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グノーシス神話とモモの類似性/ミヒャエル・エンデ『モモ』【×えるぶの語り場】
シュ:ソフィーはグノーシス主義についてどこまで知っている?
ソ:あまり知らないんだよね。「グノーシス」という言葉がギリシャ語で智識という意味であるということを知っているぐらいかな。
あとは、英語のcognition(認識)の由来になっているよね。
キリスト教の異端という印象が強いけど、実際のところどうなのかな?
シュ:ソフィーの言う通りキリスト教の異端という面を持つグノーシス主義者たちもいたの
「あなたは死なの?」マイスター・ホラという存在について/ミヒャエル・エンデ『モモ』【×えるぶの語り場】
シュ:カシオペイアに案内されてたどり着いた「時間の国」は幻想的で美しい場所だよね。
ソ:うん。
シュ:今回は「時間の国」でモモが出会ったマイスター・ホラという老人が誰なのか?ということについて話したいと思う。
ソ:それでいうと、マイスター・ホラという名前を見た時にラテン語の「時間 hora」から取ったと思ったのだけど、
他は特に思い浮かばなかったんだよね。
シュ:だよね。説明が少ない割に急
エンデとシュタイナー/ミヒャエル・エンデ『モモ』【×えるぶの語り場】
シュ:本書の前半では、モモはひたすら、このような態度で周りの人たちの話を聴いていたと思うのだけど、
聞く姿勢に徹するというのは非常に難しいことだと思ったんだよね。
ソ:それは価値判断として評価している?あくまでも文面からしか判断できないから推測なのだけど、人の話を聴いている時のモモの姿勢からは絶対的な無反応さを感じたんだよね。
カウンセリングの場合は、アドバイスはしないけれど、それなりに言葉を返
「劇場」と「物語」/ミヒャエル・エンデ『モモ』【×えるぶの語り場】
ソ:この物語の舞台はイタリアなのかな?
シュ:だと思われるんだよね。というのも物語の中ではそれについて明言されていないんだよね。
でも、町の人たちの名前や様子から考えるとイタリアがモチーフだと考えられるかな。
ソ:読む前にシュベールが円形劇場について話していたから、注意して読んでいたのだけど、
最初はピンと来なかったんだよね。というのもローマのイメージは円形劇場ではなくて、円形闘技場なんだよね