が大

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城山の樹木

城山の樹木

犬山城の城前広場には、色々な木がある。
時々私に直接、城下からお城が見えにくいなんていう問い合わせもいただく。そして私が普通に城下を歩いていても、呼び止められ、苦情の如く、城山の樹木のことを言われる事が多い。

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姫様俳話

姫様俳話

12 茶の湯成瀬家には、茶の湯の才能を持ち合わせていない…と思う。
お茶に関して記述があるのが、最初が京都で、2代正虎。彼が参加した記録のある茶会は、かの有名な茶人小堀遠州の茶会だった。どうも彼は恐ろしいことに、詰を務めたらしい。勿論、正客は尾張藩主の義直公。次客が竹越正信だったか。この当時の成瀬家は、確か正成の喪が明けたばかりで、付家老としてはもう1家の竹越家の方が立場が上であった。しかしそんな

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姫様俳話

姫様俳話

11 政治家最近色々な分野で、政治家の資質を問うような問題が起こっている。内容を聞くと、とても残念な内容が多い。あまりに今の時代、問題になってる事を、政治家は知らなすぎるような気がする。昔の殿様は、知らなくて良いことは、家臣は知らせない風潮があったが、それが公になった時、殿様が責任を取り、藩は改易となって、殿様は腹を切る。殿様が腹を切らない場合は、家老、尾張藩では成瀬家のような家がその役割だ。

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眠れる虎 成瀬正虎伝を始めるにあたって…

眠れる虎 成瀬正虎伝を始めるにあたって…

財団にある掛軸の中に、私のお気に入りで「眠れる虎」が描かれている掛軸がある。この掛軸の虎の姿を見るたびに、私は「2代正虎」を思い出す。
彼は「徳川家臣団随一の忠義の臣」と呼ばれた、初代正成の長男だ。彼は珍しく、正室の生んだ子供だ。正成には、記録上側室はいない。だから立場を考えると、彼はすごく大切に、育てられても良い人物だ。ところが幼い時に、生母を駿府で亡くしてしまうところから、不幸が始まった。そし

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姫様俳話

姫様俳話

10 私の推し

私の推しは、なんと言っても犬山城だ。しかし当の犬山城は、どうも私が嫌いなようだ。
犬山城は、国宝だけあってプライドが高い…と私は思っている。犬山城の創建年代は、室町時代末期であり、世の中が乱世・戦国時代になりたての頃だ。
また犬山城は、日本最古の城というプライドも持っている。その犬山城が、個人所有末期から現在に至るまで、400年以上を共に時代を乗り越えて来た成瀬家のお城番が、こと

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犬山祭

犬山祭

今年(令和6年)犬山祭も無事終わった。2日間雨が降らなかったのは、私が知っているなかでも少ない。私の記憶では、父の亡くなった年が、珍しく2日間晴れて、周りからは「最後のお殿様のご褒美」と言われたことに驚きながら、東京の密葬を終えたような気がする。父は「晴れ男」だったが、亡くなってからの法事は、雨が多く、不思議だ。

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姫様俳話

姫様俳話

9 父の事
犬山城の最上階に、歴代の姿絵や写真がある。そこで1番の人気の人物は、前は祖父であったが、最近は父であると聞く。確かに祖父は女子大で教えていて、教え子の母曰く、すごく祖父は人気があったようだ。母もその1人だったらしい。でも父は…父が亡くなって、今年は17回忌を迎える。

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姫様俳話

姫様俳話

8江戸時代の和菓子父は俳人であったため、生前季節のものは、季節に食べたい人であった。だから老舗の名品を和菓子、洋菓子を問わず、私によく教えてくれた。だから私は、食に関しては、ちょっとした食通になれたような気がする。

しかし今、日本ならではの季節感は、地球温暖化のせいもあってか変わりつつあり、中々思う通りになってないのも、事実だ。だからもともとあまり上手くない私の句作は、困難を極め、犬山城に頼って

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姫様俳話

姫様俳話

7 ファッション私は生まれたときから、カッコから入る性格だったような気がする。だから幼いときから、特に服装にはこだわってきた。社会人になってからは、バックにこだわるようになった。

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姫様俳話

姫様俳話

6 梅の木今年も梅の花が咲いた。この花が咲くと、私は毎年身が引き締まる。それは、この実を使って酢で作る梅サワーと梅ジャムをもう10数年前から、私が作っているからだ。サワーはアルコールが入っていないせいか、使い勝手が良いという周りの意見もあり、私は梅サワーを作っている。アルコールがお好きな方は、ご自身でアルコールと割ってお飲みいただいている。

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怖い母

怖い母

最近、子供が喉をつまらせて死亡した事件があった。喉をつまらせることには、高齢者も多いと聞く。特に高齢者は、咀嚼が不十分なのか、喉につまらせるのは、正月に食べるモチが多いらしい。昔は、モチをつまらせたら、即掃除機をくわえさせて、吸い出せと教えれた。
しかし今の掃除機は、前と形が変わっていて、平べたくなっていたり、充電式が多く、そのせいで掃除機の圧がよわくなったりするように感じるので、そういう時には役

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姫様俳話

姫様俳話

5 スペイン旅行2013年から14年は、スペインと国交交流400年に当たった。
私のお茶の兄弟子の中には、その当時スペインマドリード郊外に、夫婦で住んでいる外国の人がいた。奥様は日本人。今から15~16年になるだろうか?私は、明治村の明治村茶会で、濃茶の席主を務めた。その時彼の立ち振舞いが、すごく話題を呼んだ。それもあり、2012年に行った如庵での2代正虎350年遠忌の茶会に、彼にはスペインから参

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