父への手紙 21 社会の流れには微動だにしない
父は、最終的にグローバルなビジネス専門の企業の1社に勤めて、最後までこてこての昭和人間で社会人の幕を閉じた。
誰とは言えないのだが、かなり信頼のできる情報筋(分かりやすくここでは「母」と呼ぶことにするが)、からの情報だと、父は赤字に転落した部門の立て直しや、新たな拠点を開拓する、一番しんどい仕事を主にやらされていたという。
父の話だと、一時期、窓際で新聞だけを読んで世界情勢を把握、次の一手を考えるという仕事に従事していたという。
父の新聞の切り抜きと、株の運用は全く