マガジンのカバー画像

歴史あれこれ

346
歴史ウラ話集。表の歴史に隠れたような歴史のこぼれ話が大好物です。 妄想や独自の見解話などの収集帳。
運営しているクリエイター

#光る君へ

自分が思っている自分だけが自分ではない

自分が思っている自分だけが自分ではない

「自分が思っている自分だけが、自分ではないぞ」
「ありのままのお前を丸ごと引き受ける。それができるのはわしだけだ」

「忘れえぬ人がいてもよいのですか?」

「よい!」

「それもおまえの一部だ。まるごと引き受けるとはそういうことだ」

宣孝が(佐々木蔵之介)がかっこ良すぎて、ハートを撃ち抜かれた女子は多かったのではないですかー?
なんという包容力!!
これを言われてしまえば、心が動かない人などい

もっとみる
棚ぼた権力者の道長も、もう好青年ではいられない

棚ぼた権力者の道長も、もう好青年ではいられない

越前編が始まり、敦賀の松原客館に到着してすぐに通事の三国若麻呂(安井順平)が殺害されるというショッキングな事件が発生です。

安井順平さん、いつもそこそこの役柄が多いのにこんなに早く退場とは、不意を衝かれたね~💦

だいたい当地の役人、源光雅や(玉置孝匡)や大野国勝(徳井優)らは、見るからに不穏で、いかにも悪代官の匂いがプンプンしています。
おそらく捕らえられた朱仁聡(浩歌)は犯人ではないでしょ

もっとみる
押さえておきたい!日本史を彩った道長の側近たち

押さえておきたい!日本史を彩った道長の側近たち

「光る君へ」もそろそろ中盤に差し掛かり、いよいよ越前編に突入するようです。
女院・藤原詮子(吉田羊)を呪詛したのは誰?
中宮・定子(高畑充希)が出家?
道長との過去の仲を父の為時に告げたまひろ
などなど、これらの伏線が次週以降の展開に生きてきそうで楽しみです。

さて、父に続いて、兄たちも次々と他界し、氏長者となった藤原道長(柄本佑)。

欲のない発言が目立ちますが、とんでもない。
一躍公卿のトッ

もっとみる
1000年経っても変わらない「人の思い」

1000年経っても変わらない「人の思い」

先日、千世さんがこんな記事を書かれていた。

内容に関してもいろいろと考えさせられたが、この記事の中で「私がずっと思っていたことと同じだ」と思う一文があった。

時代は変わっても、根底にある「人の思い」だけは変わらない。

千世さんはその想いから、「歴史」の面白さや深みに気づき、どんどんのめり込んでいかれる。
そして、今は歴史をいろいろな角度・視点から深掘りし、文献にあたることはもちろん、時には自

もっとみる
道長、チャンス到来だ!!

道長、チャンス到来だ!!

思い起こせば、初回の道兼(玉置玲央)の悪の所業で、一気に心を掴まれた人がほとんどではないでしょうか?
それだけインパクトのある展開でした。

その後もさんざん悪態をつくシーンがあり、父の兼家の命令とはいえ、裏家業に手を染めるという藤原家の闇だった道兼でした。

よくよく考えてみれば、まひろの母を道兼が刺し殺すこと自体、脚本家・大石さんの創作であり、その悪行は死ぬ間際の道兼の聖人化を際立たせる前振り

もっとみる
老いぼれても兼家はやはりドンだった!

老いぼれても兼家はやはりドンだった!

兼家(段田安則)は息子三人を呼んで、明日、出家すると宣言し、後継者に道隆(井浦新)を指名すると、道兼の顔色が急変しました。

道兼:「父上の今日があるは、私の働きがあってこそ」

兼家:「黙れ!お前のような人殺しに一族の長が務まるか!」

はて? →「虎に翼」風に(笑)
この兼家の言葉はボケなのか正気なのか?

一瞬、判断に困りましたが、私は「正気」で言ったと思います。
自分の寿命が尽きるのを悟っ

もっとみる
文献から見える「光る君へ」の時代背景

文献から見える「光る君へ」の時代背景

「妾」ではなく北の方がいい~!」
「二人で駆け落ちなんていや~!」
あれでは結局、玉の輿が目当てみたいで道長が怒っても当然だと思います。

「まひろさん、道長さまの北の方になりたいなんて厚かましいですわよ。」

by倫子

まひろは何を勘違いしてるんだろ?「恋は盲目」とはこのことか⁈

それに新天皇即位の日の高御座にあった子供の生首。
怪事件ですよね~!
誰の首かはわかりませんが、失脚した花山天皇

もっとみる
今回の大河は攻めの姿勢だ!

今回の大河は攻めの姿勢だ!

驚いた!まさかの展開です!
道長とまひろが和歌のやり取りをしているのを眺めていたら、急展開ですんなりベッドインです。

兼家ファミリーの陰謀の行方を見守るつもりだったので完全に油断していました。

突然抱きしめただけでなく、情熱的なキス!

なかなかやるな、道長。

「まひろと生きていくこと、それ以外に望みはない」

しかし、まひろは道長を断わり、

「道長さまが政によってこの国を変えていく様を死

もっとみる
独断と偏見で語る大河ドラマへの思い2

独断と偏見で語る大河ドラマへの思い2

今から2年ほど前にNHK大河ドラマについての総評記事を書かせていただきました。

この記事で私の勝手な独断で選んだランキングは、

第1位「いだてん」2019年(8.2%)
第2位「龍馬伝」2010年(18.7%)
第3位「平清盛」2012年(12%)

()内は視聴率:社会実情データ図録より

私が1位に選んだ「いだてん」は、ビデオリサーチ(関東地方)によると歴代大河のうちでワースト記録だったそ

もっとみる
お前も同じ闇の一族だ

お前も同じ闇の一族だ

俺たちの影は皆同じ方向を向いている。

一族の闇だ。

道兼(玉置玲央)のゼリフにぞっとするような韻が含まれていましたね。
同時に道長(柄本佑)は父がすべてもみ消していたことも聞き、リアルな一族の「闇の深さ」を知ります。

道兼は一族の泥かぶり役を意志を持って、自ら担っていることを宣言しながらも、
「お前だって同じ一族の人間なんだからな。」
と、念を押しているようでもありました。

ドン兼家(段田

もっとみる
ファミリーの裏家業

ファミリーの裏家業

やっと、やっと展開らしい展開がありました。

まひろ(吉高百合子)が三郎(柄本佑)に自分の正体を明かし、さあ次は三郎の番だという見せ場のところで信孝(佐々木蔵之介)の登場に遮られてしまいました。

なんや。まだ引き延ばすんか~💦

これでお互いのことが明るみなると思ったら肩透かしを食らいガッカリです。

しかし、
ラストに明かされた事実に、まひろが卒倒するところで今回は終わり、お楽しみは次回へと

もっとみる
華麗なる一族の光と影

華麗なる一族の光と影

前回の記事では皆様からの温かいコメントを多数いただき、感謝申し上げます。
こんな時こそ、何かしていないと気持ちが落ち着かず、つくづく「note」という気持ちのはけ口があって、本当に良かったと心から思え、悲しみは胸に仕舞って私らしく前向きに進みたいと思います。

◇◇◇

衝撃のラストに驚きました!

初回は雅な世界を描いて終わるんだろうなと油断していたら、いきなり紫式部・まひろの母、ちやは(国仲涼

もっとみる