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取り留めのない話

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特にジャンルのない話題を、気の向くまま書いていきます。
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#エッセイ

独身気分で宛て無くドライブ

独身気分で宛て無くドライブ

そうだ。こんな時は温泉に行こう。

思い立ち、愛車に飛び乗った。

自粛要請の影響で、温泉施設は軒並み5月一杯休んでいる。

地方の田舎町は既に宣言解除。

飲食店もチラホラと営業を再開しているようだ。

オープンしている所は無いかとググると、候補が3箇所見つかった。

1.山奥の硫黄系温泉(東へ片道50キロ)

2.山奥のナトリウム系温泉(南へ片道40キロ)

3.海側の硫黄系温泉(西へ片道40

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痩せると味覚が変わるようだ

痩せると味覚が変わるようだ

野菜ジュースなど、人間の飲むものではないと思っていた。

そもそも野菜が嫌い。

嫌いなものをわざわざ擦り潰したエキスなんぞ、だれが飲むかい(# ゚Д゚)

ところが、10キロの減量に成功し、どうやら味覚が変わったらしい。

外食に行くと、『その店で食える野菜は何なのか』を真っ先に確認する。

野菜のレパートリーが少ない店だと、テンションが下がる。

小洒落たサラダなど要らぬ。

いっそ、刻んだキ

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半纏の思い出

半纏の思い出

祖父が亡くなった30年前。

当時7才だった私の記憶では、葬式の間、子供たちは2階の部屋に押し込められ遊んでいた。

居間から聞こえる坊主のお経が、祖父の死を実感させる。

火葬場のトイレの天井に、直径5センチ大の蜘蛛がいて怖かった。

『じいちゃんはお空に昇ってお星様になるんだよ』

祖父の煙を見上げながら、親父がポツリと発した言葉が耳に残る。

祖父は面白い人だった。

亡くなる前年、当時2才

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食べ物を粗末にしてはいけない

食べ物を粗末にしてはいけない

苦い記憶中1の娘が、

『学校の給食が不味すぎて食べたくない。』と。

貧しい家庭に育った私にとって、それはとてもショックな言葉。

反射的に、

『何を甘えたことを!!!俺なんか、中2の夏休み2カ月間、3食そうめんしか食わせてもらえなくて、栄養失調で倒れたことあんのに。』

食べ物を粗末にすると、尋常じゃなく怒られた。

出された食事を残すと、

『お前にはもう食べ物を与えない』

そう言われて

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駄洒落のススメ

駄洒落のススメ

小6時の担任N先生は、包容力と厳格さを使い分ける、『教師の鑑』のような男。

授業の秩序を守るために、当時開幕したJリーグにあやかって、

『授業を中断させたらイエローカード』

『イエローカードは1週間でリセット』

『イエローカード2枚で退場(廊下に立たされる)』

こんなルールが制定された。

多分、私を含めた3人のウルサい奴ら対策であろう。

要は、週イチは授業中断させてもええんやな?先生

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目押しってなに?しらんがな(# ゚Д゚)

目押しってなに?しらんがな(# ゚Д゚)

17年前の元旦、当時住み込みで勤めていた新聞販売店の店長に誘われ、いわゆる『初打ち』とやらに付き合わされた。

「今日は元旦だから出るぜ〜!」

こちとら、実の親父がパチンコで拵えた借金で蒸発。

故に、ギャンブルを敬遠していたが、

『お金は俺が出すからさ』と。

朝からお酒を飲んだから、運転手が欲しかったようだ。

まあ、人のお金ならいいか。

店長の隣に座り、渡された5千円を突っ込んだ。

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「頑張らなくてもいい」という言葉にひとこと付け加えたい

「頑張らなくてもいい」という言葉にひとこと付け加えたい

心の中で吹き荒れる暴風雨

noteとの出会いをきっかけに、SNSを本格的に始めてもうすぐ3か月。

多種多様な感性、個性、感情、主張が溢れていて。

37才のおっさんの心の中は、現在暴風雨が吹き荒れております。

『こちら、現場です(ゼェゼェ) 物凄い風です! 立っているのがやっとです! あああああ! あれはなんでしょう! 古臭い固定概念です! 強い風に煽られて、カビの生えた固定概念やら、チンケ

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夜磯でドッキリ!!!

夜磯でドッキリ!!!

三日月浮かぶ初秋の夜。

肌寒さを感じながら、『超』の付く釣りバカの義兄に案内され、あまり人の立ち入らない磯に立った。

磯釣りの醍醐味

『竿の長さと、細糸による、魚とのスリリングな駆け引き』

5メートルちょっとのカーボン製ロッドが、弓の様に弧を描く。

強引に引くと糸が切れてしまう。

糸を緩めすぎると、底に潜られ、海中の岩で糸を切られる。

人付き合いも。

並んで『電気ウキ』を闇夜の海に

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【不労所得】についての考察と提言

【不労所得】についての考察と提言

20代後半の若者から、仕事について相談を受けた。

高校卒業後、専門学校へ。

その後、当時の夢であったスポーツインストラクターになるべく、大手スポーツジムに入社。

6年程勤めて、その後、2年程、アルバイトを掛け持ちしながら、なんとか生活をしているとのことだった。

「夢だったインストラクターになって、どうだった?」

「自分が思い描いていたものとは違いました。スポーツ選手とかの専属トレーナーに

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竹やり1本で挑む無謀

竹やり1本で挑む無謀

数年前、いわゆる『富裕層』と呼ばれる方々と同席する機会に恵まれた。

こちとら、極貧家庭出身→高校3年の2カ月間ホームレスを経験→ブラック企業の跡取り婿→あそびにんという経歴なもんで、

お金、嫌い。だからお金持ち、嫌い。

当時、嫌悪感を抱いた会話内容。

1.『仕事』の概念が違いすぎる

問「普段、どのようなお仕事をされていますか?」

答「月の半分は会食。ゴルフシーズンは、ほぼゴルフ」

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世界を変えるということ

世界を変えるということ

先日、県外出張の機会があり、目的地周辺に故郷の友人が住んでいるので、会うことに。

3年ぶりくらいか。

ふらっと入った鉄板焼き屋で、まず1軒目。

友人「生ビール!」

座右「烏龍茶!」

友人「お前、そのツラで、相変わらず酒飲めないとか言ってんの?一升瓶持って生まれて来ましたみたいな顔やろが。」

座右「ふっふっふ。本気は2軒目からよ。3年間、精神と時の部屋で修行したから、俺、強くなったからな

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機械式時計との向き合い方

機械式時計との向き合い方

機械式時計って、ズレるのね!長年、電波時計を愛用していました。

かれこれ、20年、CASIO様、10万円代で20年壊れない電波時計造って、

どうやって儲けているんですかーーーーーー!!!

長年、大変にお世話になりました。

(いや、まだ動いているので使っていますけどね。)

唯一壊れた部分といえば、1度チタンのバンドが切れちゃったくらい。

だから、「腕時計の時間がズレる」なんて経験、無かっ

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米津玄師さんが好きすぎて大変な件

米津玄師さんが好きすぎて大変な件

長年、

「最近の若いアーティストの歌って、よく分からない」

と敬遠をしていました。

10代の頃は、GLAYさんやらL'Arc~en~Cielさんやら、バンドブームが凄くて。

30才超えたあたりで、矢沢永吉様にハマったり。

一度ハマると、凝り性なもので、

「矢沢永吉様がこの世に生み出したものはすべて聴きたい」

なんて、まあ《ロープレのやり込み要素は全部やらないと気が済まない》みたいなこ

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腕時計というタイムピースとの向き合い方

腕時計というタイムピースとの向き合い方

13年、身を粉にして奉公し抜いた会社の雇われ社長を辞めた際、

「記念に何か、あとに残るものを買おうか。」

なんて思って色々考えた。

うーん、普段あまり高価なものを買わない、貧乏性な私。

雇われとはいえ、金融業の社長でしたから、スーツとかはちょっとこだわりましたが、高価な腕時計を着けている人を見て、

「腕時計にお金をかけられる人って、うらやましいな。」

くらいにしか思っていませんでした。

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