Growth Minder

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    幼少期から今に至る迄の多くの挫折とそこから這い上がることを繰り返して、強靭な精神力を築き上げた様を自伝のように書き連ねていくエッセイ。

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    日本人は英語を勤勉に学んでいるにもかかわらず、会話ができない理由は英語教育のアプローチにある。英語教育が民主化される前は、海外との貿易など具体的な目的のために英語を学んでいた。しかし、民主化以降、英語は科目として学ぶものになり、実用性よりもテストでの高得点を目指すものに変わった。 その結果、目的を失った学習者が実用的な表現を拒絶するようになり、英語を話せない日本人教師の指導を受け入れ、ネイティブスピーカーの指導を受け入れないことが、上達を妨げている。現代の英語教育は変革の時期にあり、テストで評価するのではなく、英語を科目として排除し、他の教科書を英語で書くことが求められている。

  • 父への手紙

    亡くなった父を弔うための手紙を認めたもの。

記事一覧

下の階の住人が頻繁に引っ越す

下の階の住人が次々と引っ越していく。決して霊的な現象が起こっていたわけではないとだけ言っておこう。  マンションという空間は、自分で管理をする必要がない代償とし…

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12日前
5

野菜ジュースを持った「やまんば」

母は、毎朝野菜ジュースをブレンダーで作る人だった。これは、母方の祖父のルーティンの一つだった。毎朝、野菜や果物をブレンダーを回し、現代でいうスムージーを毎朝呑ん…

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12日前
5

バイトに行ったら今日で辞めることになっていた

夏休みにマクドナルドのオープンのシフトで週の6日間を埋め尽くすことに効率性を見出していた。 出勤は朝早いが、まだ明るいうちにバイトを切り上げることができ、夕方の…

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3週間前
12

初めてのバイト

バンドを続けるには、お金がかかる。 スタジオ代、機材代、消耗品代、ライブのノルマ代など。だから、バンドのメンバーは全員バイトをしていた。 私はマクドナルド、ベー…

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4週間前
6

アメリカの食品廃棄問題解決への取り組み

新たな調査によると、アメリカの家庭での食品廃棄の主な要因は、残り物の処理と「消費期限」や「賞味期限」といった日付ラベルへの過度の依存であることが明らかになりまし…

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1か月前
4

アメリカ人は依然として企業が公共政策に関して静かにしていることを望んでいる

38%のアメリカ人成人は、企業が時事問題について立場を表明することを望んでいる 気候変動、メンタルヘルス、DEI(多様性、公平性、包括性)が、企業が意見を表明すること…

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1か月前
3

悪いリーダーシップへの対処

リーダーシップは、組織の成功において非常に重要な要素です。特に上位管理職であるスキップレベルの上司(自分の直属の上司の上司)が組織のパフォーマンスに与える影響は…

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1か月前
5

実際に効果のある時間管理テクニック

任意の締め切りを設定する締め切りは効果的です。たとえ任意のものであっても。 重要だけど緊急ではないタスクを誰かに完了してもらうための私のお気に入りのテクニック…

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1か月前
7

なんかいつもマウンティング

競合を知っていく中で、一番仲の良かったはずのバンドのドラムは、毎回マウントを取ってくるようになった。 それは、彼のバンドが私のドラムを評価していたからだ。  彼…

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1か月前
3

競合バンド

校内でのバンド同志は、競合になることは少ない。 どちらかというと、皆で楽しみましょうというケミストリーがあって、妬むこともなければ、誰かを子蹴落とすこともない。…

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1か月前
3

バンド結成

校内で組んだバンドは、二つともギターがかなり難しい。 一から始めると覚えるまでに時間がかかりそうな曲ばかりだったが、Kが予め弾ける曲だったので、バンド全体が曲を…

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1か月前
3

軽音楽部入部

 入学して直ぐに入部したのは、軽音楽部だった。  どの高校に入学しても、恐らく軽音楽部をまずチェックしていたと思う。  高校のサイトを見ると、部活動に軽音楽部の…

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1か月前
9

Sの存在

まず、何がそんなに面白かったのか。 それは、同中学から同じ高校に来た友人Sである。 Sは、見た目とは異なり、かなり話術に長けていたのだ。それも、こてこての漫才師…

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1か月前
1

同県民も知らない程の田舎の高校

最終的に自分が選んだのは、同じ県民でも知らない人が多い公立高校だった。 現在は取り壊されていたが、私が通学していた頃は、どこかの製鉄所の社宅が建っていた。 バス…

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1か月前
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都内へ出たかった

私は、高校を境に都内へ出たかった。 だからこそ、無理をしてでも都内の私立を受けた。 今思えば、「都内へ出ること」が最重要課題なら、偏差値を落とせばよかったと後悔…

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1か月前
5

奇跡的に同じ中学から1名が受験していた

 公立高校受験の当日、勿論一人で会場に足を運んだのだが、偶然にも同じ中学から「どこそれ」高校を受験する人を見かけたのだ。  全く知らない知人でもなく、話したこと…

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1か月前
8
下の階の住人が頻繁に引っ越す

下の階の住人が頻繁に引っ越す

下の階の住人が次々と引っ越していく。決して霊的な現象が起こっていたわけではないとだけ言っておこう。

 マンションという空間は、自分で管理をする必要がない代償として、共同生活に最低限必要な、迷惑をかけない程度の静けさを求められる。この代償は、自由を奪われたような感覚がして、決して好きにはなれなかった。

 小さい頃は、誰しもはしゃいでいることが楽しい。しかし、マンションに住んでいると、ちょっとした

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野菜ジュースを持った「やまんば」

野菜ジュースを持った「やまんば」

母は、毎朝野菜ジュースをブレンダーで作る人だった。これは、母方の祖父のルーティンの一つだった。毎朝、野菜や果物をブレンダーを回し、現代でいうスムージーを毎朝呑んで健康管理をしていたのだ。

 母の野菜ジュースづくりは、ある日突然始まった。きっかけは覚えていない。しかし、それ以来、味を度外視して、「栄養なら何でも食べさせる」動きが活発化してきたのは事実だ。

 それ以来、まずいものを食べると「健康食

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バイトに行ったら今日で辞めることになっていた

バイトに行ったら今日で辞めることになっていた

夏休みにマクドナルドのオープンのシフトで週の6日間を埋め尽くすことに効率性を見出していた。

出勤は朝早いが、まだ明るいうちにバイトを切り上げることができ、夕方の時間を自分の時間に充てることが出来るからだ。

同じ1日8時間労働をするにしても、バイトが終わったら夕飯時となると、一日が終わった気がするが、まだ明るいと何か得した気分になる。

 夏休みの間は、正社員並みに週40時間働き詰めだった。

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初めてのバイト

初めてのバイト

バンドを続けるには、お金がかかる。

スタジオ代、機材代、消耗品代、ライブのノルマ代など。だから、バンドのメンバーは全員バイトをしていた。

私はマクドナルド、ベースはファミレス、ギターはガソリンスタンド、ボーカルは忘れたが全員バイトをして、バンド経費を稼いでいた。

 当時のマクドナルドの時給は、550円だ。

令和の時給が低くても900円台であることを考えると、昭和の時給の安さが分かるだろう。

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アメリカの食品廃棄問題解決への取り組み

アメリカの食品廃棄問題解決への取り組み

新たな調査によると、アメリカの家庭での食品廃棄の主な要因は、残り物の処理と「消費期限」や「賞味期限」といった日付ラベルへの過度の依存であることが明らかになりました。また、食品廃棄を減らそうとするアメリカ人の主な動機は節約である一方、節約できる金額を正確に見積もっているのはわずか3分の1であることもわかりました。

これらの結果は、参加者がアプリを使用して7日間にわたって家庭での食品廃棄を追跡する日

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アメリカ人は依然として企業が公共政策に関して静かにしていることを望んでいる

アメリカ人は依然として企業が公共政策に関して静かにしていることを望んでいる

38%のアメリカ人成人は、企業が時事問題について立場を表明することを望んでいる
気候変動、メンタルヘルス、DEI(多様性、公平性、包括性)が、企業が意見を表明することを望むトピック
政治的な支持表明は、顧客を引き付けるよりも遠ざける可能性がある

ワシントンD.C. — 2024年の大統領選挙が近づくにつれて、アメリカの成人は政治的なメディアやコンテンツに大量にさらされる可能性があります。しかし、

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悪いリーダーシップへの対処

悪いリーダーシップへの対処

リーダーシップは、組織の成功において非常に重要な要素です。特に上位管理職であるスキップレベルの上司(自分の直属の上司の上司)が組織のパフォーマンスに与える影響は大きく、彼らの判断や行動がチーム全体の効率や士気に直結します。しかし、現場の視点から見ると、そのリーダーシップが必ずしもポジティブな影響をもたらすとは限りません。

よくある事例で、あるVP(副社長)がチームに対して統一されたビジョンを提供

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実際に効果のある時間管理テクニック

実際に効果のある時間管理テクニック


任意の締め切りを設定する締め切りは効果的です。たとえ任意のものであっても。

重要だけど緊急ではないタスクを誰かに完了してもらうための私のお気に入りのテクニックの一つは、一緒に任意の締め切りを設定することです。私はその人に「任意の締め切りを設定しましょう!」と言います。私たちはそれが作り話だと分かっていますが、一度日付を設定すると不思議と引力が働くものです。

その人が作業をする際、自分にとって

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なんかいつもマウンティング

なんかいつもマウンティング

競合を知っていく中で、一番仲の良かったはずのバンドのドラムは、毎回マウントを取ってくるようになった。

それは、彼のバンドが私のドラムを評価していたからだ。

 彼は、ドラム環境に非常に恵まれていた。

そいつの家は戸建てでドラムが家にあったから常に練習ができたし、加入したバンドもボーカルのショーマンシップとネットワーキング能力に長けていて、他のメンバーが何もしなくてもファンは増えていった。

 

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競合バンド

競合バンド

校内でのバンド同志は、競合になることは少ない。

どちらかというと、皆で楽しみましょうというケミストリーがあって、妬むこともなければ、誰かを子蹴落とすこともない。 

しかし、ライブハウスで定期的にライブをしていると、地元の雄みたいなバンドから称賛されたりもするし、やっかみを受けることもある。

 ビジュアルバンドを組んでいた時は、私たちのバンドは新人そのものだった。

競合バンドは、既にライブを

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バンド結成

バンド結成

校内で組んだバンドは、二つともギターがかなり難しい。

一から始めると覚えるまでに時間がかかりそうな曲ばかりだったが、Kが予め弾ける曲だったので、バンド全体が曲を覚えるまでには、そんなに時間はかからなかった。

 メタルバンドの練習ばかりしていた私にとっては、オジーオズボーンやエクストリームのドラムは、寧ろ叩きやすくて楽しめた。

間違えることも滅多にないほど、この二つのバンドは、ドラムが完全に楽

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軽音楽部入部

軽音楽部入部

 入学して直ぐに入部したのは、軽音楽部だった。

 どの高校に入学しても、恐らく軽音楽部をまずチェックしていたと思う。

 高校のサイトを見ると、部活動に軽音楽部の姿はなく、廃部になっているようだ。

 同好会にも記述がない。
 
 思い返せば、当時の顧問は、軽音楽部の顧問であること自体を毛嫌いしていた。

 先輩の話では、軽音楽部の顧問を誰もやりたがらなくて、最終的に何にも属していない人が自動的

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Sの存在

Sの存在

まず、何がそんなに面白かったのか。

それは、同中学から同じ高校に来た友人Sである。

Sは、見た目とは異なり、かなり話術に長けていたのだ。それも、こてこての漫才師のような話の上手さではなく、4000等身の後藤のように話すのだ。

当時、4000等身は存在していなかったが、今風に言えば、Sの特徴を説明するのにもってこいの例えだ。

 Sと話すのは昼飯時で、弁当を一緒に食べることが多かった。

お互

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同県民も知らない程の田舎の高校

同県民も知らない程の田舎の高校

最終的に自分が選んだのは、同じ県民でも知らない人が多い公立高校だった。

現在は取り壊されていたが、私が通学していた頃は、どこかの製鉄所の社宅が建っていた。

バスで通う場合、バス停を降りる、目の前にコンビニがあり、多くの生徒が朝食を買ってから登校した。

 昼時になると、皆が一斉にこのコンビニに昼ご飯を買いに来るため、弁当もすぐ売り切れるほどの大繁盛店。

一時帰国の際、兄に車で自分の高校の前に

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都内へ出たかった

都内へ出たかった

私は、高校を境に都内へ出たかった。

だからこそ、無理をしてでも都内の私立を受けた。

今思えば、「都内へ出ること」が最重要課題なら、偏差値を落とせばよかったと後悔している。

ただ、あの時は、父も偏差値の低い学校へ行くことには賛成していなかった。

だから、都内の私立を受験するためには、進学校に相当する高校を選ばざるを得なかった。

 都内へ出たかったのは、地元が嫌いだったからではない。

「憧

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奇跡的に同じ中学から1名が受験していた

奇跡的に同じ中学から1名が受験していた

 公立高校受験の当日、勿論一人で会場に足を運んだのだが、偶然にも同じ中学から「どこそれ」高校を受験する人を見かけたのだ。

 全く知らない知人でもなく、話したこともある間柄。

 ただ頻繁に会って話す仲ではなかったが、あだ名で呼び合えるくらいの間柄だった。

 お互いに奇跡的な偶然だと感じていた。

 その友人も自分以外に、辺境の地にある高校を受ける人間はいないだろうと思っていたという。
 
 奇

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