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同県民も知らない程の田舎の高校

最終的に自分が選んだのは、同じ県民でも知らない人が多い公立高校だった。

現在は取り壊されていたが、私が通学していた頃は、どこかの製鉄所の社宅が建っていた。

バスで通う場合、バス停を降りる、目の前にコンビニがあり、多くの生徒が朝食を買ってから登校した。

 昼時になると、皆が一斉にこのコンビニに昼ご飯を買いに来るため、弁当もすぐ売り切れるほどの大繁盛店。

一時帰国の際、兄に車で自分の高校の前に連れて行ってもらったことがある。

製鉄所の社宅は取り壊されて、小さな戸建て軍が出来上がっていた。

バス停のコンビニは、跡形もなく取り壊され、土地も空き地になっていた。

 当時よりも生徒が減っているとは言え、閉店するほど売り上げが落ちたのだろうか? 

朝食や昼時に利用する人が、そんなにも減ったのだろうか? 

正直、このコンビニは、通りに面しているとは言え、駐車場がないのだ。

このバス停を利用する高校生が使わなくなれば、車利用の人がこのコンビニに立ち寄ることはかなり考えにくい。

 偏差値も当時と比較して10くらい下がっている。

人気も人口も下がっていることから、高い偏差値を維持するのは非常に難しくなっているのだと思う。

それに増して、リノベーションをしている感じもなく、当時のそのままと言う感じだ。

 部活動の実績を見ると、文化の功績を目にする。

特に吹奏楽部だ。確かに思い返せば、当時も吹奏楽部はそれなりの実績を誇っていたような気がする。

体育会系の部活動の実績は、実績一覧にはあまり載っていない。

載っているのは、弓道、水泳あたりだ。

いわゆる、どこの高校でもメインどころと言われる、サッカー、野球、バスケあたりの実績は、直近ではないようだ。

 そんな辺鄙な場所にある我が母校だが、入学してみると意外と過ごしやすかった。

一年目から面白いと思えるような環境であったことは、不幸中の幸いと言える。

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