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#大学生ブログ
もう一度過去に触れて、優しさの意味を知る。
過去は美しい。
記憶のなかで、わたしを取り巻く人たちはみな美しい。
屈託のない瞳で笑いかけ、
淀みない声で私をそばに引き寄せてくれた人たちの、神聖な美しさ。
そして、その美しさは時折、冷たく鋭利なガラスの破片で過去のわたしの頬に傷をつける。
やさしい、やさしいひだまりの片隅に
醜い、醜い私がそこにいる。冷たい血を流して。
過ぎし日の自分の幼さと、月日を重ねてから対峙することの絶望。
どれほど悔い
音にはしないけれど、届いて欲しいこと
失うことを恐れながら、失いたくないと震えながら
何かを、誰かを所有しているよりも、
いっそ固執せずに、自分のもとから手放して、
カゴには、鍵をかけないで、
失った痛みとともに、過去を慈しんで、懐かしんで、
思い出を呼び戻して、思い出と歩いていきたいような夜。
独りの自分を抱きしめて
遠くのあなたを思い遣りながら生きることの方が、
もしかしたら、もしかしたら
ずっと、ずっと
愛なのかもしれないと思
Photograph in my life
写真を撮る。
写真を撮られる。
写真を撮ってもらう。
写真を撮ってあげる。
写真に映る。
照れるあなたの袖を引く。
写真に映す。
あなたとの時間を。
シャッターを切る音が鳴るたびに、
その瞬間は明瞭な過去になっていく。
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カメラを向けられたときに何を思うか。
早く撮ってくれと思うのか。
何でこのタイミングでと不平を言うか。
もしくは思考停止した頭で、
長月の残月に手を伸ばす
今日、朝目覚めたとき。
いつもと何かが違っていた。
布団のなかで現実と夢とを行き来しながら、もがくように動かす腕や足が何やら軽かった。
上半身を起こす勢いを使って布団を半分に折りたたみ、重力に従って再び身体をベッドに預ける。
ばふっという音と共に身体は沈み込む。
その姿勢のまま両足を上に向け、ばたつかせる。
奇怪な行動ではなく、もちろん理由がある。
そのあと、眠い頭でブリッジをした。
One scene of my youth 恋とか愛とかまだ分からないけど
思えば、彼はよく気がつく人だった。
また、彼は大雑把に見えて、実は真に細やかな人でもあった。
そして、そばにいる人に安心感を与え、欲しいときに欲しい言葉をくれる人でもあった。
そのくせ、私のためにならない優しさは、決して与えなかった。
溶けるほどの愛情を注ぎながらも時には、苦しい表情で突き放す。
時折見せるそんな大人びた表情が嫌いで、そして何よりも尊く感じた。
馴れ合いに走らない彼の心